かつこのテラス

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仁和寺門前に不当労働行為のブラック企業が、ホテル建設計画!

2020-05-21 00:43:47 | Weblog



世界遺産・仁和寺門前で、市の「上質宿泊施設誘致制度」の「特例」適用を前提に進められている大規模ホテル計画をめぐり、事業者の「共立メンテナンス」(東京都)が、大阪府守口市での学童保育事業を受託し、学童保育の指導員13人の雇い止めを強行していたことが分かりました。同特例の適用要件には、「安定した雇用の創出」が挙げられており、市民団体(京都まちづくり・市民会議&世界文化遺産仁和寺の環境を考える会)が7日、京都市に対し、同社に計画断念を勧告するよう申し入れ書を提出しました。(京都民報2020.5.17より)
記事では、オンライン署名も紹介されました。http://chng.it/PBmnDTsB 

◆世界文化遺産仁和寺の環境を考える会 共同代表 桐田勝子さんコメント
大阪府守口市で学童保育の運営を市から受託して、共立メンテナンス社がやってきたことが分かれば分かるほど、その企業体質には疑問を持たざるをえません。計画地は、世界遺産である仁和寺の緩衝地帯であり、その景観や住環境は大切に守られなくてはならない地域です。そこに、不当労働行為を行ってきた会社によるホテル建設計画を特例で認めるなどあってはならないことです。
 コロナ感染拡大を機に、呼び込み型観光政策のあり方そのものが問われています。京都の景観とまちを守るために、仁和寺門前での計画の中止と呼び込み型観光政策の抜本見直しを求めていきます。

◆労組の支援をしてきた愛須勝也弁護士(大阪弁護士会)コメント
共立メンテナンス社は、「超ブラック企業」と言って間違いありません・この会社が守口市で学童保育事業を受託できたのは、雇用継続の方針を挙げ、それが評価されたからです。それなのに、13人もの指導員を雇い止めするなど許されないことで、指導員らが提訴を準備しています。
 会社の対応は、断交をめぐっても乱暴で、「組合の規約が労働組合法に抵触するからだ。どこが抵触するかは自分で考えろ」などと言い、拒否し続けてきました。府労委の審理も、直前に欠席の連絡をするなど不誠実な対応をとってきました。
 大阪府労委が出した命令の一つは「ポスト・ノーティス」(※謝罪文を指定の場所に大きく張り出す措置。共立メンテナンス大阪支店に縦2m横1mの紙に書いて張るようにとの命令だった)と呼ばれるもので、最近、この命令が発せられたことはまれです。それだけの厳しい措置が取られたという事です。
こんな企業に「安定した雇用の創出」が望めないのは明らかです。







署名にご協力ください! 世界文化遺産「仁和寺」前に大きなホテルを建てないで! 国と京都市は、行きすぎた「観光誘致政策」を見直し、暮らしと景観、住環境を守る施策を最優先させてください。

2020-05-02 00:36:02 | Weblog
インターネット署名を立ち上げました。お知り合いにもぜひ広げてください。
http://chng.it/PBmnDTsB



