杉並からの情報発信です

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【YYNews】各国で『信用創造特権』を民間銀行、中央銀行、政府から剥奪できれば世界は劇的に良くなる

2016年02月01日 22時54分42秒 | 政治・社会
☆今日の画像

①従軍慰安婦を企画実行した支那(中国)派遣軍総司令官だった岡村寧次(1884~1966)

『彼の指揮下の日本軍は化学兵器で再び大規模な殺戮戦を敢行した。岡村は後に三光作戦(殺しつくす・焼きつくす・奪いつくす)と呼ばれることにな る焦土化政策で200万人を超える中国民間人を死に追い込んだ。 その時、日本陸軍が慰安所を設置し「組織的に若い女性たちを主に韓国で拉致し、日本軍の性的奴隷として働かせるようにした」が、この犯罪行為を提案した人 物が岡村だったとニューヨークにあるバード大学のイアン・ブルマ教授は『0年』(Year Zero、 2013年刊)に書いた。』()

いつもお世話様です。                          

【杉並からの情報発信です】【YYNewsLive】【市民ネットメデイアグループ】【家族勉強会】【草の根勉強会】【山崎塾】【1000万人情 報拡散運動】を主宰するネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

☆本日月曜日(2016年2月01日)午後7時半から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!

1)No1 99分22秒 http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/238133508

No1

☆世直しネットTV【山崎康彦のYYNewsLive】は、視聴者総数200万人(3年半)、毎日1,000-1500人が視聴する真実・事実を 追求するタブーなき報道番組です。

日本語放送は土曜日以外毎日午後6時半頃から約1時間半放送されます。

またフランス語放送は毎週水曜日午後6時半ころから仏日バイリンガルで約1時間放送されます。

▼【山崎康彦のYYNewsLive】

http://twitcasting.tv/chateaux1000/show/

【YYNewsLive by Twitcasting】

☆毎日の放送録画は以下の【YouTube】でも視聴できます。

https://www.youtube.com/my_videos?o=U

☆毎日の放送のテキスト台本は、閲覧者総数425万人、閲覧総数1,075万ページヴュー(8年半)、毎日1000-1,500人が閲覧する真 実・事実を追求するタブーなきブログ【杉並からの情報発信です】【杉並からの情報発信です2】 で読めます!

①【杉並からの情報発信です】

http://blog.goo.ne.jp/yampr7

②【杉並からの情報発信です2】

http://7614yama.blog.fc2

☆財政支援のお願い!

皆様より【YYNews】への財政支援をお願いしておりますが、多くの方々に支援をお願いするために、従来の年間購読支援(\5,000円)に加 えまして、1カ月間購読支援 (\500円)、3カ月購読支援(\1,500)、6カ月購読支援(\2,500)を新たに設けました。

1)年間購読支援:\5,000円

2)6カ月購読支援:\2,500

3)3カ月購読支援:\1,500

4)1カ月購読支援;\500円                         
     
▼【財政支援送金先情報】

1)ゆうちょ銀行からの振込みの場合

口座名:ヤマザキ ヤスヒコ

記号:10820

番号:7679021

2)他の金融機関からの振込みの場合

口座名:ヤマザキ ヤスヒコ

店名:〇八八

店番:088

種目:ふつう預金

口座番号:0767902

以上よろしくお願いいたします。

☆今日の最新のお知らせ

①昨日の特別講演の録画は以下の【Twitcasting】と【YouTube】で視聴できますので情報拡散をお願いいたします。

放送:2016年1月31日(日)午後3時半-5時半

講師:金融政治経済研究家 天野統康氏

テーマ:『ヴェルナー理論で分かる詐欺学として悪用-される経済学の全体像』

【Twitcasting】

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/237776934

現時点での視聴者総数は792名様です。

【YouTube】

https://www.youtube.com/watch?v=j1t62zF1g2E

現時点での視聴回数は113回です。

☆今日のひとこと

①『日銀のエコノミストたちは米国の大学に留学して、新古典派経済学を勉強し、その理論を使って、いろいろなことを一生懸命説明しようとしている。しかし、新古典派経済学は現実の状況とまったく異なる理論だ。それを使って、 様々な複雑な論文を発表している。数学的な論文を出しているが、本当の事を 全然知らないので、うそをつく必要もない。そうすると、彼らはスモーク・スク リーンを働いていることになる。日銀のなかの本当の日銀、金融政策を行っている人たちが透明性を減らすために、スモーク・スクリーンを使っている。エコノミストが専門用語を使って話をすると本当のことが全然わからなくなる。 彼らが行っている非常に複雑な研究は、本当の金融政策とは関係ないものだ。取材相手に、金融政策は複雑で、難しくて、なにもいえないという気持ちにさせる効果がある。』(経済学者リチャード・ヴェルナー氏)

