自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

針ノ木岳~赤沢岳~種池山荘まで縦走・・・日本三大雪渓を登って

2015年08月11日 | 日記
平成27年7月28日(火)~30日(木)


参加者:宇都宮ハイキングクラブメンバー3人(男3)

自家用車1台、ザック重量13㎏


扇沢から日本三大雪渓の一つ針ノ木雪渓を登り、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、岩小屋沢岳を

縦走し、種池山荘から扇沢に周回する。今回の目的は、三大雪渓を楽しむことがメインです。


今年は、天気に恵まれた日が多いが、3日間の内、中日29日に天気が良かったので、今回の山行は

成功と言えよう。




今回の縦走コースです。扇沢から針ノ木小屋、蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、

岩小屋沢岳、種池山荘、扇沢を周回します。



7月28日 晴れのち曇り

<コースタイム>

壬生3:40==安曇野IC==扇沢駅7:40-8:20・・・大沢小屋9:45・・・雪渓取り付き10:20

・・・雪渓終了12:00-40(昼食)・・・針ノ木小屋(2535m)13:25(泊)9,300円(労山カード提示500円引き)



では、写真をどうぞ!!

扇沢の無料駐車場に来ました。


登山口には案内所が設けられていて、登山カードに記入して、いろいろ情報を聞いてお嬢さんと記念写真。


登山口です。


樹林帯から始まります。


タマガワホトトギス


オオハナウド


メタカラコウ


トリアシショウマ


クガイソウ


キオン


サンカヨウの実


ヨツバヒヨドリとアザミなどたくさんの花を楽しみながら歩く。


渡渉地点に来ると、雪渓が見えてくる。


渡渉すると、キヌガサソウが迎えてくれる。


登山口から約1時間半で大沢小屋が見えてくる。


大沢小屋で雪渓の状況を確認して、雪渓取り付きに向かう。30分ぐらいかかるそうだ。


雪渓から雲が湧く。神秘的な感がする。


タニウツギが雪渓を見て咲いている。


オオバキスミレも雪渓の脇に可憐に咲く。


いよいよ、雪渓に入る。


雪渓の目印の鯉のぼり。愛嬌があっていい。


雪っていいなァ~。ホントにきれいだ。


スタート時は晴れ間もあったのだが・・・


さあ、行くぞ!!楽しいぞ。ワクワクする。


雄大な雪渓の行く手にガスが、立ち込めている。青空がほしい。


落石が散乱している。気をつけなくちゃ。


傾斜は次第に急になってくる。掻いた汗が、雪渓を渡る冷たい風に冷やされて寒い。


黙々と登る。


こんな急斜面、感覚では60度ぐらいの傾斜かなと思うぐらい。慎重に。


やっと、傾斜が緩やかになってきた。ガスもとれて、視界が拓けてきた。


振り返ると鯉のぼりが雪渓の真ん中にたなびいている。


あそこが終点だな。


やっと着いた。雪渓を1時間40分歩いた。辛かったけど、結構楽しめたよ。


雪渓を見ながら昼食にしよう。


あれが、これから登る雪渓の側道の急登だ。


急な岩場を登る。


雪渓を横切る。


垂直に近いジグザクの登山道。


ミヤマダイコンソウ


チングルマ


アオノツガザクラ


ヤマハハコなどに癒されて、


やっと、針ノ木小屋が見えてきた。


登ってきた雪渓を振り返る。雄大できれいだ。


蓮華岳方面は青空だ。明日は期待が持てそうだ。


夕食のメニュー。


平日にもかかわらず、2枚の布団に3人で寝ることに。20人ほどの団体が予約なしでやってきたとか。

暑い夜だったが、いつの間にか眠りに。


一日目は終わった。





7月29日 晴れのち曇り

<コースタイム>

針ノ木小屋3:30・・・蓮華岳(2798m)4:40-5:00・・・針ノ木小屋(朝食)5:30-7:10・・・針ノ木岳(2821m)8:38

・・・スバリ岳(2752m)9:40・・・赤沢岳(2678m)11:44-12:23(昼食)・・・鳴沢岳(2641m)13:07

・・・新越山荘13:55・・・岩小屋沢岳(2630m)14:43・・・種池山荘(2450m)16:00



2日目は今回のメインです。


まず、朝食前にご来光を拝んだ蓮華岳の写真からどうぞ!!