世界文化遺産「仁和寺」前に大きなホテルを建てないで! 国と京都市は、行きすぎた「観光誘致政策」を見直し、暮らしと景観、住環境を守る施策を最優先させてください。

衆参両院議長
安倍晋三内閣総理大臣
京都市議会議長
門川大作京都市長

 国の方針「観光立国日本」という大号令のもと、京都市は2016年10月に「京都市宿泊施設拡充・誘致方針」を策定しました。これ以降、京都では、空き地があればホテル、小学校跡地にもホテル、寺院や料亭が大切にしてきた借景(背景に美しい山や空が映る)、京都らしい景観、街並みを壊す大きなホテルの建設が後を絶ちません。
 「仁和寺にある法師」(徒然草)で知られる、世界文化遺産仁和寺の真ん前にも3900㎡の空き地が広がっています。ここにもホテル誘致計画が浮上しました。2016年「誘致拡充方針」策定と時を同じくしての計画です。住居専用地域、世界遺産の緩衝地帯という、本来その景観・住環境は大切に守られなくてはならない地域への、建築基準法の特例許可を前提とした計画です。
国と自治体のこうした方針の下、京都の街は、ここ数年「観光公害」と言われるほど観光客であふれ、市民生活に大きな支障をきたしてきました。そして、2019年11月、京都市長が「新たな宿泊施設お断り宣言」をするに至りました。しかしすでに、2020年開業予定のホテルは目白押しです。
「観光公害」から一転して、いま新型コロナウィルス感染症の世界的な広がりのため、街は静まりかえっています。宿泊施設をはじめ、観光関連の事業者・店舗の悲痛な声が聞こえてきます。
国と京都市が、呼び込み型の観光政策という、浮き草のような不確かな政策を進めてきた結果が、人々を一層の不安に陥れていると言っても過言ではありません。

仁和寺前のホテル建設計画はこのような状況のなかでも立ち消えになったわけではありません。私たちは、この建設計画を直ちにストップして欲しい、京都市には許可を出さないで欲しいと強く願います。建ててしまった大きな建築物は、景観と住環境を壊し、後世に禍根を遺します。
国と京都市は、行きすぎた「観光誘致政策」を見直し、暮らしと景観、住環境を守る施策を最優先させてください。世界文化遺産「仁和寺」前のホテル建設計画は、直ちにストップしてください。


We are against the construction of a big hotel just in front of Ninna-ji Temple.
The big hotel does not suit Ninna-ji Temple,the World Cultural Heritage Site.
Thank you very much for your cooperation.

                       世界文化遺産仁和寺の環境を考える会




京都・まちづくり市民会議

2019-12-01 00:08:10 | Weblog
門川市長自身も最近、やっと「京都のホテルは足りている。地域がのぞんでいないところでは、誘致はしないよう」と言われたようですが、ホテルだらけのこんな京都にしたのはいったい誰?
いま、下京、東山、右京のホテル建設予定地で、住民が「やめて」と言っています。
「上質宿泊施設誘致制度」は、まさに世界文化遺産仁和寺前のホテル建設でぶち当たっている問題です。

世界文化遺産 仁和寺の真ん前に 大きなホテルを建てないで! ビラ 

2019-11-24 00:31:12 | Weblog
御室学区全域と、両隣の学区にもビラを配布しました。


 三方を山で囲まれた京都。見通せば、背景には至るところに山や空が映り込んできます。
 仁和寺門前も、前方に双ケ丘の一ノ丘、西には西山連峰がなだらかな稜線を広げます。
 
 境内入り口にそびえ立つ二王門は仁和寺の南大門にあたります。これまで、どれほどたくさんの人々が、門を見上げて、勇壮な仁王像に心を打たれ、周辺の山々に心慰められたことでしょう。 私たちの日常に、この風景があります。京都の人々は、中心街から山の見える豊かな街を大切にして暮らしてきました。

 ここ仁和寺周辺は、世界文化遺産の緩衝地帯として、風致地区、特別修景地域、歴史遺産型第1種地域に指定され、建築物には多くの規制を持つ地域です。ところがこの門前に、ホテル建設計画が進められています(事業者は、東京本社の共立メンテナンス)。京都市の「上質宿泊施設誘致制度」を活用しての、建築基準特例措置を前提としたホテル建設です。 
 この「上質宿泊施設誘致制度」がつくられた2016~2017年、相前後して、ホテル事業者は土地の抵当権者になっています。これは、「京都市が、事業者に対してホテル建設をお膳立てした」と思われても仕方のない事実です。
 新聞やTV報道で、「もう決まったのか」と思われている方も多いと思います。でもまだ建築許可は下りていません。
 私たちは京都市にあてて要望書を出し、市議会に請願する「署名」を集めています。
 (御室・宇多野・花園学区はじめ、市内各地、全国からも賛同の声が寄せられています)
 世界のどの国も、世界遺産に登録された風景や建物は大切に守られ、人々の暮らしの中に溶け込んでいます。 
 みなさん、よく晴れた夕暮れどき、一度見に来てください。
 西山連峰に沈む夕焼けが、山の稜線と、お寺の二王門を映すシルエットは、ほんとうにきれいです。
 大きなホテルが建てば、景観は変貌するでしょう。美しい景観は、高い宿泊料を払った人だけが享受するものではありません。勇壮で荘厳な仁和寺とともにある風景は、だれもが眺め慈しむことのできる、世界中の人々の宝です。 
京都市は
・世界文化遺産のバッファゾーン(緩衝地帯)の景観をまもってください。 
・特例による建築許可を出さないでください。        

世界文化遺産仁和寺の真ん前に大きなホテルを建てないで!