▼新古典派経済学とは? (コトバンクより転載)

https://goo.gl/SmtrMN

学説的には、ケンブリッジ大学のマーシャル、これを継ぐピグーら古典派経済学を継承するケンブリッジ学派を指すが、現在ではワルラス以降の一般均 衡理論の流れを指すことが多い。これらの経済学は個々の経済主体の市場行動の分析を通じて、自由な市場を擁護した。自由な市場が資源の合理的配分 をもたらすという考えは、ケインズ経済学の登場によって一時下火になったが、1970年代以降、多くの支持者を得て復活した。この流れを新新古典 派経済学ということも多い。マクロ経済学においても、「完全雇用水準に達するまでは貨幣賃金率の下方硬直性を仮定するケインズ経済学が妥当するが、完全雇用水準に達したならば新古典派経済学の自由な価格メカニズムが妥当する」という新古典派総合と呼ばれる立場が、経済政策の標準的学派と されている。

(荒川章義 九州大学助教授 / 2007年)
                                   
☆今日の日本国憲法

①第4条【天皇の権能の限界】

1.天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

2.天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

■【憲法の適用範囲とは?】(山崎康彦)

1)国の最高法規である憲法は、国民が守るものではなく公的な権力を行使する政治家や公務員が守るものである。(山崎康彦)

2)国民には国の最高法規である憲法を公的な権力を行使する政治家や公務員に守らせる義務と権利があるのだ。(山崎康彦)

3)国の最高法規である憲法は、ただ単に公的な権力を行使する政治家や公務員などの公的人間が守るだけでなく、公的権力を行使する立法機関や行政機 関や司法機関などすべての公的機関が守るべきものである。(山崎康彦)

4)国の最高法規である憲法は、ただ単に公的権力を行使する政治家や公務員などの公的人間や公的機関が守るだけでなく、民間権力を行使する民間企業 や宗教団体や労働組合などすべての民間機関とその責任者もまた守るべきものである。
(山崎康彦)

☆今日のスローガン

1.菅官房長官が言う『衆議院の解散権は首相の専権事項』の大うそに騙されてはいけない!日本国憲法第41条の規定『国会は国権の最高機 関』に従えば、 国権お最高機関である国会は内閣と最高裁判所の上位に位置しその下にある内閣の長の首相が国会を解散で来るはずがないのだ!

2.従って、戦後首相が衆議院を解散して総選挙を実施して成立した内閣は全て憲法違反内閣であり、非合法政権であり全て無効なのだ!

3.安倍自公ファシスト政権による憲法第41条違反の衆議院解散を阻止し7月の同日選挙をたたきつぶせ!
 
4.安倍自公ファシスト政権打倒!山本太郎を首相に!反ファシスト統一戦線に結集せよ

5.来年7月の参議院選挙で自民党+公明党=創価学会+α(橋下新党+前原民主党内安倍別働隊など)に過半数を絶対に取らせるな!過半数割れさせ て自公ファシスト政権を打倒せよ!

6.安倍晋三首相と【田布施マフィア】一味を【国民反逆罪テロリスト】として即刻逮捕・起訴し裁判にかけて全資産没収の上最高刑に処すべし!

もし我々がそれができなけれが、日本と世界の一般庶民は、米英ネオコン戦争派とイスラエル・シオニスト戦争派らとそれに協力する安倍晋三首相と 【田布施マフィア】一味によって、世界金融恐慌恐慌と第三次世界大戦=核戦争の勃発によってみな殺しされるだろう!

7.世界市民よ!世界を金融と軍事で支配・搾取しているユダヤロスチャイルド国際金融マフィアの力の源泉である『無からお金を生み出す詐欺 システム』=【準備預金制度】を各国で廃止せよ!そうすれば世界は劇的に良くなる!

☆ 【座右の銘A】

①世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治の言葉)

②命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られぬなり。(西郷隆盛の言葉)

③【天下の正道に立ち、天下の大道を行う人】とは (孟子の言葉)

どんなにカネをつまれようとも、カネの誘惑に負けて正道を踏み外すことは絶対ない。

どんなに貧しくなろうとも、志を曲げてカネのために悪を働くことは絶対にない。

どんなに強力な権力が脅しにかかろうとも、恐れ命を惜しんで屈服することは絶対にない。

④ガンデイー七つの社会的罪

マハトマ・ガンディーは1925年10月22日に雑誌『Young India』(英語版)で「七つの社会的罪」(Seven Social Sins) を指摘した。

道義なき政治 (Politics without Principle)

労働なき富 (Wealth without Work)

自覚なき快楽 (Pleasure without Conscience)

人格なき学識 (Knowledge without Character)

道徳なき商業 (Commerce without Morality)               
                                    
人間性なき科学 (Science without Humanity)

犠牲なき信仰 (Worship without Sacrifice)

⑤『私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ!そうすれば誰が法律を作ろうとそんなことはどうでも良い。』(ドイツ・ロスチャイルド商会創設者マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの言葉1790年)

⑥『私の息子たちが望まな ければ戦争が起きることはありません。』

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの妻であり5人の息子の母親でも あったグートレ・ロスチャイルドの言葉!