蓮華岳は花の宝庫である。


小屋から約1時間10分で蓮華岳山頂へ。


夜明けを待つ。


雲海から陽が登ってくる瞬間。山の喜びの一つである。


安全登山を願ってかどうかは不明であるが、とにかくご来光を見つめる二人。


朝日に輝く雲海がまた美しい。


これから向かう針ノ木岳方面が一望。


針ノ木岳やその右手奥には立山と剱岳が雲海に浮かぶ。


針ノ木岳とタカネツメクサ。


中央やや右奥に立山と剱岳がクッキリ。


右手奥には、双耳峰の鹿島槍ヶ岳もクッキリとその稜線美を誇っている。


雲が切れて、別山と剱岳が絶妙な雲海によってその美しさを一段と際立たせている。


槍ケ岳と穂高連峰が朝日に赤く染まって真正面に見える。


オンタデと槍ヶ岳。


槍ケ岳や穂高の北アルプスの稜線は、日本の代表だけあって美しくて魅力的である。


雲海が、山の美しさを引出し、一幅の絵に仕立て上げているような絶景である。


登ってきた稜線を振り返る。あのとがった山の下に針ノ木小屋がある。


ここからは、蓮華岳の花をご紹介しましょう。


何んといっても、この山はコマクサの山だ。これほどコマクサが群生している山は初めてである。


コマクサのファインショット(Sさん提供)。まさに一眼レフはいい。


タカネシオガマとコマクサ。背の低いタカネシオガマも群生が見られる。


タカネツメクサとタカネシオガマ。タカネツメクサもあちこちに株立して咲いている。


イワベンケイはやや盛りが過ぎている。


ミヤマアキノキリンソウ。


ミヤマダイコンソウ


ヨツバシオガマ。


エゾシオガマ


バイケイソウ


ウメバチソウ

如何でしたでしょうか。


雷鳥に見送られて、


小屋に戻って、朝食をとる。朝飯がうまい。

早朝から、絶景と花々の中で、ぜいたくな時間を過ごせて幸せである。


これから、メインの縦走コースに入る。


小屋の目の前に槍ケ岳と穂高連峰が霞む。ガスがかかっていなければ・・・・


これから向かう針ノ木岳や赤沢岳が呼んでいる。


まず、針ノ木岳を目指す。


チシマギキョウがお見送り。


天気は上々。紺碧の空。山は晴れが似合う。


昨日、登ってきた雪渓、かなり急なんだなと改めて思う。


シナノキンバイのみの花畑。


岩場を登る。風が涼しくて気持ちがいい。


ヤマハハコも。


約1時間20分で針ノ木岳山頂に着く。


左に雄山、その右に剱岳の頭が少し覗いている。エメラルドグリーンの黒部湖も絵になる。


立山を望む花達・・・ヨツバシオガマ、イワオオギ、チシマギキョウなどなど。


スバリ岳に向かう。


岩場に咲くイワオオギ。


そして、タカネツメクサ、ヨツバシオガマ、ミヤマダイコンソウ。こんな岩場によく咲けるものだ。

いや、だから、美しいのだろう。


スバリ岳山頂は奥の岩峰らしい。


今回の縦走は、ずっと、黒部湖と立山を見ながらの山行である。


山頂直下は、ズルズルと滑り落ちそうなザレ場のようだ。


岩を登り、


絶壁を越えると、


山頂に人が立っている。


山頂へ。


絶景かな、絶景かな!!