2019-11-22 15:42:51 | Weblog

2019.11.9 右京大集会でのスピーチです。

みなさん。
 世界文化遺産仁和寺、仁王さんの立派な姿を見に来られたことはありますか? 江戸時代に建てられたという二王門には、仁王さんが足をふんばって立っています。この仁王さん、あ・うんの左右一対で邪悪の侵入を防ぐ役割をしているそうです。

 仁王さんの真ん前の土地は、いま3900㎡もの空き地になっています。
 ここに、ホテル建設計画が進行しています。
 もとは、低層住宅が並んでいたその地域が、相続・遺産分割を経て、事業主に買い集められ、いま全ての土地の持ち主は、中京区の(株)礎。不動産、資産運用コンサルタントなどの会社です。
 ホテル建設計画事業者は、東京本社の共立メンテナンス。北は北海道から南は沖縄まで、リゾートホテルを各地に建てている会社で、嵐山にも「花伝抄」という名のホテルがあります。

 仁和寺の周辺は、世界文化遺産の緩衝地帯として、風致地区、特別修景地域、歴史遺産型第1種地域に指定され、建築物を建てるには、多くの規制を持っています。
 なぜ、これほど多くの規制を持つ地域に、ホテル建設計画が浮上したのでしょうか?
 この地域は、以前、コンビニ・ガソリンスタンドが建てられようとしたときに、住民と仁和寺の猛反対で、撤退させた地域です。大きく報道されましたから、みなさんも記憶に新しいと思います。それほど、住民のまちづくりへの意識も高いところでした。

 その後、京都市は「上質宿泊施設誘致制度」を創設します。
 この制度はどういうものでしょう?
 仁和寺門前のように、宿泊施設の立地が制限されている区域に、都市計画法や建築基準法などに基づいて、特例的に開業を認める措置(特例措置)の活用を検討するという制度です。2017年5月に創設されました。
そして、制度ができると、それを待っていたかのように、土地の抵当権者、つまりスポンサーになったのが、ホテル建設事業者の共立メンテナンスでした。
 建設計画は、この「上質宿泊施設誘致制度」を活用しての、建築基準特例措置を前提としたものです。延べ床面積は、規制3000㎡のおよそ倍、5800㎡。

 こうして経過をたどってみると、
「京都市がホテル建設計画をお膳立てした」と思われても仕方のない事実が浮かび上がってくるのではないでしょうか。
 「共立メンテナンスは、もう随分前からあの土地に目をつけていた」不動産業界の人からは、最近そんな話も聞こえてきます。
 マスコミ報道がされましたから、もう決まったのでは? という方もあります。
 でも、私たちは、京都市に要望書を提出した9月19日、担当者から「まだ許可の手続きには入っていません」「今後、各部署で丁寧に審査します」と聞きました。
 まだ決まったわけではありません。
 いま、私たちは11月市議会に請願する「署名」を集めています。

京都市は、
・世界文化遺産のバッファゾーン(緩衝地帯)の景観をまもってください。 
・特例による建築許可を出さないでください。

「もう署名したよ」と言う方も、用紙を持って帰っていただいて、ぜひ広めてください。

世界のどの国も、世界遺産に登録された風景や建物は大切に守られ、人々の暮らしの中に溶け込んでいます。  
 大きなホテルが建てば、景観は、おおきく変貌するでしょう。
 今は、どこからでも見える双ケ丘、西山連峰は、ほとんどの視点で姿を消すでしょう。
 美しい景観は、全ての人に等しく開かれるものです。
 世界文化遺産仁和寺とその周辺地域の、山並みや空を背にした、何者にも代えがたいすばらしい眺めは、大切な預かり物として次の世代に引き継ぎましょう。
                