⑦民間銀行にのみ与えられている『無からお金を産む壮大な詐欺システム=準備預金制度』を民間銀行から剥奪すれば、実体済に寄生して利 益を横取りする投機資金=通帳マネーがなくなり、実体経済は年4-5%の安定した成長を維持できる。(山崎康彦)

⑧日銀にのみ与えられている『紙幣の印刷権』を日銀から剥奪して100%国有化し、すべての権限を国会に設置した【日銀政策決定監視委員 会】に移管すれば、景気循環もバブルの発生もバブルの崩壊もなくなり、国民経済は安定した経済成長が可能となる。(山崎康彦)

⑨政府・財務省にのみ与えられている『国債発行権』を政府・財務省から剥奪すれば、歴代自民党政権の政治家と財務官僚が自分たちの利権・ 特権のために積み重ねてきた1,167兆円(2016.03.31予測)もの『国の借金』は権力犯罪者の歴代自民党政権の政治家と財務官僚に支払 わせ厳罰を課すことができるのだ。(山崎康彦)

☆今日の推薦図書

■リチャード・ヴェルナー、石井正幸著『福井日銀総裁危険な素顔』(アップル出版社、2003.06.12刊、\1500+税)

4章 日銀伝統のあきれた情報操作

政策に反対する発想なし。イエスマンでなければ話にならない

P92-94 朗読

☆(1)今日のメインテーマ

■ 世界各国で『三つの信用創造特権』を民間銀行、中央銀行、政府・財務省から剥奪し廃止できれば、世界は劇的に良くなるの!

昨日の日曜日(2016.01.31)午後3時半-5時半にネット中継しました【異議ネット 会議・特別講演】(講師金融政治経済研究家天野統康 氏、テーマ『ヴェルナー理論で分かる詐欺学として悪用-される経済学の全体像』)は、今までほとんど知られてこなかった経済学者リチャード・ヴェルナー氏の経済理論を初めて本格的に紹介したもので大変勉強になった。

私が理解したヴェルナー経済理論の画期的なところは以下の5点です。

1.現在のシステムでは、お金を生み出すのは中央銀行と民間銀行だけであり、実体経済を支える政府や企業や個人は、中央銀行と民間銀行が生み出す お金をただ回して実体経済を支えていることを明確にした。

2.現行のシステムでは、中央銀行と民間銀行は実体経済に対して絶対的な権力を持っており、いわゆる需要と供給の市場原理は成立しないことを明確 にした。

3.従来の経済学が分離してこなかった実体経済と金融経済の概念を明確に分離したこと。すなわち、社会や人間の役に立つ価値を生み出すのは実体経 済であり、金融経済は実体経済が生み出す価値を自分のところに移転させる、すなわち収奪するだけであることを明確にした。

4.中央銀行は不況脱出や景気回復を名目に金融緩和を実施するが、実体経済にお金を回して経済を活性化させることをせずに一円も実体経済にお金を 回さないこと、すなわち中央銀行がするのは銀行にのみお金を回すことを明確にした。

5.国際金融マフィアである各国の銀行は、実体経済への融資よりも金融経済に優先的にお金を回すために、実体経済はますます沈んでしますこと、す なわち今の資本主義が、銀行が実体経済に融資する【金融資本主義】の段階ではなく、金融経済に融資(投機)する【超金融資本主義】の段階であるこ とを明確にした。

ヴェルナー氏が解明した【信用創造の仕組】を理解すれば、ユダヤロスチャイルド国際金融マフィアによる全世界の【支配と搾取の構造】が自然と理解 できる
のだ。

我々『市民革命派』は、世界各国で議会で多数派を形成して【市民革命政権】を樹立し、ユダヤロスチャイルド国際金融マフィアの力の源泉である『三 つの信用創造特権』を完全に廃止する闘いを推し進めるべきである。

▼『三つの信用創造特権』

①民間銀行にのみ独占的に与えられている『無からカネを生み出す壮大な詐欺システム』=準備預金制度を完全に廃止しすべての金融サービスを中央銀 行が行うこととする。すなわち民間銀行の存在は不要となるのだ。

②中央銀行にのみ独占的に与えられている【貨幣発行権】を剥奪・廃止し、中央銀行を100%国有化し、すべての権限を国会に設置する【中央銀行決 定運営監視委員会】に移行して中央銀行を【国民化】する。

③政府・財務省にのみ独占的に与えられている【国債発行権】を剥奪・廃止し、 これまで積み重ねてきた国の借金(日本の場合1,176兆円)を別会 計に移管して元本と利払いを停止する。国の借金を積み重ねてきた歴代の政治家と官僚と銀行家たち権力犯罪者を摘発し責任を徹底追及して厳罰に処す る。

世界各国で『三つの信用創造特権』を民間銀行、中央銀行、政府・財務省から剥奪・廃止できれば、世界は劇的に良くなるのは確実だ!

