昨日の記事で、7月18日の最高裁判所の逆転無罪判決によって、旧長期信用銀行の乱脈融資による経営破綻の責任やその後の銀行国有化に8兆円近い税金が投入され、約4兆円が焦げ付き日本国民に多大な損害を与えたこと、しかも10億円のただ同然の金額で買収した外資のリップルウッドが、「新生銀行」と名前を変えて上場させた結果、約1兆円の上場利益をあげて売り逃げした事実、これらすべての疑惑が解明されずに、政策決定をした政治家や実行した官僚の責任がすべて不問にされて幕引きされた事を書きました。
経済学者の植草一秀氏は、小泉・竹中の「構造改革」の欺瞞をマスコミで真っ向から批判し、特にりそな銀行の国家救済をめぐって、国家規模のインサイダー取引の疑惑があると指摘したが故に、「国策捜査」で2度も「痴漢事件」をでっち上げられ、逮捕、長期拘留、起訴された経緯があります。
植草氏のブログ「植草一秀の知られざる真実」http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/で今回の最高裁判所の逆転無罪判決の真の背景を次のように指摘しています。
1)旧長期信用銀行粉飾決算事件の最高裁判所による逆転無罪判決は、旧長銀と類似した事案で裁判が行われている「日債銀事件」で、1審、2審で執行猶予付き有罪判決を受けた大蔵省OBで国税庁長官を務め、後に日債銀に天下りした窪田弘氏の逆転無罪判決を最高裁判所が出すことを目的としている。
2)旧長期信用銀行粉飾決算事件の逆転無罪判決を出した最高裁判所の担当裁判官の一人津野修最高裁判所判事は、下記の履歴で分かるように正真正銘の元大蔵官僚であり、今回の判決で財務省の意向を強く反映させた張本人の可能性が高い。
1961年 国家公務員採用上級試験合格
1961年 司法試験合格
1962年 京都大学法学部卒業
1962年 大蔵省入省
1967年 板橋税務署長
1971年 日本貿易振興会フランクフルト事務所駐在員
1978年 内閣法制局参事官
1983年 大蔵省主税局税制第三課長
1985年 福岡財務支局長
1986年 内閣法制局第三部長
1992年 内閣法制局第一部長
1996年 内閣法制次長
1999年 内閣法制局長官
2003年 弁護士登録(第一東京弁護士会所属)
2004年 2月26日- 最高裁判所判事
(出典 Wikipedia)
以下に、植草氏のブログ「植草一秀の知られざる真実」に書かれ記事2件をアップしますのでお読みください。
● 長銀事件逆転無罪判決の闇
旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件で、最高裁判所は7月18日、執行猶予付き有罪とした1、2審判決を破棄、
元頭取ら3人に逆転無罪を言い渡した。
刑事事件で最高裁が逆転無罪判決を出すのは極めて異例である。
日本の三権分立はおとぎ話である。内閣総理大臣が三権を掌握し得るのが実態である。政治権力は司法、警察、検察に対しても支配力を及ぼすことが可能である。
今回の最高裁判決の真のターゲットはこの事件にはないはずだ。旧長銀と類似した事案で裁判が行われている「日債銀事件」が謎を解く鍵である。
「日債銀事件」では大蔵省OBで国税庁長官を務めた窪田弘氏が起訴され、1審、2審で執行猶予付き有罪判決が出されている。
大蔵省、財務省は、同省最高幹部を経て日債銀に天下りした窪田氏の有罪確定を回避することを最重要視してきた。
長銀事件が最高裁で逆転したことが、日債銀事件に影響する。
日債銀事件で同様の逆転無罪判決が出されるなら、ここに示した仮説が間違いでないことが判明すると考える。
日本の権力構造の闇は限りなく深い。
● 長銀事件逆転無罪判決の闇(2)
旧長銀粉飾決算事件における異例の最高裁逆転無罪判決の裏側に、財務省主軸「官僚主権構造」の闇が存在することは、確かであるように思われる。
旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件で最高裁判所は7月18日、1、2審で執行猶予付き有罪判決を受けた元頭取ら3人に逆転無罪を言い渡した。この問題に関連する追記。
担当裁判官の一人である、津野修最高裁判所判事の経歴は以下の通り。
1961年 国家公務員採用上級試験合格
1961年 司法試験合格
1962年 京都大学法学部卒業
1962年 大蔵省入省
1967年 板橋税務署長
1971年 日本貿易振興会フランクフルト事務所駐在員
1978年 内閣法制局参事官
1983年 大蔵省主税局税制第三課長
1985年 福岡財務支局長
1986年 内閣法制局第三部長
1992年 内閣法制局第一部長
1996年 内閣法制次長
1999年 内閣法制局長官
2003年 弁護士登録(第一東京弁護士会所属)
2004年 2月26日- 最高裁判所判事
(出典 Wikipedia)
津和野氏は正真正銘の元大蔵官僚である。
財務省(大蔵省)による内閣法制局支配は、「財務省(大蔵省)主軸官僚主権構造」を支える根幹のひとつである。