 私たちは、地域の活性化の名の下に、東京資本のリゾート開発会社に活躍の場をお膳立てし、京都の宝を売り渡そうとする 今の京都市政を変えることを、強く願っています。

 最後に、現場で誠実に仕事をし、審査にあたっておられる京都市職員のみなさんには、どうか私たちの願いを受けとめていただきたいと心から願います。

今すぐ次のリンクから署名にご協力ください。
http://chng.it/jP9KjvfLM2

沖縄レポート1  11/3(木・文化の日)糸満市南部戦跡巡り①

2016-11-22 23:51:16 | Weblog
「沖縄が、なぜ政府にここまで抗うのかは、南部戦跡から、沖縄戦がどれほどのものだったのかを見て、その思いをわかって欲しい」
私たちの沖縄行きをずっと支えてくれたえり子さんが車中で語った言葉が、戦跡を巡るあいだずっと心に残っていた。
 旅の途中のこの言葉も…。
「沖縄に来た人は、みんな、戦跡を見てからしか観光に行けない、そんな決まりを作りたいぐらいよー」
 
沖縄陸軍病院南風原壕群20号

第二外科の中心的な壕で、患者の病室、手術場、勤務者室として使用された。
何人もの人が命を落とした場所。
「南部脱出の際には歩けない兵隊は取り残され、青酸カリ入りのミルクを飲まされた」ミルクの異変に気付いて脱出できた人の証言。
病院とは名ばかりで、こんな暗い地下の穴蔵で手足をもぎ取られて横たわるしかなかったのかと思うと、想像するだけでも辛い。


解説文より
 20号は第二外科の中心的な壕で、患者の病室、手術場、勤務者室として使用されました。北側に隣接する19号や南側に隣接する21号と中央部で連結した貫通壕でした。西口~十字路までの左側壁増には軍医・衛生兵・看護婦用の二段ベッドが設けられ、薬品箱、医療器具などが置かれていました。4月中旬からは中央部の十字路が手術鳩なりランプのほの暗い灯りで、麻酔無しの手術が行われたのです。それは傷口からの炎症を防ぐため手足を切断する幹部切断がほとんどでした。十字路から東口までの右側壁沿いには幅約90㎝のタナが二段有り、入院患者のベッドとして使われていました。気管をを切開し喉からピューピュー粋がもれる患者、下あごのない患者、火炎放射器で前進を焼かれた患者など、直視できないほどの重傷を負った患者が収容されていました。
 1994年から行われている考古学的発掘調査によって、壕の長さ約70㎝、高さほぼ1.8m、床幅1.8で構築されたことや、東口外側で地中に隠すように埋められた多数の医薬品類が確認されています。壕の壁や天上にはツルハシで掘った跡が残り、床面にはほぼ90㎝おきに高木を設置する柱穴があります。坑木の1部は焼けて炭化していますが現在も残っています。壁や天上も黒く焼け焦げており、これは病院の南部撤退後に米軍の火炎放射攻撃によって壕ないが火炎状態になったためと見られています。なお、十字路付近の天井部には、朝鮮人兵士が書いたと考えられる文字が刻まれています。
南風原文化センター2007年



「電力自由化」直前!  電気をえらぼう

2016-03-25 22:47:54 | Weblog
この4月から、電力小売りが全面自由化され、私たち一般家庭も電力会社を選ぶことができるようになります。これまでは、全国8兆円の電力市場のうち、家庭用7.5兆円の全てが地域電力会社(関西は関電)の独占でした。
いま、自由化に伴って、各社が競って「安さ」のアピールをしています。

発電システムをもたない会社(携帯電話会社など)の電力事業への参入は、関電・東電などから電気を調達しているケースがほとんどです。吉田明子さん(パワー・シフトキャンペーン事務局)は、「隠れ東電(関電)にご用心」と注意を促しています。

ドイツや欧州では、「電源構成などの情報開示(どんな方法で発電をしているのかを公開)」が義務づけられています。脱原発をしたい市民は、再生可能エネルギーだけで発電している電力会社を選ぶこともできます。
日本では、原発維持の「エネルギー基本計画」が出されるなかで、関西電力高浜原発3号機、トラブル続きの4号機に続いて、40年を超えた老朽原発1・2号機も使用限度を60年にひきのばして、再稼働に前のめりです。(3/9大津地裁「高浜原発3・4号機 運転停止命じる仮処分決定」は画期的判決でした!)