(終り)

☆(2)今日のトッピックス

①ネット世代、サンダース氏支持 民主アイオワ

毎日新聞2016年1月31日 

http://mainichi.jp/articles/20160201/k00/00m/030/077000c

【デモイン(米中西部アイオワ州)長野宏美】11月の米大統領選に向けた民主・共和両党の候補指名争いの初戦となる中西部アイオワ州の党員集会が 2月 1 日に迫り、現地では候補たちが最後の攻防を続けている。民主党は、ヒラ リー・クリントン前国務長官(68)を中高年が支持する一方、その子供 にあたる大学 生や高校生がバーニー・サンダース上院議員(74)を熱狂的に支持 し、世代の違いが目立つ。

「バーニー! バーニー! 政治革命だ」。アイオワ州デモインで1月29日夜、サンダース候補を応援する音楽ライブが開かれた。数百人の高校生や大学生が集まり、陣営の音頭に合わせ、声を上げた。

ライブに来た高校生のマディソン・ディロンさん(18)は、「私たちはいろいろな情報に接するので、親の世代より価値観が多様でリベラルになって いる。 同性愛も中絶の権利も尊重する」と語り、「バーニーは平等な考えを持ち、信念を持って未来を良くしようとしている」と期待した。

サンダース氏を支えるのはインターネットが普及した環境に育った1980年代から2000年代初頭に生まれたミレニアル世代と呼ばれる若者だ。 「あなたたちミレニアルはより良い価値観を持っている。月曜夜の党員集会に行ってね」。演奏の合間に女性スタッフが呼びかけた。

地元紙デモイン・レジスターが30日に発表した世論調査によると、クリントン氏の支持率が45%、サンダース氏は42%。サンダース氏が勝利する ためには、党員集会への高い参加率が必須なのだ。

一方、クリントン氏は夫で元大統領のビル氏とともに現地入りして遊説。州東部シーダーラピッズで30日、「誰が大統領になる準備ができているだろう か?」と経験を強調した。

コンサルタントのジャニス・ビーチャンさん(63)は「サンダース氏は大好きだが、実際に物事を動かすには経験や知識が必要」とクリントン氏を支 持する。20歳の息子がサンダース氏を支持するのは「ヒラリーが対応してきた困難を知らない世代だから」という。

やはり息子がサンダース氏支持だという元大学職員のダイアン・シェイファーさん(63)は「若い世代はインターネットによって何事も速く進むのに 慣れており、変革にも素早さを求める。だから、バーニーの政治革命に熱狂する。だが、現実は甘くない」と語った。

②内閣支持率51% 甘利氏問題は影響せず

毎日新聞2016年1月31日 

http://mainichi.jp/m/?ij8egL

安倍内閣の支持・不支持率の推移

毎日新聞は30、31両日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は51%で、昨年12月の前回調査から8ポイント上昇した。支持率が5割を 超えた のは2014年3月調査以来。不支持率は30%と前回より7ポイント低下した。甘利明前経済再生担当相が28日、自身と秘書の金銭問題で辞任 したのを受 け、甘利氏を閣僚に任命した安倍晋三首相の責任を尋ねたところ、「任
命責任は重くない」との回答が46%、「任命責任は重い」が42%でほぼ同水準だっ た。甘利氏の問題は支持率に影響せず、安全保障関連法への世論の批判が薄れたことや、外交面での実績などがむしろ数字を押し上げたとみられる。

③娘と共に“自民合流” 鈴木宗男氏の狙いは「北海道知事」

2016年2月1日 日刊ゲンダイ

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/174477

新党大地の鈴木宗男代表(68)の自民“合流”が確実になってきた。自民党が宗男氏の娘・貴子衆院議員(30)を民主党から引き抜いて、次期衆院 選に擁立することを検討しているというのだ。

これに対し、宗男氏も「ありがたく思っている」と堂々と公言し、歓迎ムードだ。すでに、大地は7月の参院選の「前哨戦」といわれる4月の北海道5 区補選で、自民党候補の和田義明氏を推薦することを決定。夏の参院選でも、自民党候補2人を推薦する方向だ。宗男氏は31日付のブログで、和田氏 の事務所開きに出席し、あいさつしたことも明かしている。

「貴子さんは30日の民主党大会で議長として進行役を務めた。これは自民党に行かせないために、民主党が指名したのですが、時すでに遅し。“自民 入り”は秒読みでしょう。大会では、北海道5区補選で民主党が擁立する池田真紀氏が壇上に上がりあいさつしたのですが、言葉も交わさず、異様なピ リピリムードで した」(民主党関係者)

宗男氏は昨年12月、官邸に招かれ、安倍首相と会談。朝日新聞によると、宗男氏が「貴子を民主から離党させる用意はできている」と伝えたのに対 し、安倍首相は「自民で育てたい」と話したという。すでにこの時から話はできていたのだ。

宗男氏は17年4月に公民権停止が満了となり、選挙に立候補できるようになる。貴子を自民党に入党させようとしているのは、娘のことだけでなく、 自身の今後も見据えているからだ。

「宗男氏が狙っているのは2019年に行われる北海道知事選です。宗男氏は、 このまま民主党と協力していても、知事選で勝てるわけがないと判断し た。自民党と組んで“ムネオ票”や“松山千春票”を確実に取り込めば、勝つ可能性は高いとみているのでしょう。しかも、現職で4期目の高橋はるみ氏は引退が濃厚で、チャンスなんです」(自民党関係者)

しかし、北海道の有権者は宗男氏の行動を認めるのだろうか。

④日銀導入「マイナス金利」 庶民の家計にプラス材料なし

2016年1月31日  日刊ゲンダイ

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/174431

市場のパニックが未来を暗示しているかのようだ。日銀の「マイナス金利」導入決定で、きのう(29日)は円も株も乱高下。黒田東彦総裁は決定後の 会見で、「必要な場合にはさらに金利を引き下げる」なんて息巻いていたが、庶民生活にとっては“マイナス”どころか、ドン底にまでたたき落とされ そうだ。

