かつこのテラス

日々の思い、時には物語を綴ります!

第一線の弾のなかから生きてきた宋神道さんの問いかけ

2008-01-15 23:31:13 | Weblog
 映画「オレの心は負けてないー在日「慰安婦」宋神道のたたかい」

東京地裁判決で「敗訴」した宋神道さんに対して、支える会のメンバーは、東京高等裁判所へ提訴するかどうかを問うた。それまで支える会は、本人意思の確認を常に基本にしてきたという。
それに対し宋神道さんは言う。
「オレはどっちにしても、第一線の弾の中から生きてきた人間だから、どっちにしたっておっかなくないの。止められてもよし、振られてもよしと」
自分を助けるためにお前ら「支える会」が始まった。だから、疲れたから辞めるとかいわない度胸があれば、続けるし、さもなくば早く断って、「これはお前達の考えだ」と逆に問いを突き返された。
会のメンバーは、「ああ そうか」と得心する。
「今まで意思尊重という美名の下に、責任回避をしていた。裁判の苦労はお前らのせいだといわれる口実を与えないよう布石を打っていた」ことに気付く。
宋神道さんの駆け引き無しの問いかけもすごいが、この受けとめもすごい。宋さんと「会」とは、この剛速球の投げ合いのあと、互いを信頼しての再スタートをきる。

政治家ども よく聞け 宋神道さんの歌を

2008-01-14 21:43:11 | Weblog
映画「オレの心は負けてないー在日「慰安婦」宋神道(ソンシンド)のたたかい」ピースムービーメント主催・京都ひと・まち・交流館にて(1/13)

宋神道さんは、在日朝鮮人の元従軍慰安婦。
映画字幕「日本がアジアを侵略した時代/その戦争にかり出された朝鮮人女性がいた。/女性は半世紀におよぶ沈黙を破って日本政府を相手に裁判を起こした。/女性の訴えに心ゆさぶられた人びとが/女性と共に10年の裁判をたたかった

宋神道さんは、現在宮城県在住。宋さんの吐きつけるように語る宮城言葉の一つ一つが胸に迫る。不信、疑心、怒り、恐れ、人間としての尊厳を傷つけられ、命を脅かされ、およそ嫌なことの全てをかいくぐって生き抜いてきた者だけに獲得された「怖いもん無しの」強靱さがみなぎる。

1999年東京地裁判決「不当判決」 
被害事実は認めたものの「国際法は個人には適用されない=19世紀の国際法」「もう時効である」「国家無答責=国家には責任はない」 

この判決がでた時の宋神道さんの挨拶
「皆さん、ほんとにありがとうございました。半分は大目に見ることもあるし、半分は悔しないよ。ここで素っ裸んなってぶち暴れてもいいんだけんど、短気は損気って、どうしようもなんねぇんだよ、これ。とにかくね、生で喰われねぇような政治ばっかやってっから、だからこの政治家達が明日、缶詰カラ缶ぶら下げて乞食になってホイトのマネするか、オレが金儲けて立派な政治家になるか、それはわかりませんよ。(略)あぁ日本の国がこういう馬鹿なことやって平気でいるんだなってことだけは、絶対これ、(肝に刻んで)日本の政治家には負けないようにして、皆さんお願いします。」

2000年 東京高裁 「国際法違反、民法上の不法行為責任を負うべき余地があると認めながら、請求できる期間を過ぎた」 と切り捨てる。

判決報告集会での 宋神道さん 
歌っこ一つ歌うから
「誰がなんと言っても 飲んだ方が得だね
あたしゃ~ え~
負けた裁判 よろしくよかばってん
いくら負けても オレは錆びはせぬ
ここに集まったお客様よく聞いて
二度と戦争はしないでおくれよ ああ
としこ(日本名)は 今でも100年生きても 明日くたばっても
やるときゃやる
お金がなくても 着物がなくても かざりがなくても
やってみせる この政治家のホイトども
あ ドッコイ ドッコイ ドッコイ」

(そうだ! 「テロ特別措置法」をごり押しした政治家のホイトども よく聞け、この歌を)