浮世風呂

日本の垢を落としたい。浮き世の憂さを晴らしたい。そんな大袈裟なものじゃないけれど・・・

中国の深窓

2011-12-20 07:18:24 | 資料

1900年、アメリカの西海岸と東海岸を結ぶ、アメリカ横断鉄道が完成した。

 アメリカ国内の全ての農産物、工業製品、原油、ガソリンが、この鉄道によって米国国内全域に豊かに流通し始める。名目だけでなく実態として、この年にアメリカの国家としての「統一」が完成する。

 現在でも、米国の電力の70%が、この鉄道によって運ばれる石炭の火力発電によって産み出されている。文字通り、アメリカの全産業の基盤=電力が、この鉄道によって支えられている。

 この鉄道は、2つの家族により2分され経営されている。アメリカの全産業の基盤を、たった2つの家族が支配している。モルガン一族のモルガン銀行、ブッシュ大統領一族のハリマン銀行である。

 そして、モルガン銀行、ハリマン銀行の事実上のボスが、ロックフェラーである。

 金融業に「のみ」強く新たな技術開発には鈍感なモルガン一族より、ロックフェラーは、技術開発部門と軍事産業等に強いブッシュ一族を優遇して来た。

 親子2代に渡り大統領を産み出すブッシュ一族の権力の源泉は、鉄道の支配とロックフェラーによる恩恵、そこにある。


このアメリカ大陸横断鉄道は、中国から「輸入」されるクーリーと呼ばれる奴隷によって建設された。

 鉄道業者ブッシュ一族は、中国からの「奴隷輸入」により財産を作った奴隷貿易業者でもあった。

 鉄道建設という厳しい重労働を行うクーリーは、塩とアヘン無しには働かなかった。

 つまり鉄道業者は、奴隷だけでなく、アヘン密輸業者でなければ勤まらなかったのである。


 
ブッシュ元大統領一族は、鉄道建設と奴隷貿易と麻薬の密輸で財産を築いた一族である。

石油で財を成したというが、それはあくまで表向きの顔だと言える。

国のブッシュ一族に、鉄道建設の労働力としてクーリーを供給したのが、中国大陸の青幇紅幇

というマフィア組織であった。

 伝統的に青幇・紅幇といったマフィア組織は、中国に入港してくる麻薬の密輸船に対し、麻薬代金を現金ではなく、手形で支払っていた。

手形は、決済期日まで現金にはならない。だが密輸船の船長達は、直ちに手形を現金化して船出していった。

しかし、手形は中国マフィアの振り出したものである。銀行がその手形を割り引くということは、間違いなく確実にマフィアから支払いを受けられるという自信が有ったことになる。

 つまりこの銀行は、青幇・紅幇を暴力で強制でき、広大な中国大陸の隅々までマフィアを追いつめ、強引に手形代金を取り立てる能力を持っていた事になる。

 それは青幇・紅幇の大ボスでなければ、手形を割り引く銀行の経営は不可能と言うことになる。

 この中国マフィアの手形割引銀行「ブラウン・シプリー銀行」こそ、ブッシュ一族の銀行ハリマン銀行の英国支部である。このハリマン銀行の下に中国マフィア青幇・紅幇が居たことになる。

 1937年、中国侵攻を行っていた日本陸軍は、戦争資金調達のため陸軍省から直接アヘン密売を行うため、担当官として藤田勇を中国に派遣。

中国マフィアの青幇から一部資金提供を受け、イランからアヘン20万ポンドを密輸して中国全土で売りさばき、日本軍の武器調達を行った。

 1939年4月には、日本軍が青幇・紅幇を掌握して再組織し、日本陸軍省軍事課長、岩畔豪雄の指揮下に置き、中国全域を対象とした麻薬販売組織を創立する。

この岩畔の下では、岸信介、佐藤栄作、池田勇人が動いていた。


 
中国の麻薬組織は、日本が敗北すると、そのまま中国共産党の軍事訓練を担当した、米国CIA(当時はOSS)に引き継がれ、中国共産党が政権を掌握した後には、青幇・紅幇は特務機関に姿を変え、CIAと中国共産党のパイプ役を担う。

 中国が市場開放路線に舵を切ったのも、2007年に米国議会が、中国共産党と一体化して戦中の日本の従軍慰安婦問題で、日本非難決議を行った際に動いたのも、このパイプである。

