山紀建設な日々

その日の作業の内容からプライベートに至まですべてお見せします

1年を振り返って今年の災害派遣

2017年12月31日 10時10分10秒 | 仕事

今年も早いもので終わりが近づいて参りました。

まだやりたいことがいっぱいあるのに、年を越すどころが年が越していくような(笑)

 

さて今年もいろーんなことがありました。

災害も残念ながら沢山起きてしまいました。しかも激甚災害が。

まずは夏の九州北部水害ですよね。
これまでも広島や常総などの水害を見てきましたが、朝倉近辺の水害は
これらを超えて国内で最大を記録する規模となってます。

 

 

夏も終わり秋真っ最中に起きたのが台風。各地に大きな被害をもたらしましたが
伊勢市と玉城町がこの台風により災害救助法適用となり激甚災害にも指定されました。

どちらにも災害ボランティアセンターが緊急時モードとして設置され、
伊勢市と玉城町のセンターの後方支援をさせていただきました。

 

また玉城町においてはテクニカルチームの派遣要請を受けましたので、風組関東、DRT、かわせみ、震つな、ピースボートさん達など
水害対応のエキスパートが集結し、ボランティアセンターが通常時モードに切り替わるまでのおよそ2ヶ月間
常駐対応によって支援が展開されました。僕も休工の日曜日や仕事終わりの夜間に活動をさせていただきました。

まずは初動体勢に持って行く為の注意事項等を協議。

玉城町長とも協議。

 

 

家財の搬出やお掃除は一般のボランティアさんにお願いをして
テクニカルチームは床上げ作業や床下での作業に徹します。

とにかく今回のような内水氾濫の怖いところは見た目が無事なこと。
でも怖いのはそれから1ヶ月2ヶ月経過したところで発覚する腐れやカビなんです。

それを防止するためにもいち早く木材の洗浄、乾燥、消毒なんです。カビの大好物は、温度・湿度・エサ(ばい菌)。
床下に入り、乾燥が必要であれば換気機材を設置。点検孔がなければ開けてしまいます。

 

被害に遭われたお家の方々にも丁寧に説明。

 

また重機・クレーンが必要になる活動もあり、出来る限りで支援を展開しています。

 

 

 

■■
伊勢市には名古屋にあるレスキューストックヤードさんから災害復旧に必要な機材が搬入されてまして

活動終了と同時に返却となりましたが、それの運搬もさせていただきました。
スコップだけで300本、ホーキや高圧洗浄機、一輪車、タオルなどなどユニックに満載です。

夕方に積み終わりそのまま名古屋向け夜行です。

 

資材倉庫の手前で一夜を明かしました。

 

名古屋ならではの一通地獄ですね。

 

到着して検品がしやすいようにユニックでバンバン降ろしていきます。

 

帰りは自社の資材を各所でピックしながら帰ってきました。

 

 


■■
ちょうど先日、三重県庁において内閣府主催の「行政・NPO・ボランティア等の協働連携についての研修会」が
行われまして、僕も参加してきました。内閣府後藤企画官、〃長田参事官補佐、宇部市職員の弘中さん、全社協の園崎さん、
JVOADの明城事務局長さん、レスキューストックヤード栗田代表理事さんなどなど、豪華なメンバーとの意見交換が出来ました。

 


■■
朝倉市においては、発生翌日に現場への重機・車両の手配要請を受けて早速現地へ配備を完了しました。

9月には僕も現地へ入りました。

今回配備した車両と重機(後ろの重機は別団体の機械です)

ちなみにここも集落がありましたが土石流に流されてます。

 

朝倉市は、柿、栗、ぶどう、梨など農産物が豊かな地域で、農業被害も深刻なものでした。
ちょうど僕が訪れた頃は柿にとって重要なシーズンで、柿畑の復旧も急務でした。

 

朝倉市杷木松末地区も深刻でした。日頃は小さな沢だったのが豪雨によって川幅が30m以上にふくれあがり
谷間の集落を丸呑みしてました。以下、今回の写真と発災前(ストリートビューより)を交互に載せておきます。

 

その1


 

その2

 

その3

 

来年は平和な一年であることを願っています。

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユニックの床板修繕

2017年12月31日 07時35分20秒 | 仕事

3部作ですのでね、

 

これが2作目ですかね。

 

ずーーーーっとかねてより申し上げておりましたが。

ユニックの床がボロボロでもう限界・・・。

 

盆休みはまず錆を落として荷台部分のみ全塗装を行いました。

 

お正月休みはしっかりと床板を張り替えますよ。ましたよ!