そもそも黒田総裁は、先週21日の参院決算委で「現時点でマイナス金利を具体的に考えていることはない」なんて導入を否定していた。“舌の根も乾 かぬうちに”とは、このことだろう。

「サプライズというか、詐欺的というか。それだけ黒田日銀が追い詰められている証拠です」(大手証券アナリスト)

さらに黒田総裁は、マイナス金利には「プラス面とマイナス面と、いろいろある」と、自ら“副作用”があることを認めていた。金利低下による銀行の 収益悪化もそのひとつだ。経済評論家の荻原博子氏が言う。

「いくら日銀から『お金を貸し出せ』とせっつかれても、需要がなければ民間の金融機関もどうしようもない。1部上場企業は内部留保がたっぷりあっ て、銀行から借りる必要がない。その必要がある中小企業は、銀行がリスクを嫌って貸したがらない。金利低下で収益力が下がるとなればなおさらで す。貸し先がなくてお金がだぶつき、循環しなければ景気が刺激されるわけもない」

ただでさえ昨年12月の消費支出は4.4%マイナスと、4カ月連続でダウン だ。消費は凍りついている。

「マイナス金利が景気を下押しする。そう見る市場関係者は少なくありません。 さらに消費が冷え込み、経営者のマインドも冷え込む。円安・株高で春 闘の賃上げムードを盛り上げたいという日銀の狙いは分かりますが、それどころではな くなるでしょう。今年の春闘相場は昨年よりやや後退しているう えに、マイナス金利で預金金利はますますゼロに近づく。銀行に100万円預けても利息は200円も付かなくなる。カツカツの年金暮らしの高齢者を 直撃です。それなのに物価だけはジワジワと上昇……庶民に待っているのは地獄ですよ」(経済ジャーナリスト・岩波拓哉氏)

⑤甘利氏会見と食い違い、「告発者」が証言 現金授受問題

中村信義、小寺陽一郎

2016年2月1日

http://digital.asahi.com/articles/ASJ105JVCJ10UTIL00Y.html?rm=857

写真・図版甘利氏の政治団体の収支報告書に記載がない50万円の現金授受で、 甘利氏の秘書が手渡した とされる領収書。発行者が政治団体ではなく「甘利明事務所」となっていた=一色氏提供(一部画像を修整しています)

写真・図版甘利明氏側に現金を渡した建設会社がURとトラブルになっていた土地=1月28日、千葉県 白井市、本社ヘリから、池永牧子撮影

写真・図版会見で辞意を表明し、厳しい表情をみせる甘利明経済再生相=28日午後、東京都千代田区、 諫山卓弥撮影

甘利明・ 前経済再生相の現金授受問題で、現金などを渡した建設会社の総務担当者が31日、朝日新聞の取材に応じた。甘利氏が会見で説明した計600万円の授受以外 に、900万円超を秘書に渡していたことを証言した。甘利氏自身の現金授受をめぐっても、「道路建設の補償交渉のお礼」と述べるなど、趣旨や 状況に食い違 いをみせている。

■大臣室での50万円「甘利氏、ポケットに」

総務担当者は一色武氏(62)。千葉県白井市の建設会社と独立行政法人都市再生機構(UR)との道路建設の 補償交渉を担った。一色氏は、甘利氏側から受け取った領収書や秘書らと面会した際に記したメモなどを示しながら、授受の状況を説明した。

甘利氏は28日の記者会見で、50万円ずつ計100万円の受領は認めている。 一方で、授受の状況や認識は一色氏の主張と異なる。

一色氏は2013年11月に甘利氏が大臣室で受け取った現金50万円について、「甘利氏が(現金入りの封筒を)スーツの内ポケットに入れ たのは事実 だ」と強調。「URの件でのお礼の意味で」面会を求め、秘書から事前に「50万円は必要です、と言われた」と語った。甘利氏は会見で「政治 家以前に人間としての品格を疑われる行為だ」として、ポケットに入れたことは否定している。

14年2月に神奈川県大和市の 地元事務所で甘利氏に渡した50万円について、一色氏は建設会社とURとの交渉を進めてもらう趣旨だとした上で、「甘利氏は『これはパー ティー券にしよう ね』と私の前で言った」と主張。甘利氏は 「(13年11月の)大臣室訪問のお礼と政治活動への応援の趣旨だと思って受け取った」としている。

記者は、甘利氏との授受の際のやり取りの録音について確認を求めた。一色氏は 「(甘利氏が授受を)認めなければ出す準備はしていたが、認 めている以上、 出さない方がいいと思う」と述べた。

■14~15年、ほかに900万円超提供か

2014年11月20日に秘書が100万円を受け取ったと指摘される授受について、甘利氏の会見で説明はなかった。

ログイン前の続き一色氏は、秘 書から「(翌月投開票の衆院選の)選挙資金が足りない」と3日前に 求められ、建設会社から50万円、一色氏から50万円を現金で神奈川県平塚市の居酒屋で渡したと証言した。秘書は一色氏からの50万円について10万円をダルマ代、20万円を祈?(きとう)料などと使途 を説明したという。

