遊びと学び,創造の基地・山のあしおと小学校

冒険,遊び,仕事,学習,生活全般を学ぶ、子ども達のための私設小学校

ゲンジボタル

2007-06-30 23:15:35 | 花・植物・自然界
 子どもの頃,『ホタルを見に行って来る!』と言えば堂々と夜遊びに出かけることができた。ねらいは黄色い実をホタルの光に見立ててのビワの実とり。
 ホタルがどこにでもいて、あちこちにビワの実が鈴なりになっていた時代の話しだが、一応,ムギワラでつくったホタルかごに1匹か2匹ホタルを入れて持ち帰ったものだ。そのホタルは蚊帳の中に放ち、朝になったらもちろん逃がす。
 そう言えばムギワラのホタルかごも見かけなくなった。ホタルが珍しい存在になっただけでなく、ムギワラも生活の周辺から消えてしまったからでもあろうか・・。蚊帳などと言うものも前世紀の遺物になってしまった。

 ゲンジボタルしか見たことがなかった。明科でホタルの乱舞が見られると言うので行って見たらたくさんの車が並び、大勢の人達が口々に誉めそやしていたが、自分にはどこにホタルの群れがいるのか分からなかった。かすかな光がたまにチラホラするのは見えたが、それは光るからにはホタルなのだろう,と言う程度で乱舞とは程遠いものだった。
 大出のホタルはゲンジボタルで数もそこそこ出ていた。明るさはヘイケの比ではなく、ヘイケホタルの光の弱々しさを改めて思い返している。

タマネギ,ニンニク

2007-06-28 18:10:43 | あまってら農園
 タマネギは地上部が全部倒れた。去年は草むらに放置して芽を出させてしまったので、今年は早めに引き上げなくてはッ!
 レッドオニオンは辛くないのでスライスして水に晒さずそのまま食べる。モズクと相性がいいので和えて食べるがトロロメカブもいける。
 
 タマネギの血液サラサラ効果が言われているが、『試してガッテン!』によると、スライスしたタマネギを水にサラさないで食べる方がサラすよりサラにいいそうで、その点,我がレッドはサラす必要がサラサラなく、サラりと食べられるのでサラも血液もサラサラになる・・・ノダ。
 
 ニンニクも収穫時を迎えた。去年は土の中に放置したために皮が真っ黒に、房はバラバラになったので、こちらも早めに引き上げよう!

桑の実・・・,ムラサキ前線39

2007-06-28 17:20:08 | あまってら農園
 親指ほどもある桑の実・・・,たくさんの実の重みで枝が下がるほどだ。
 本格的に採るなら、木の下にブルーシートを広げてから木を思いっ切り揺する。そうするとバラバラと黒い実が雨のように降ってくる。雨のように降る実を、逆さにぶら下げた傘で受け止める手もある。
 カメムシも一緒に落ちて来るのでご用心。こいつを食べたらえらいことになるのは経験者でなくても想像できる。ジャムの中に煮込んでしまったら超悲惨! 直径3~4mmくらいの小さい奴もいるからあり得ないことではない。

 この時期,桑の木の下は、落ちた実と鳥の糞で真っ黒になる。

能・謡曲『善知鳥』

2007-06-28 10:26:36 | 街・村・峠
  北国の海辺で猟師に捕らえられた雛鳥を追い求めて飛んできた親鳥は、険しい山々,激しい吹雪に力尽き、この地に果てた。土地の人はその珍鳥が善知鳥と知って手厚くと弔い、この地を『うとう山』と呼ぶようになったと言う。
 謡曲ではそのあと,善知鳥は化鳥となって猟師をさいなむのである。

 以下,能・謡曲『善知鳥』のあらすじ。

 『諸国一見の僧が陸奥(青森県)の外の浜に行く途中、越中(富山県)の立山に立ち寄る。山上の地獄さながらの有様を見て、その恐ろしさにおののきつつ下山すると、麓で一人の老人に出会う。
 老人は、「陸奥へ行くのであれば、去年の秋に死んだ外の浜の猟師の家を訪ねて、蓑笠を手向けるよう伝えてほしい」と頼む。そして証拠にと、老人は着ていた麻衣の片袖を解いて渡し、僧が立ち去るあとを見送りつつ姿を消す。
 僧は外の浜の猟師の家を訪ね、妻子に老人の伝言を語る。妻は驚きつつも亡夫の形見の衣を取り出し、僧が預かった片袖を合わせてみるとぴたりと合う。

