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≪注目記事≫ ■ 拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏ら「自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ」 などと主張 

2009年09月13日 22時51分02秒 | 政治・社会
「拉致被害者家族会」の事務局長は以前は蓮池透さんでした。蓮池透さんは歴代
自民党政権が口約束だけで一向に解決のめどを立てられない現状に不満で【日本
政府は「対話と圧力」を掲げるものの、実質的にほとんど「圧力」のみとなり、
「対話」の兆しはまったく見えていない】と批判していました。蓮池さんの後を
襲った増元照明事務局長は根っからのネオコンで田母神俊雄氏といっしょに各地
で講演会し「北朝鮮への武力行使」を主張するまでになっています。

「在特会」や「田母神俊雄氏など極右ファシスト達の排外主義扇動行動を精力的
にレポートしているフリージャーナリスト村上力氏の7月11日付けの「日刊べリ
タ」の記事をお読みください。

「拉致被害者家族会」は完全に極右ファシスト達に取り込まれ排外主義と武力侵略
の先頭に立っています。


■ 拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏ら「自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ」
などと主張  埼玉・田母神俊雄講演会で

  2009年07月11日 日刊べリタ

  http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200907111335466

  北朝鮮による拉致被害者救出運動の中心的な役割を担っている拉致被害者家
族会事務局長増元照明氏が、前航空幕僚長田母神俊雄氏と7月5日、埼玉県内で講
演会を行った。講演会の主催は「村山談話の破棄を求める埼玉市民の会」で、
「維新政党・新風」「主権回復を目指す会」などが協賛団体として名を連ねてい
る。「田母神論文と拉致問題」と題したシンポジウムでは、北朝鮮に対する“軍
事制裁”や、そのためのスパイの必要性などが議論された。また田母神氏が原爆
の日に広島で行う講演に関して、自重を求める広島市秋葉市長を「バカ市長」と
呼び、「こういう市長を選んだ責任は広島市民にある」と非難する発言も飛び出
した。(村上力) 
 
●右派に取り込まれた拉致被害者救出運動 
 
  この講演会の主催は「村山談話の破棄を求める埼玉市民の会」。後援は「日
本世論の会埼玉県支部」である。また協賛団体には、「新しい歴史教科書をつく
る会埼玉支部」「自由主義史観研究会埼玉」「維新政党・新風」「主権回復を目
指す会埼玉」などが名を連ねている。 
 
  これらの団体は、主に歴史や憲法問題を取り扱っている右派の団体である。
講演会では全員起立で君が代を斉唱し、田母神氏の持ち前の歴史観も披露された
が、そういった右派の運動に「拉致」というイシューが据えられたものといえよ
う。 
 
●「被爆国だからこそ日本は核武装を」 
 
  田母神氏は、原爆の日の8月6日に広島市で「ヒロシマの平和を疑う」と題し
た集会を予定している。これに対し、秋葉忠利広島市長が、「被爆者や遺族の悲
しみをいやが上にも増す結果となりかねない」として講演の日程変更を訴えてい
た。(※1) 
 
  今回の講演で田母神氏は、「(秋葉市長の)論理が全くおかしいと思いま
す。唯一の被爆国だから、三度目の核攻撃を受けないように、日本は核武装しな
ければならない」と話し、会場からは大きな拍手が起こった。シンポジウムの司
会の日本世論の会会長三輪和雄氏も、秋葉市長を「バカ市長」と批難し、「こう
いう低レベルな市長を選んだのは市民の責任」と苦言を呈した。 
 
●田母神氏「経済制裁で言うことを聞かなければ軍事制裁に」 
 
  三輪氏の司会で、増元氏、田母神氏と、埼玉県議会議員岡重夫氏(民主)を
パネリストとして迎えて「田母神論文と拉致問題」と題されたシンポジウムが行
われた。田母神氏と岡氏は、「拉致被害者救出」を目的として、予備自衛官など
で組織される「予備役ブルーリボンの会」の幹部である(※2)。 
 
  田母神氏は、北朝鮮に対する武力行使を「やむをえない、むしろ正当」「経
済制裁で言うことを聞かなければ軍事制裁に」と主張した。シンポジウムは主
に、拉致被害者救出を名目としての北朝鮮への自衛隊出動(=武力行使)に関し
てのものであった。 
 
●増元家族会事務局長も武力行使に意欲 
 
  増元氏は、北朝鮮への武力行使に意欲を示し、以下のように発言した。 
 
「ここまで北が混乱していると、邦人保護という意味合いで、憲法解釈を少し変
えれば、できるはずなんです。邦人保護ということで、他国に居る日本人を救出
するために、自衛隊は出動できるはずです。そういったことを含めて、やってい
ただきたいんですが。その前に、外交機密費とか、官房機密費の1億でも使え
ば、いろんな情報が今入ってくるんですよ北朝鮮からは。これは脱北者の方たち
が言ってますけれども、今北朝鮮は、金さえあればなんでもするという状況に
なってきてしまったと嘆いています。金をいくらか使えば、いろんな情報が無尽
蔵に入ってくる状況にあるにもかかわらず、残念ながら日本はその情報を集めよ
うとしていません」 
 
「情報が入ってこなければ自衛隊だって突っ込みようが無いというか、救出しよ
うがないじゃないですか。どこに何人いる、あそこに何人いるという情報が入っ
て初めて、迅速に被害者を救出できるわけで、向こうに行って、右往左往してい
たら、北朝鮮軍に見つかって戦闘行為になりますよ。戦闘行為をしないで救出す
るためには、確実な情報をあつめなきゃいけないのに、そのためにお金を全く使
おうとしないというのが、わが国であり、そういうことからして、本当に拉致被
害者を救出しようとしているのかという、その姿勢が今疑われるんですね。これ
は非常に残念です」 
 
●民主党県議は「自衛隊は市街地戦闘、橋梁爆破、敵指揮官狙撃のための情報収
集と予行演習」を主張 
 
  上の発言のようにスパイの必要性を説く増元氏に、自身が自衛隊OBである
岡氏は、以下のように付け足した。 
 
「市街地戦闘、あるいは橋梁爆破、敵の指揮官を襲撃する、こういうときには、
必ず敵の情報を正確に掴んで、その場を設定して予行演習を徹底してやるんです
ね。何も分からないところに突っ込んでいったらそれはまさに犬死になります。
そういう意味で、やはり北朝鮮の情報を、国がしっかりと収集をする。特に拉致
被害者が何処に居て、なにをしているのか。これは通信情報とか電子情報、こう
いうものでは取れないものはやはり人による情報、スパイが必要なんですね。そ
ういう意味で、国家機密費とかは、そういうところに金を使う。そして自衛隊を
訓練させて、行けと言ったときにはかならず任務が達成できるような訓練をさせ
ておく。これが政府の役目だと私は思っております」 
 
 
※1: 

http://mainichi.jp/select/wadai/news/20090630k0000m040099000c.html

 
「毎日新聞」2009年6月30日 「田母神俊雄氏:「ヒロシマの平和を疑う」8月
6日講演予定」 
 
※2:

http://www.yobieki-br.jp/index.html

 
予備役ブルーリボンの会 田母神俊雄氏は顧問を務め、岡重夫氏は幹事である。 

(終わり)



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