今年も早いもので終わりが近づいて参りました。
まだやりたいことがいっぱいあるのに、年を越すどころが年が越していくような(笑)
さて今年もいろーんなことがありました。
災害も残念ながら沢山起きてしまいました。しかも激甚災害が。
まずは夏の九州北部水害ですよね。
これまでも広島や常総などの水害を見てきましたが、朝倉近辺の水害は
これらを超えて国内で最大を記録する規模となってます。
夏も終わり秋真っ最中に起きたのが台風。各地に大きな被害をもたらしましたが
伊勢市と玉城町がこの台風により災害救助法適用となり激甚災害にも指定されました。
どちらにも災害ボランティアセンターが緊急時モードとして設置され、
伊勢市と玉城町のセンターの後方支援をさせていただきました。
また玉城町においてはテクニカルチームの派遣要請を受けましたので、風組関東、DRT、かわせみ、震つな、ピースボートさん達など
水害対応のエキスパートが集結し、ボランティアセンターが通常時モードに切り替わるまでのおよそ2ヶ月間
常駐対応によって支援が展開されました。僕も休工の日曜日や仕事終わりの夜間に活動をさせていただきました。
まずは初動体勢に持って行く為の注意事項等を協議。
玉城町長とも協議。
家財の搬出やお掃除は一般のボランティアさんにお願いをして
テクニカルチームは床上げ作業や床下での作業に徹します。
とにかく今回のような内水氾濫の怖いところは見た目が無事なこと。
でも怖いのはそれから1ヶ月2ヶ月経過したところで発覚する腐れやカビなんです。
それを防止するためにもいち早く木材の洗浄、乾燥、消毒なんです。カビの大好物は、温度・湿度・エサ(ばい菌)。
床下に入り、乾燥が必要であれば換気機材を設置。点検孔がなければ開けてしまいます。
被害に遭われたお家の方々にも丁寧に説明。
また重機・クレーンが必要になる活動もあり、出来る限りで支援を展開しています。
■■
伊勢市には名古屋にあるレスキューストックヤードさんから災害復旧に必要な機材が搬入されてまして
活動終了と同時に返却となりましたが、それの運搬もさせていただきました。
スコップだけで300本、ホーキや高圧洗浄機、一輪車、タオルなどなどユニックに満載です。
夕方に積み終わりそのまま名古屋向け夜行です。
資材倉庫の手前で一夜を明かしました。
名古屋ならではの一通地獄ですね。
到着して検品がしやすいようにユニックでバンバン降ろしていきます。
帰りは自社の資材を各所でピックしながら帰ってきました。
■■
ちょうど先日、三重県庁において内閣府主催の「行政・NPO・ボランティア等の協働連携についての研修会」が
行われまして、僕も参加してきました。内閣府後藤企画官、〃長田参事官補佐、宇部市職員の弘中さん、全社協の園崎さん、
JVOADの明城事務局長さん、レスキューストックヤード栗田代表理事さんなどなど、豪華なメンバーとの意見交換が出来ました。
■■
朝倉市においては、発生翌日に現場への重機・車両の手配要請を受けて早速現地へ配備を完了しました。
9月には僕も現地へ入りました。
今回配備した車両と重機(後ろの重機は別団体の機械です)
ちなみにここも集落がありましたが土石流に流されてます。
朝倉市は、柿、栗、ぶどう、梨など農産物が豊かな地域で、農業被害も深刻なものでした。
ちょうど僕が訪れた頃は柿にとって重要なシーズンで、柿畑の復旧も急務でした。
朝倉市杷木松末地区も深刻でした。日頃は小さな沢だったのが豪雨によって川幅が30m以上にふくれあがり
谷間の集落を丸呑みしてました。以下、今回の写真と発災前(ストリートビューより)を交互に載せておきます。
その1
その2
その3
来年は平和な一年であることを願っています。