かつこのテラス

日々の思い、時には物語を綴ります!

ひとりひとりの行動が大切ー日本山妙法寺の有村さん

2007-04-30 23:58:57 | Weblog
 雄琴駅からの一本道は、道端に色とりどりの花々が咲く。連休の始め4月30日は、少し汗ばむほどの陽気だった。この日、仰木(滋賀県)にある編集長の仕事場に、東京から日本山妙法寺の有村さんをお招きして、集いが催された。
 参加されたのは、京都、滋賀、大阪、奈良の近畿各県から、老若男女30名弱。この間K9MPが刊行してきたブックレットを通じて知り合った方々が大半である。永年携わってきた生業が、私的にはこんな形で生かされ、架け橋として役だってきたことをありがたく思う。
 日本山妙法寺は檀家を持たない、それ故「貧しい」けれども、日々精力的に平和のための活動をしておられる。黄色い袈裟を身につけての国会請願、平和行進、「国立ビラ裁判」傍聴。そのなかで見聞きされた国会議員や地方自治体職員の有りようを、有村さんは報告された。
 【国会が、国民の平和への願いとはかけ離れて、十分に審議を尽くさぬまま、「国民投票準備法案」を強行採決したこと。少数ながら共産党と社民党が、その中で本当に頑張っておられたこと。政治家は、「1人の陰には100人がいる」という風に考える。だから、ひとりひとりの、請願署名やFAX行動が大きな意味を持つものだということ。平和行進の行政への届け出内容が、年々厳しくなってきたこと】などが、有村さんからは静かに語られた。
 小さなひとりひとりの、平和を願う一粒一粒の行動。それがなかったら、この国の施政者は、いとも簡単に「思う壺」の方向へ舵を切ってきたことだろう。
 参加された方々も、また、自分の身近なところで、自分にあった方法で、アピール行動をしておられた。

想像力=Imagination を

2007-04-28 00:33:21 | Weblog
 繁忙期を今年もなんとか越えることができた。テラスへ出るゆとりもなく、業務以外の言葉を紡ぐことさえできなかった。忙殺と呼ぶにふさわしい日々。
 この間に、憲法改正準備法案が衆議院で強行採決、長崎市長への銃撃事件など、民主主義の根幹に関わる大きな事件が起きた。
 本日付け朝日新聞には、カタログハウス社長の斎藤駿さんが、「9条を考える教材の一つとして、もっと『脅威国』の映画や小説に注目していきたい。アメリカのイラン空爆が現実味を帯びてきたり、東シナ海の日中対立に『武力を伴う』外交を言いだす人が増えてきたりしたとき、貧しい兄妹が互いを思いやる様を描いたイラン映画の『運動靴と赤い金魚』や、父子の情を描く中国映画の『北京ヴァイオリン』を見ている人なら、当然、これらの国の子どもたちの命を、わが国の子どもたちの命と同じ次元で想像するにちがいないからだ」との言葉を寄せている。
 直接体験がなくとも、映画や音楽、物語など、人びとが育んできた文化が、豊かな想像力=Imaginationをかき立てるに違いない。
 「右脳に働きかける」今一番大切なことではないか。私自身、忙殺の日々にさらされて、改めて思うことのひとつ。
 不安に晒されたフリーターの若者たち、仕事を得られない無収入の人びとがあふれるほどいるかと思えば、かたや人手不足に喘ぐ現役たち。そんな人びとが渦巻いている国日本。
 テラスからの空気を久しぶりに吸い込んだところで、この1ヶ月、毎日訪れていただいていた方々、ありがとうございました。やっと、書けるまでに回復いたしました。