スバリ岳を下山してきて、スバリ岳を振り返る。あの稜線を下りてきたんだ。険しい山だ。


これから向かう赤沢岳方面だ。赤沢岳にはピークを3つくらい越えないと辿りつかない。

従って、今見えている山は赤沢岳ではない。(これは登ってみて初めて分かったのだが・・・)


雄大な景色を堪能しながら登る。


ナイフリッジを慎重に。


しかし、なぜか岩場は楽しい。


こんなところに、シャクナゲが咲いている。


富山県側は晴れているのに、長野県側には猛烈なガスがかかっている。あの切り立った稜線の尾根道を登るのか。


チシマギキョウの濃い紫がいい。


崖を見下ろして咲いているイワツメクサも可憐。


相変わらず、立山連峰と剱岳山頂の雲は切れない。


ゴゼンタチバナも愛嬌を振りまいている。


やっと稜線に取り付く。雲の中に取り込まれてしまいそう。


しかし、尾根道はこんなに広いとは驚きだ。


歩いてきた尾根を振り返る。スバリ岳からの稜線が鋭い。


ここから先注意の看板が。気を引き締めて行こう。


エセのピークに2,3度騙されたが、今度は本物の赤沢岳だろう。


やっと着いた。ガイドブックにはスバリ岳から1時間と書いてあったが、何んと2時間もかかってしまった。

後から登って来た青年にも聞いてみたが、やっぱり2時間かかったそうだ。

着きそうで着かないというのは、実に疲れるもんだ。


日差しが強くて暑くてたまらないが、眺めがいいので、お昼にしよう。

立山と黒部湖を眺めつつ、昼飯を食うなんて何て贅沢だろうと思う。


昼休みを取ったら、次の山、鳴沢岳に向かう。随分ガスが出てきた。


道端のトウヤクリンドウが淡い黄色で優しく迎えてくれる。


崖一面が見事なお花畑である。


イワオオギも最盛期である。


赤沢岳から、約40分で鳴沢岳に着く。ガスで視界不良。


足元にトリアシショウマが元気よく咲いている。


次は岩小屋沢岳に向かう。ガスの中を行く。


急峻な下りには特に注意して。


今度は、シナノキンバイが鮮やかな黄色で自己主張している。


そして、ネバリノギランも咲いて、


コイワカガミも咲いている。


コバイケイソウの群落。今年は、コバイケイソウの当たり年とか。


新越山荘に着く。13時55分。ここで泊りたいぐらい疲れたな。種池山荘まであと2時間だそうだ。


頑張ろう、ミヤマコゴメグサに笑われるから。


新越山荘から約50分、岩小屋沢岳に到着。相変わらずガスの中。


ハクサンフロや


アカモノ、


カラマツソウ、


クルマユリ、


キンポウゲと残雪


トリカブト、シモツケソウなどの花畑、


コバイケイソウの群落を見ながら、


や~っと着いた。種池山荘に!!という感じ。

今日は、朝早くから歩いて11時間、休憩を除いて正味歩行時間が10時間以上だろう。

岩場のアップダウン、ザレ場などでホントに疲れた。


しかし、いい景色を見ながらの山行だったので大いに満足している。

岩場も楽しかったしね。




7月30日曇り

<コースタイム>

種池山荘6:40・・・扇沢駅9:40==入浴==壬生15:30


今日のスケジュールは、爺が岳をピストンして扇沢に下りる予定であったが、朝からガスが

ひどくて断念。そのまま、山荘から扇沢に直行。



山荘の周りにはコバイケイソウがこんなにたくさん。ガスも静まってきた。


爺が岳も一時顔を覗かせた。


急な下りを3時間かけて扇沢の登山口に着いた。




今回の山行は、ガイドブックのコースタイムが短く記載されていたので、やや甘くみて臨んだが、

とんでもない、とんでもない、かなりハードな山行であった。

しかし、2日目がいい天気に恵まれたこと、眺望がすばらしいことなどで、

すっかりこの縦走コースが好きになってしまったようだ。

北アルプスはいいなあ。



今回はこれでおしまい。




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1 コメント

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Unknown (chieko)
2015-08-13 11:23:19
北アルプス! 良いですね!
雪渓には驚きますね。
花たちもとっても可憐に、健気で可愛い!
来月、立山に誘ってもらいました。私に行けるか心配ですが、燕岳~常念岳が台風で中止になってしまったので行きたいと思ってます(^_-)
ブログいつも楽しみにしてます。
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