一方、再生可能エネルギーや環境に配慮する発電のとりくみも生まれてきています。
身近なところでは、新婦人産直はぐの会が、産直センター(亀岡)の屋根へのソーラーシステム設置にあたって、会員さんに資金協力を呼びかけています。

「たくさん使えば今より安くなります」という甘い言葉にだまされないで、消費者として、先を見据えて、電気を選び取っていきたいものです。
電力自由化で持続可能な社会への道を開くには、
努力義務とされているだけの「情報開示」をさせること、
原発に拠らない発電システムをもっている会社を選ぶこと。
そしてなにより、原発をやめる政府をつくることが大切だと思います。

原発事故はまだ収束していないのに…再稼働の道を開く「安全協定」 

2015-04-02 21:30:16 | Weblog
 原子力規制委員会は2月12日、高浜原発3、4号機が「新規制基準」に適合しているという「審査書」を決定しました。 
 この決定に対して、金閣寺などの住職を務める京都仏教会理事長の有馬頼底さん(相国寺派管長)も「被災者はいまだに古里へ帰れず、田んぼも使えない」「千年以上守ってきた京の街並みや文化が原発で何か起これば、一瞬で壊れてしまう」「金閣寺を万一の原発事故で失うわけにはいかない」「原発自体があってはいけないと思う」と発言されています(『東京新聞』2月13日付)。

 高浜原発からは5㎞圏内に舞鶴市、京都府内の30㎞圏には福井県の5万4千人より多い12万8千人が居住しています。

 京都府の山田知事は2月27日、関西電力とのあいだで、再稼働に対する地元「同意権」がない「安全協定」を結んでしまいました。これによって、再稼働への道が大きく開かれることになりました。
 福島の事故が、まだ収束とはほど遠い状況なのに、これではあまりにも道理がなさすぎます。 

「暴走する国策」を前に、言われるままになっているだけなら、まるで「母たちの世代から語り継がれた戦争中」と同じ。これでは自治体の役割を果たしているとは言えません。

憲法を指針に、住民が営々と築いてきた「暮らしと命」を守る砦となってこそ、自治体の本来のありようが発揮されているといえるのでないでしょうか。

地元の安心も安全も脅かされて…京丹後市の米軍レーダー基地

2015-03-12 16:31:36 | Weblog
地元の反対や不安を押し切って、京丹後市に米軍Xバンドレーダー基地の建設が強行されました。
 京都府の山田知事は「国会、内閣で判断されたことについて地方公共団体として尊重すべき」(7月8日)と建設を認め、義務づけられている環境評価の実施と公表も求めませんでした。
 「アメリカに向けたミサイルを撃ち落とす」として設置を要請されたレーダー基地。いま、安倍首相は「集団的自衛権行使」へむけての法整備にまっしぐらです。だからこそ「レーダー基地」の存在は、真っ先に攻撃対象にされる危険を抱えることにもなります。
 2014年10月21日午前4時、緊急に持ち込まれたレーダー本体。運用開始以降、米軍・軍属による交通事故が、人身事故も含めて15件も起きているそうです。
 また、基地の発電機が出す低周波騒音で「夜も眠れない」「いらいらする」という住民は、3人に一人と報告されています。

 昨年、地元で開かれたレーダー建設反対集会に、このブログで詳細報告をしましたが、そこは丹後の海と豊かな田園が広がる美しい静かな町でした。いま、地元のかたがたの不安や怒りはどれほどだろうと思います。
 「集団的自衛権行使」への法整備と相まって、基地を抱えることがいかに危険なことか。沖縄と同じたたかいが、ここ京都でも始まっています。

