遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

BRTに乗ってみた~今夜は気仙沼

2013-04-03 20:33:10 | たび・出会い
 強い雨と風の中、Wさんが『今日は雨で仕事にならないのであちこち廻りましょう。私も見ておきたい所があるし・・』と言って半日行動を共にて下さることになったので、前半はWさんにお任せして小高地区の魔崖仏と被災状況を見せてもらい、後半は15日に歩いたコースを走ってもらった。

 小高地区では前回見れなかった所を廻って震災当時そのままの生々しい被災状況を目の当たりにし、前回以上に驚くとともに、ここまで放置できる感覚に怒りを通り越して呆れてしまった。
 『これは社会実験なんです。地域が放置されると人はどんどん痩せて行く。心身共にしぼんで行きます。その実験をしているに等しい。ここの人達は立ち上がる気力を持てないままなんです』と言うWさんの言葉は重い。

Wさんに相馬駅まで送ってもらった後は携帯の駅からネットと首っぴきでどこまで行けるかを探り、取り敢えず仙石線で石巻まで。明日日本海廻りで帰れる限界点を求めてさらに北上し、気仙沼を目指す。

 気仙沼線は柳津~気仙沼間が津波で破壊されたまま今も不通で、この間は代行バスが繋いでいるが、他の代行バスと違って本線のレール上を走っている。これをBRTと称するらしい。これに乗ってみたかったのだ。

 BRT(bus rapid transit=バス・ラピッド・トランジット)とは、バスを用いて都心域の大量公共旅客輸送幹線を実現するシステムを指し、和訳では『バス高速輸送システム』であるが、日本では単純に形態をとらえて、専用走行空間を有する、もしくは運行車両に連節バスを用いる路線バスを指して『BRT』と呼ぶ例が見られ、気仙沼~柳津間はこれに相当する。
 この『専用走行空間』とは運休中のJR気仙沼線,最知駅付近で見られるような軌道上をバス専用路線としている部分を言う。

 気仙沼着20時44。そこから先はもう電車もバスもないので今夜の塒は気仙沼。明日は4:30のBRTに乗り、仙台、山形、米沢、坂町、新潟経由で帰る予定。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