しかし対象は中国大陸であり、朝鮮半島の事を問題化しての決議ではなく、朝鮮人ロビーストの成果であるというのは、日本のメディアによる捏造である。

 戦後、ゴールデン・トライアングルのチャン・ピョンギョク、サスーン、アイゼンベルグ、里見甫、ジョージ・ブッシュらが麻薬運搬企業「エア・アメリカ」を創設する。

この企業により、ゴールデン・トライアングルから、麻薬が世界中に運ばれて来た。

この世界最大のアヘン地帯の現場を指揮してきたのは、シー・サプライ社というCIAのフロント企業である。その創立者はCIA極東部長のデスモンド・フィッツジェラルド

(現在は、アフガニスタンが世界一のアヘン製造地)


 
このシー・サプライ社の運転資金は、台湾・台北の金融会社ウエスタン・エンタープライズから出ている。経営者は国民党の資金管理者だった人物で、原資は終戦時に日本軍から受け取った金・銀が使われた。そして台湾の麻薬を扱うのは、「天同盟」というマフィア組織である。


 
戦前からロスチャイルド直属として、中国アヘンを仕切っていた中国在住のサスーン一族は、イスラエルのアイゼンベルグにより皆殺しにされ、中国アヘン市場からは姿を消して仕舞った。

このアイゼンベルグが、イスラエルの諜報組織「モサド」を創立した一族である。

 戦後の中国大陸の麻薬取引は、イスラエルが握っている。

 中国、北朝鮮の、核兵器開発の主役をイスラエルが演じたのも、その理由からである。

 エア・アメリカ創立に名前を連ねた、イスラエルとブッシュ一族。

ブッシュのネオコン派がイスラエル・ロビーそのものであり、イラク戦争は石油利権だけでなくイスラエルを守る為に戦争を強行したという事情がある。


 
麻薬の一体化により、イスラエル、CIA、台湾の諜報組織、中国共産党には太いパイプが通っている。

 中国共産主義を嫌ったこの麻薬組織の一部勢力は、台湾国民党の配下に入り、中国・ベトナム・ラオス国境地帯に世界最大の麻薬生産地帯「ゴールデン・トライアングル」を創立し、さらに台湾政府のスパイ・特務機関を形成し、麻薬生産を行い中国共産党と台湾国民党とのパイプ役となっている。

なぜなら、中国共産党下の麻薬・諜報組織と台湾政府の諜報組織は、元々日本陸軍の麻薬組織にいた仲間であり「敵」ではない。

このパイプが、中国共産党が市場開放政策を採用した初期に、密かに大量の台湾資本投資を中国にもたらした太いパイプとなったのである。

 ゴールデン・トライアングルを創立した台湾国民党のスパイ組織のトップの一人チャン・ピョンギョクは、実は中国共産党の周恩来元首相の従兄弟であり、中国雲南省産のアヘン売買を長年一手に引き受けていた。

 ピョンギョクの日本陸軍時代の麻薬組織の同僚が吉田茂で、その右腕・腹心の部下が自民党元政調会長の松岡松平であった。その松岡とピョンギョクは吉田茂を介して、無二の親友でもあった。

田中角栄はこの松岡に頼み込み、台湾のスパイ組織のボス、ピョンギョクに依頼して中国共産党首脳と話を付けて貰った上で、日中国交回復を行った。

この時完全にCIAは、蚊帳の外に置かれていた。


 
現在青幇・紅幇特務機関の本拠地のビルが、上海ジェスフィールド街76番地にある。

その同じビルの中に、CIAが事務所を構えている。

親台湾の米国の目をかいくぐって日本独自で中国共産党に交渉し、国交回復を計った田中角栄だったが、彼は裏でこの太いパイプが通っていることを知らなかった。


 
日本の最大の欠陥は、この特務機関・諜報組織を敗戦と共に米国に譲り渡し、その後全く諜報機能を欠いたまま外交や国の交渉を進めているところにある。

CIAだけでなく各国諜報機関に良いように翻弄され、手の内をすべて晒したまま相手に有利な方向に導かれ、国益をただただ垂れ流している。

 金の卵を産む貴重な鶏を演じているのが今の日本の姿である。

 特務機関・諜報機関は中国で発祥し、現在の各国諜報機関の基礎を成してきたが、彼らは国に忠誠を尽くすとは限らない。何故なら、敵味方に見える各国の諜報員のその根底には、元は同一組織内の仲間から派生して来ているからである。