 やがて僧が蓑と笠を手向けて回向していると、猟師の霊が現れる。亡霊は、後世の報いも忘れて殺生に明け暮れ過ごした在りし日を語り、諸鳥の中でも親子の愛情が深いと言われる善知鳥を殺した罪を懺悔する。
 冥土で化鳥となった善知鳥に追いかけられ地獄の責め苦を受ける様を見せ、どうか自分を助けてほしいと僧に弔いを頼みつつ亡霊は消え失せる。』



落ちた雛・・・横川渓谷にて

2007-06-28 10:10:50 | 街・村・峠
 巣から落ちて潅木の枝に止まっていた雛鳥は、はじめキセキレイの雛ではないかと思ったが、場所が違うような気がした。前に廻って写真を撮ろうとすると、二声ほど鳴いてポンと飛び降り、そのまま草むらに隠れてしまった。
 目の前のほんのちゃぶ台ほどの広さの、草丈もそれほどない草むらなのに、いくら探してもそれっきり見つからなかった。彼らの『じっとして隠れる』と言う能力は、『生死』を分けるものであるだけにスゴイ。捕食者達は人間ほどに色彩を見分けれ視力を持たないものが多いので、草木に同化してじっと動かなければ容易に見つけることは出来ないものらしい。この雛だけでなく、保護色や擬態する生き物達にとっては、動かないことが最大の能力であり、生存の条件なのだろう。
 ちょうどその時,その場所から20mほど下った場所でKさんがオオルリ♂の姿を捉らえていた。しきりに囀っているらしいが、例の理由で私には聴こえない。聴こえないが姿はしっかり見た。オオルリにしてはずいぶん大きな固体で、ヒヨドリではないかと訝ったほどだ。
 先ほどの雛が二声ほど鳴いて叢に隠れたことと、このオオルリの囀りと、ひょっとしたら関連があるのかもしれない。
 『訳があってボクちょっと移動するから,あとで来て!』と言う合図・・・? 二声と言うのが移動の距離を知らせる・・・? などと考えてみる。
 
 この雛にとって生き延びる唯一の道は、捕食者に見つからないように隠れながら親を呼び、餌を与えてもらうことであろう。
 例えそれが絶望的な確率であっても、そこに巣があって直接巣に返すことができるような場合を除いて、人は手を貸すべきではないと考える。

ぷよぷよ・・・,横川渓谷⑩

2007-06-27 21:37:38 | 街・村・峠
 決壊した林道のわずかに残った縁を歩いて三級の滝の入り口に着く。枯れ枝にぷよぷよのキクラゲを見つけてゲット!
 今回はここまで車で入る予定で、ここから滝までの山道を歩くのが目的だったのだが、林道歩きの森林浴にみな満足気で、滝まで行こうと言う声は上がらず、弁当を食べてゆっくりしようと言うことになった。
 横川渓谷のハイキングは渓流で竿を振る絶好の機会だと思っていたのに、前日までバタバタしていてそのことをすっかり忘れていた。好ポイントが随所に見られる横川川の渓相は竿を忘れた目にとってあまりにも毒だ。返す返すも残念至極!

この沢から転落?・・・,横川渓谷⑧

2007-06-27 21:30:58 | 街・村・峠
 イノシシの骨があったのはこの沢の堰堤の下。かなりの急勾配で上部にも砂防堰堤が連打されている。多分雪崩と一緒に落ちたのだろう。
 以前,堰堤の下で死んでいるウリンボウを見たことがある。鹿の骨はよく見かけるし、去年は立派な角を拾ったりもしたが、イノシシの成獣の生々しいのは初めてだ。

イノシシ無惨・・・横川渓谷⑦

2007-06-27 21:24:45 | 街・村・峠
 林道を歩いて三級の滝に向かう。道の端に溜まった落ち葉の堆積を掘り返した跡が無数に見られる。この地域は鹿よりもイノシシの方が多いようだ。
 右側に1本の沢が入っているその下に黒いアゲハ蝶が群れていた。アゲハだけでなく色んな蝶がある物体に群がっていた。 
 改めてその物体を見直すとはそれはイノシシの頭の骨だった。骨にはまだ頭皮や毛がついており、ひっくり返すとシデ虫がいっぱい出てきて目下死体処理中といったところ。持ち帰るにはいささか生々し過ぎた。
 イノシシはこの沢の上部から転落して、この場所で重症を負って死んだものと思われた。