今回の判決には財務省の意向が深く関わった可能性が高い。
判決の真の狙いは、「日債銀事件」の被告人の一人である、旧大蔵省最高幹部で国税庁長官を務めた窪田弘氏の無罪獲得にあると考えられる。
日本は暗黒権力の下に統治されている。
(引用終わり)
経済学者の植草一秀氏は、小泉・竹中の「構造改革」の欺瞞をマスコミで真っ向から批判し、特にりそな銀行の国家救済をめぐって、国家規模のインサイダー取引の疑惑があると指摘したが故に、「国策捜査」で2度も「痴漢事件」をでっち上げられ、逮捕、長期拘留、起訴された経緯があります。
植草氏のブログ「植草一秀の知られざる真実」http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/で今回の最高裁判所の逆転無罪判決の真の背景を次のように指摘しています。
1)旧長期信用銀行粉飾決算事件の最高裁判所による逆転無罪判決は、旧長銀と類似した事案で裁判が行われている「日債銀事件」で、1審、2審で執行猶予付き有罪判決を受けた大蔵省OBで国税庁長官を務め、後に日債銀に天下りした窪田弘氏の逆転無罪判決を最高裁判所が出すことを目的としている。
2)旧長期信用銀行粉飾決算事件の逆転無罪判決を出した最高裁判所の担当裁判官の一人津野修最高裁判所判事は、下記の履歴で分かるように正真正銘の元大蔵官僚であり、今回の判決で財務省の意向を強く反映させた張本人の可能性が高い。
1961年 国家公務員採用上級試験合格
1961年 司法試験合格
1962年 京都大学法学部卒業
1962年 大蔵省入省
1967年 板橋税務署長
1971年 日本貿易振興会フランクフルト事務所駐在員
1978年 内閣法制局参事官
1983年 大蔵省主税局税制第三課長
1985年 福岡財務支局長
1986年 内閣法制局第三部長
1992年 内閣法制局第一部長
1996年 内閣法制次長
1999年 内閣法制局長官
2003年 弁護士登録(第一東京弁護士会所属)
2004年 2月26日- 最高裁判所判事
(出典 Wikipedia)
以下に、植草氏のブログ「植草一秀の知られざる真実」に書かれ記事2件をアップしますのでお読みください。
● 長銀事件逆転無罪判決の闇
旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件で、最高裁判所は7月18日、執行猶予付き有罪とした1、2審判決を破棄、
元頭取ら3人に逆転無罪を言い渡した。
刑事事件で最高裁が逆転無罪判決を出すのは極めて異例である。
日本の三権分立はおとぎ話である。内閣総理大臣が三権を掌握し得るのが実態である。政治権力は司法、警察、検察に対しても支配力を及ぼすことが可能である。
今回の最高裁判決の真のターゲットはこの事件にはないはずだ。旧長銀と類似した事案で裁判が行われている「日債銀事件」が謎を解く鍵である。
「日債銀事件」では大蔵省OBで国税庁長官を務めた窪田弘氏が起訴され、1審、2審で執行猶予付き有罪判決が出されている。
大蔵省、財務省は、同省最高幹部を経て日債銀に天下りした窪田氏の有罪確定を回避することを最重要視してきた。
長銀事件が最高裁で逆転したことが、日債銀事件に影響する。
日債銀事件で同様の逆転無罪判決が出されるなら、ここに示した仮説が間違いでないことが判明すると考える。
日本の権力構造の闇は限りなく深い。
● 長銀事件逆転無罪判決の闇(2)
旧長銀粉飾決算事件における異例の最高裁逆転無罪判決の裏側に、財務省主軸「官僚主権構造」の闇が存在することは、確かであるように思われる。
旧日本長期信用銀行の粉飾決算事件で最高裁判所は7月18日、1、2審で執行猶予付き有罪判決を受けた元頭取ら3人に逆転無罪を言い渡した。この問題に関連する追記。
担当裁判官の一人である、津野修最高裁判所判事の経歴は以下の通り。
1961年 国家公務員採用上級試験合格
1961年 司法試験合格
1962年 京都大学法学部卒業
1962年 大蔵省入省
1967年 板橋税務署長
1971年 日本貿易振興会フランクフルト事務所駐在員
1978年 内閣法制局参事官
1983年 大蔵省主税局税制第三課長
1985年 福岡財務支局長
1986年 内閣法制局第三部長
1992年 内閣法制局第一部長
1996年 内閣法制次長
1999年 内閣法制局長官
2003年 弁護士登録(第一東京弁護士会所属)
2004年 2月26日- 最高裁判所判事
(出典 Wikipedia)
津和野氏は正真正銘の元大蔵官僚である。
財務省(大蔵省)による内閣法制局支配は、「財務省(大蔵省)主軸官僚主権構造」を支える根幹のひとつである。
今回の判決には財務省の意向が深く関わった可能性が高い。
判決の真の狙いは、「日債銀事件」の被告人の一人である、旧大蔵省最高幹部で国税庁長官を務めた窪田弘氏の無罪獲得にあると考えられる。
日本は暗黒権力の下に統治されている。
(引用終わり)