まずは古くなった上張りを撤去。僕の車はアピトンと言う材質の板の18mm厚のものが2重貼りになってます。

剥いでみると分かる、その下の地獄絵図・・・

あらゆるところが腐食してます。

 

これらを集めると・・・

グスグスです・・・。

 

取り寄せた新しいアピトンに防腐剤(キシラデコール)を塗っておきます。
アピトン自体が腐りにくい硬質木材ですが、合わせ貼りになるので念には念を。。。

 

同時に下張りを高圧洗浄して綺麗にして乾かします。

 

一部、根太も大腐りしてました。でも一部分だけで全体への影響は軽微だったので補修のみにしておきます。
木材パテを充填しておきます。

 

最後部の鉄板部分も腐食傷みが見られたので増し貼りで対応します。
また、従来は木材だった部分ですがユンボを積むときにどうしてもよく傷む部分も鉄板に張り替えました。

 

あと、既存で引き上げ式の床枠フックが左右に4箇所ずつ設置されてましたが、ピッチが遠くて使いづらいので間を
補填できるようにフロアフックを増設しました。


根太にボルトを貫通させて固定してます。



上張りの一部をくり抜いて。

引き上げ式と埋め込み式、交互にちょうどいい配置になりました。


 

この調子でドンドン張り進めていきます。

ちなみに打った釘は2565(2.5mm径の65mm長のスクリュー釘)を600本です。
(根太本数15本、板枚数20枚、1枚2列打ち・・・20×2×15=600ですね)

 

ついでに長年連れ添ってくれた歩み板も同様に年老いたので張り替えです。

 

何せ固くて脂っこい板なので縦に切るのは骨が折れます。丸ノコもべたべたです。

 

と言うことで完成したのがこちら。

 

 

 

ユンボを積んでバケットを置いても鉄板があるので安心です。

 

増設したフロアフックのお陰で重機の固縛もばっちりです。

 

今年で登録から18年、これからも長生きして僕を支えてねん!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ご無沙汰しております。

2017年12月30日 22時52分01秒 | 仕事

ご無沙汰しながら年内最後のアップになってしまいそうです。

 

ネタがいっぱいありますので3部作にします(笑)

まずは今年も沢山お仕事させていただきまして、その1部をバーーーーっと紹介。

まずは伐採。

こんな木が何本かありまして・・・

高所作業車を使って切りました。




そしてこんな木も何本かありまして・・・

ここは人しかアプローチできないので木登り機材一式担いで高所伐採いたしました。

 

舗装。

しました。。。
市内の舗装屋さんが忙しいので自社施工です。

 

あ、広島から新井さん来ました。
ここも人しか行けない・・・、人も物を避けながら入らないとアプローチできない裏の土手の補強です。

 

(株)あらいさんの売りである「アライード工法」は狭小地において
高性能なモルタル充填を可能としており、少ない機材で高深度まで
圧入していくことが出来ます。本来は石積み補強等に使われる工法ですが
今回は吹き付けモルタルとして活躍してもらいました。
ちなみにこの工法は特許も取得しており、国土交通省新技術情報提供システム(NETIS)にも登録されています。

 

作業の模様は↓動画で!

アライード工法

 

 

そして年内で一番手強かった現場がこちら。
ここもなかなかの狭さ。長年の土手が木々が育ったが為に崩れ始めたとのことで
張りコン擁壁にやり換えです。

 

上から見るとこんな土手。既に伐採済み。

 

まずはこの土手から鋤取ります。

法切りは上から下から。

下は何とかPC18MRが入ったので助かりました。でも搬出は上からしかできないので
上で待ちかまえるVio30に積み直し。

 

上には3tキャリアダンプが待ってます。

そして上から搬出と言っても、こんな難関が待ってます。
なぜうちのVio35じゃなくてレンタルのVio30なのかというと、この門高をクリアするためでした。

 

そしてこんな難関が待っています。


下のお宅のお庭からは2tユニックで。

 

上のお宅の裏の土手からはうちの8tユニックで。

生コンは下のお宅の庭先から。

 

何とか型枠までこぎ着けて

出来上がりました。

 

まだまだ沢山のお宅でご用命を頂きましたが、なかなか紹介しきれません。

今年も一年お世話になりましてありがとうございました。

現在の所、5月まで受注が埋まっております。ありがたいことです。

鋭意進めて参りますので来年も宜しくお願いいたします。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする