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福島原発から放出された「放射性物質総量」はウラン量で広島原爆の20個分(児玉龍彦東大教授)

2011年07月29日 09時27分39秒 | 政治・社会
2011年7月27日 (水)衆議院厚生労働委員会にて、東京大学先端科学技術研究センター児玉龍彦教授(兼東京大学アイソトープ総合センター長)が「放射線の健康への影響」に関して、

参考人として意見陳述しました。

児玉教授は政府と東電と国会の不作為によって福島の住民が大量に放射能被ばくしたまま放置されていることを怒りと悲しみで告発しています。

以下のYoutube映像をぜひご覧ください。そして情報拡散してください。



▼ 児玉龍彦教授の発言要旨

(!)3月15日午前9時東海村で放射性物質が5マイクロシーベルト、東京で0.5マイクロシーベルトが検出され直ちに文科省に報告した。私はこれを聞いて愕然とした。

(2)3月21日東京で雨が降り放射性物質0.2マイクロシーベルトを検出。この時の降下量が東京の今までの汚染の原因だと考えられる。

(3)原発から100kmで5マイクロシーベルト、200kmで0.5マイクロシーベルト、足柄から静岡のお茶まで汚染されていることに対して、

 枝野官房長官は「さしあたり問題ない」と発言した。私は大変なことになったと思った。

(4)放射線障害を見る場合「放射性物質総量」が一番大切だが、国も東電も福島原発から遺漏した「放射性物質の総量」を公表してない。

(5)そこでアイソトープ総合センターの知識で計算してみると、福島原発から放出された「放射性物質総量」は熱量ベースで広島原爆の29.6個分、ウラン量で広島原爆の20個分、

1年後の残存量で広島が1/1000に対して福島原発では1/10でしかない。

(6)7万人の住民が救いを求めてさまよっているときに国会はいったい何をやっているのですか?

▼ 児玉教授3つの緊急提案

(1) 国策として、食品・土壌・水を、日本が持っている最新鋭の機器を投入して抜本的に改善する。

(2) 緊急に子供の被曝を減少させるために新しい法律を制定する。

(3) 国策として、土壌汚染を除染する技術に民間の力を結集する。


(終わり)


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