建設会社からの50万円は甘利氏の自民党支部の政治資金収支報告書に記載があるが、一色氏からの50万円は記載がない。甘利氏の選挙運動費用の収支報告書にもなかった。

また、それまで政治献金として処理された分は、甘利氏の政治団体名で領収書を受け取ったというが、この50万円で秘書が作った領収書は「甘利明事 務所」 名だったという。

一色氏は15年もURとの交渉に関して秘書と会うたびに、現金15万円を53回渡したと主張する。いずれも秘書は領収書を作らなかったと いう。15年6 月と11月に開かれた甘利氏の政治資金パーティーの券も20 万円ずつ計40万円分購入したという。

甘利氏は会見で、13~14年に建設会社から得た3回計600万円について説明。ほかに「秘書2人が飲食や金銭授受などの接待を多数回受 けた事実は認めている」と述べたが、詳しい解明は弁護士による調査に委ねるとした。

一色氏の証言や証拠資料が事実とすれば、建設会社や一色氏は、甘利氏が説明した3回600万円以外に14~15年に少なくとも900万円 超を甘利氏側に提供したことになる。

■交渉を記録「万一に備えて」

一色氏の「告発」は最初に1月21日発売の週刊文春に掲載された。一色氏は情報提供 した理由について、「(お金を払ったのに)甘利氏の秘書がやるべきことをしていないことが分かったから」と語った。

建設会社の依頼を受けてURとの交渉を担った理由を「千葉県やURが建設会社や社長に、差別的な文書を作成したため」と説明。自身が右翼団体の元 構成員だったと明かしつつ、 「右翼活動は思想的なもの。行政にたかるつもりは一切なかった」と話す。

自民党幹部らは、一色氏が甘利氏側との接触 を詳細に記録していたことから 「わなを仕掛けられた感がある」と指摘した。

一色氏は行政などと交渉する時も音声を隠し録(ど)りするという。「聞いている、聞いていないと後で言われるのは嫌なので、万が一に備え ている」と、告発を前提にした行為ではないと主張した。(中村信義、小寺陽一郎)

(3)今日の重要情報

① 中米で民主主義勢力を虐殺していた人脈がシリアで「独裁者を倒す」という名目で虐殺を繰り返す

2016.01.31  櫻井ジャーナル

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201601310001/

シリアでの戦乱を終わらせるための交渉に、アメリカ政府はアル・カイダ系の武装集団を参加させようと目論み、ロシア政府と対立している。そうした アメリカの動きの中で中心的な役割を果たしているひとりが2011年1月から14年2月までシリア駐在アメリカ大使を務めたロバート・フォード だ。シリアのバシャー ル・アル・アサド体制を倒すためのプロジェクトを指揮してきたのは、このフォードだと見られている。

シリアのバシャール・アル・アサド体制を倒す目的で戦闘が始められたのは2011年3月のこと。フォードがシリア駐在大使に就任したのはその2カ 月前。その戦闘ではトルコの米空軍インシルリク基地でアメリカの情報機関員や特殊部隊員、 さらにイギリスとフランスの特殊部隊員が反アサド軍の戦 闘員を訓練、武器/ 兵器を含む兵站を供給する拠点もトルコには作られていた。その後、兵站線や盗掘石油の輸送をトルコの情報機関MITが守ってき た。

当初から「シリアの反乱軍」は事実上、存在していない。これはリビアと同じ。 内戦ではなく侵略戦争である。サウジアラビアやカタールのカネで雇われた傭兵が侵略軍の大半で、その中心はサラフ主義者/ワッハーブ派やムスリム同胞団。2012年8月にアメリカの情報機関DIAが作成した文書に も反シリア政府軍の主力はサラフ主義者(ワッハーブ派)、ムスリム同胞団、そしてアル・カイダ系武装集団のAQI(アル・ヌスラはその別名だとし ている)だとされ、西側、ペル シャ湾岸諸国、そしてトルコの支援を受けていると報告されている。

存在しないに等しい「穏健派」をアメリカ政府が支援すれば、必然的にサラフ主義者/ワッハーブ派やムスリム同胞団を助けることになり、その支配地 がシリア東部に出現するとDIAは警告していたが、その通りになった。当然、大使だったフォードもDIAの警告を知っていたはずだが、無視。報告 書が作成された当時にDIA局長だったマイケル・フリン中将はアル・ジャジーラに対し、ISの勢力が 拡大したのはオバマ政権が行った決断によると しているが、責任の一端はフォードにもある。

フォードがシリア駐在大使に指名されたのは就任の前月、2010年12月だが、その前歴は胡散臭い。つまり、2004年から06年にかけて、イラ クでジョン・ネグロポンテ大使の下で活動しているのだ。ネグロポンテは1981年から85年、死の部隊 (殺人部隊)が暴れ回っていた時期にホン ジュラス駐在のアメリカ大使で、侵略人脈のひとり。つまり血まみれの人生を歩いてきた人物だ。

イラクでネグロポンテが大使だった時代、そこで特殊警察コマンドの訓練をしていたのがジェームズ・スティール退役大佐なる軍人だが、1984年か ら86年にかけてエル・サルバドルへ軍事顧問団の一員として派遣されていた経歴がある。つまり死の部隊を使い、アメリカの巨大資本にとって邪魔な 存在を殺害する作戦を背後から指揮していたということになるだろう。イラクでも死の部隊を編成していたという。

スティールはネオコン/シオニストのポール・ウォルフォウィッツに近いことでも知られている。ウォルフォウィッツは国防次官だった1991年にイ ラク、イラン、シリアを5年以内に殲滅すると口にしたという。これは1997年から2000年にかけて欧州連合軍最高司令官を務めたウェズリー・ クラークの話。

軍事政権下のエル・サルバドルでは多くの人が殺されたが、1980年3月にはカトリックの大司教だったオスカル・ロメロも暗殺されている。アメリ カの傀儡だった軍事政権による反対派の虐殺をロメロ大司教は強く批判していた。暗殺の黒幕は「死の部隊」を指揮していたロベルト・ダビッソン。ア メリカが設立したSOA(現在の略称はWHISCまたはWHINSEC)で軍事訓練を受けた軍人だ。

大司教が暗殺される2カ月前、エル・サルバドルでは20万人が参加したと言われる大規模なデモがあったが、途中でデモの参加者が狙撃され、少なく とも21名が死亡、約120名が負傷した。政府側はデモ隊から最初に発砲したと主張したが、ロメロ大司教は国家警備隊が宮殿の内部から銃撃したと 断言、無分別な虐殺だと非難した。

エル・サルバドル駐在大使だったロバート・ホワイトによると、ダビッソンは約12名を隠れ家に呼び出し、大司教暗殺の実行者をくじ引きで決めた。 当たったのはフランシスコ・アマヤ・ロサ中尉だったが、実際に引き金を引いたのは射撃の名手だったウォルテル・アントニオ・アルバレスで、暗殺を 決行した後、 サッカー場で口封じのために殺されている。(Scott Anderson & Jon Lee Anderson, "Inside the League," Dodd, Mead, 1986)

有力メディアは軍事政権の肩を持っていたが、それでもこうした虐殺は少しずつ明らかにされ、アメリカ政府は批判される。1986年にはオリバー・ ストーンが監督した「サルバドル」という映画も制作された。後にアメリカ支配層は自分たちが行った虐殺の経験を生かし、ターゲット国の政権が自分 たちが行ったよう なことをしているというストーリーを書き上げ、メディアを使って宣伝するよう
になる。自分たちは「善玉」として虐殺を繰り返して いるのだ。フォードが行ったこともそうしたことである。

☆(4)今日の注目情報

①[書評]イアン・ブルマの零年 「慰安婦拉致の企画者は岡村寧次司令官」

2016.01.29  ハンギョレ新聞日本語版

http://japan.hani.co.kr/arti/culture/23189.html

アジア研究者のイアン・ブルマ現代の出発点である1945年を再構成多様な個人資料を多彩に引用
ドゴール治下の戦犯裁判で陳述する親独ヴィシー政権の長官歴任者ピエール・ラヴェル。銃殺刑に処された。右下はヴィシー政権の首班ペタンで、当時 89歳の高齢だった彼は無期刑を受け大西洋の島の監獄で服役し1951年に死んだ =クルハンアリ提供//ハンギョレ新聞社

『0年』(日本では『廃墟の零年』)-現代の誕生、1945年の世界史 イアン・ブルマ著、シン・ボヨン訳 資料写真//ハンギョレ新聞社

『0年』(日本では『廃墟の零年』)-現代の誕生、1945年の世界史イアン・ブルマ著、シン・ボヨン訳クルハンアリ・2万3000ウォン

1937年、中国大陸に対する侵略を本格化した日本軍が、南京で少なくとも数万、 多くて数十万人に及ぶ中国人を虐殺したその翌年、支那(中国)派 遣軍総司令官だった岡村寧次(1884~1966)指揮下の日本軍は、化学兵器で再び大規模な殺戮戦を敢行した。岡村は後に三光作戦(殺しつく す・焼きつくす・奪いつくす)と呼ばれることになる焦土化政策で200万人を超える中国民間人を死に追い込んだ。 その時、日本陸軍が慰安所を設置し「組織的に若い女性たちを主に韓国で拉致し、日本軍の性的奴隷として働かせるようにした」が、この犯罪行為を提案した人 物が岡村だったとニューヨークにあるバード大学のイアン・ブルマ教授は『0年』(Year Zero、2013年刊)に書いた。

ジョージ・ワシントン大のロナルド・スペクター教授の『帝国の崩壊』(In the Ruins of Empire、2007)を引用した『0年』の岡村に関する記述は次の通り続く。