京丹後に米軍基地はいらない府民大集会~日本のどこにも米軍基地はいらない

2014-10-27 00:39:25 | Weblog
記念講演(小泉 親司氏―安保破棄中央実行委員会事務局長) つづき その3


③ 沖縄でも、青森県の三沢でも、山口県の岩国でも、長崎県の佐世保でも「米軍基地はいらない」という運動の高揚があります。

沖縄では、安倍内閣が集団的自衛権の行使容認の閣議決定をした7月1日、その日に、あの美ら海に埋め立てをするためのボーリング調査を強行致しました。沖縄県民の8割がこれに反対をしているのに、強行しました。多くの方々が反対運動に立ち上がった。
ところが、ここに押し寄せた海上保安庁の軍艦40隻、監視船30隻、まさに尖閣列島もおっぽり出して、米軍を守るために、海上保安庁の船が終結したんです。

沖縄では、1944年10月1日に、空襲「鉄の暴風雨」という攻撃を受けました。そのときに米軍が沖にまいりましたが、それと同じようなことが今回行われました。同時に防衛庁は、基地に立ち入らせないために、「殺人鉄板」という、歩くと足に怪我をする鉄板を敷きまして、反対運動を妨害しております。
こういうことまでやって、安倍内閣は、民意を奪って、民意に反して基地建設を強行しようとしているんです。

今この問題で、沖縄県民の方々が、非常に意気高く闘っておられる。
今度の辺野古新基地計画は、普天間基地の移設、代替えだと考えられている方が結構あるんですけれども、これは、移設でも代替え基地でもなんでもありません。
海兵隊の最新鋭の基地を建設する計画です。

普天間基地には滑走路が一本しかありませんが、辺野古新基地計画では、1600kmの滑走路が2本。普天間基地は、人口密集地にありますので弾薬庫はありませんが、辺野古には、核兵器を貯蔵する弾薬庫があり、滑走路には弾薬装着場という施設が建設されます。さらに、普天間には埠頭はありませんが、辺野古には200m級の埠頭を建設致します。
普天間の移設ではなくて、普天間と違う全く最新鋭の海兵隊の基地をつくる。こんな計画です。
 同時に重要なのは、これまで、沖縄の米軍基地というのは、「銃剣とブルドーザー」で米軍が県民の土地を力づくで取り上げ、無理矢理作った基地であります。ところが、こんどの辺野古の新基地計画というのは、みなさんの税金で日本の政府が米軍のために作ってあげて、「はいどうぞ、海兵隊の皆さん、戦争のためにおつかいください」と、こう言う計画なんです。

県民のみなさんは「こんな基地は絶対いらない」と8割の方が反対しています。
11月16日の沖縄知事選挙で「基地のない沖縄をつくる」ためになんとしても翁長雄志(おながたけし・前沖縄市長)さんを県知事に送ろうということで、今頑張っておられます。

翁長さんは、自民党の元県連の幹事長であります。2010年の仲井真知事の選対責任者であります。このかたが今なんと言っているか。「米軍基地は、沖縄経済にとって、最大の阻害要因である。沖縄県民の誇りを絶対に奪ってはならない」つまり、新基地をどうぞと差し出すような行為は、沖縄県民は絶対にしないんだ、そして沖縄から日本を変えたいんだ」ということをこの知事候補は大変強調しておられます。
今安倍内閣は、今度の新基地は沖縄の負担軽減だといっていますが、全くそうではありません。
今、県民の意思を踏みにじって、強行が続いていますが、その意味で、この京都の皆さんが、沖縄の皆さんとしっかりと連帯して、闘いを進めていくことが非常に重要だと思っております。

私もまた、来週から2ヶ月くらい沖縄で暮らさなきゃいけないんですが、皆さんの気迫をしっかりとお伝えしたいと思います。(大きな拍手)
この京都でも、米軍基地いらないという声を「オール京都の声」にしていこうではありませんか。(拍手)
京都から「米軍基地NO!」の声をおこしていただいて、勝利に向かって前進しようじゃありませんか。 私も皆さんといっしょにがんばりたいと思います。(大きな拍手)