1945年8月の日本の敗戦後、岡村はその年の9月9日に蒋介石の国民党政府の陸空軍総司令だった何應欽将軍(1890~1987)に無条件降伏 し、共産党と勢力争いを した国民党に力を与えた。何應欽将軍はその時、敗将岡村に「屈辱を与えるやり 方で不名誉を体験させた」と逆に謝った。 東京の日本陸軍参謀本部所属の軍事学校に留学し、岡村の下で軍事訓練を受けた何應欽将軍は岡村を「センセイ」と呼んだ。 そのためか、岡村は降服した後にも占拠していた南京の外務部の建物をそのまま使っていた。 その3年後、戦犯として起訴されても蒋介石側は彼が侮辱を受けないよう配慮し、さらには彼を国民党政府の軍事顧問にむかえた。 この兇暴な戦争犯罪者は結局、戦犯裁判で無罪となり無事に帰国した後、1966年に自宅のベッドの上で平和に息をひきとった。

加害国と被害国の当時の実力者の談合、これに目を瞑った連合国戦犯裁判。 日本軍「慰安婦」問題の解決が容易でない理由のもう一つの面をここにも確認できる。 イアン・ブルマは日本の敗戦直後に新義州(シンウィジュ)の対岸にある中国の安東(現在の丹東)に避難していた7万人の日本人の民間指導者が当時すぐにも 押し寄せてくると予想されたロシア軍の“横暴”を遮断するため、「キャバレー」という事実上の売春街を作り、「日本のために自らからだを犠牲にし なさい」と言って日本人女性を募集した話も書いた。 この先頭に立った人は「安寧旅館」を営んでいた日本の温泉芸者出身のオーマチという40代序盤の女性で、 後に鴨緑江(アムノッカン)周辺で中国共産党の手 で処刑された。 日本のこの “女性版神風”の話を著者は岡田和裕の『満州安寧飯店』(2002)、藤原作弥の『満州、小国民の戦記』から引用する。

「日本のやつらの支配を40年間受け強い影響を受けた、教育がまともにされていない東洋人(中略)彼ら(韓国人)と話すのは疲れる」

こう話したのは、日本の敗戦直後に韓国を占領した米軍のホッジ中将だ。 韓国に対して無知だったが、朝鮮半島から最も近い沖縄にいたという理由で韓国占領軍司令官として派遣されたホッジは、当時建国準備委員会と人民共和国を主 導した呂運亨(ヨウニョン)の弟である呂運弘(ヨウノン)の面談要請を「日本人か共産主義者の仕掛けた罠と疑って」拒否し、それまでの日本の行政 組織をそのままにして稼動させる意を公表する。 これが韓国を占領した米国が犯した「最初の失敗」だったとイアン・ブルマは指摘する。

米軍はその頃、フィリピンでも同じ「失敗」(?)を犯す。 日本軍の侵略で退却したが再びフィリピンを占領したダグラス・マッカーサー元帥は、日本軍およびフィリピンのエリート地主階級と戦って米軍のフィリピン再 奪還に大きく寄与した抗日人民軍「フクバラハップ」を裏切って地主の肩を持つ。 スタンリー・ カーノウの『フィリピンのアメリカ帝国』(1989)を引用したイアン・ブルマは、 アキノとラウレルなど大地主階層の支配下で停滞を免れなく なっている現代フィリピンの原形がその時に作られたということを示す。

こうしたことは全て1945年に起きたという共通点を持っている。 著者はこれらの話を実証的史料だけでなく参戦兵士と一般人の証言、女性たちの経験記、各国の作家の小説など文学作品、日記、回顧録などを多彩に引用する。

これを通じて彼は第2次大戦以後に再編され今日に至る現代世界を作った出発点である0年、すなわち1945年の状況を確認しようと考える。 「人間の歴史で最も破壊的な戦争が起きた直後に、どんなことがあったのか? 世界はどのように残骸の中から再び立ち上がることができたのだろうか? どのように社会または文明を再建できたのだろうか?」。著者は過去の歴史の教訓に対する大きな期待はないとしながらも、「過去を知らなければ我々の時代自 体を理解できない」と話す。

オランダ生まれで中国文学、歴史、日本映画などを専攻し、香港の英字紙ファーイースタン・エコノミック・レビューの文化担当編集者などを務めたア ジア専門研究者であり、ジャーナリストでもあるイアン・ブルマがこの本で扱っているのはアジアだけではない。 ここでは主に我々の現実と深い関連を持つ東アジアの話を引用したが、終戦直後の状況を歓呼、飢餓、復讐、帰郷、毒素除去など多様な主題に分けて分析する対 象は世界全体だ。 終末収容所の生存ユダヤ人が解放された後にも故郷の地で歓迎されず、むしろ迫害される状況とその社会的・心理的背景を指摘する文などは、事実(ファクト) 自体は新しいものではないかも知れないが、多様な個人資料を豊富に引用したこの本を通じて改めて迫ってくる。

ハン・スンドン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

▼岡村寧次とは?(Wikipediaより抜粋)

岡村 寧次(おかむら やすじ、1884年(明治17年)5月15日 - 1966年(昭和41年)9月2日)は、日本の陸軍軍人。支那派遣軍総司令官、北支那方面軍司令官、 第11軍司令官等を歴任し、官位は陸軍大将勲一等功一 級に昇る。父は江戸幕府に仕えた岡村寧永。元妻の星野理枝と死別した後、貴族院議員・加藤宇兵衛の娘と再婚する。陸軍三羽烏の一人。

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情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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