自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

南八ヶ岳縦走

2018年07月14日 | 日記
平成30年7月2日(月)~4日(水)


自主ハイク  4名参加  車1台


小生の友人が佐久市在住なので、彼の家に車を置いて
登山口への送迎を引き受けてもらった。

観音平から編笠山、権現岳、赤岳、横岳、硫黄岳を縦走した。
天気に恵まれて、南八ヶ岳の厳しい岩峰と絶景を堪能した。

最終日は、北八ヶ岳に入る予定であったが、悪天候だったので、
根石岳山荘から、オーレン小屋経由で夏沢鉱泉で入浴し桜平に
真っ直ぐ下山した。


7月2日 晴れ

<我コースタイム>所要時間7時間、歩行時間5時間30分
宇都宮市城山5:00==上信越道(佐久小諸JC)・中部横断自動車道(臼田IC)
==佐久市8:00==観音平10:00・・・雲海11:10・・・押出川12:10-13:00(昼食)
・・・編笠山(2524m)14:15・・・青年小屋14:50・・・ギボシ16:50・・・
権現小屋(2670m)17:00泊 8,500円夕朝食付き


では、写真をどうぞ!!


観音平~権現小屋の地図。


観音平駐車場。平日にもかかわらず、何台も車あり。


ニッコウキスゲがお出迎え。


1時間10分で雲海に。


富士山だ!!


さらに1時間で押手川到着。展望台まで行ってみたが、ガスで何も見えない。


昼食にする。


押手川からは一段と登りがきつくなる。


ゴーロを登る。


ハシゴを登る。


登山口から4時間15分、やっと編笠山山頂だ。展望はなさそうだ。



一休み。雲が重い。涼しくて快適な気候である。


登山口方面。小淵沢カントリークラブが見える。


キバナシャクナゲや


ハクサンシャクナゲが咲いている。


青年小屋を通過。


水場で、冷た~い水をひしゃくで2杯のみ、行水。震え上がるほど冷たい。タオルを濡らすだけで手が痛い。


のろし場に着く。戦国時代の武将気分で、あたりを眺める。


編笠山を振り返る。


ギボシが立ちはだかる。右奥に権現岳が見える。


ギボシを登るのか。


いや、トラバースみたいだ、よかった、よかった。結構、みんな疲れているから、一安心。


編笠山を振り返る。青年小屋も見える。


権現岳が大きくなってきた。


権現小屋が見えてきたぞ。


イワベンケイが群生している。


コイワカガミも密やかに。


トラバースといってもなまやさしいもんじゃない。


慎重に岩場を登る。


権現小屋に着いた。


まず、ビールで乾杯。あれ、Sさんはいつから飲むようになったんですか?


編笠山と青年小屋をバックにお疲れでした。いや~疲れた、疲れた。


今日の宿泊客は、我々4人と他にソロが二人、計6人。ゆっくり寝られそう。


夕食はカレーのみ。カレー汁みたい。喉を通り易くていいかな。コタツで食事。


ランプのみで電気はない。


夕食後、外に出てみると、南アルプスの山々がクッキリ。明日は天気がよさそうだ。


編笠山と雲海。

消灯8時。気温は8℃~10℃くらいか。布団2枚かぶっておやすみなさい。




7月3日 晴れ
<我コースタイム> 所要時間11時間10分 歩行時間9時間
権現小屋4:00・・・権現岳(2715m)4:30-4:45・・・権現小屋5:00-6:10(朝食)
・・・旭岳(2672m)6:50・・・ツルネ7:20・・・キレット小屋8:00・・・
赤岳(2899m)10:20-50・・・赤岳展望荘11:18・・・地蔵ノ頭11:28・・・
横岳(2829m)13:18・・・硫黄岳山荘13:55・・・硫黄岳(2742m)14:40
・・・箕冠山(みかぶりやま)16:15・・・根石岳山荘(2550m)16:20(泊)9,500円夕食・朝弁当


では、写真をどうぞ!!


権現岳~硫黄岳の地図。


朝4時起きで、権現岳に登る。小屋の目の前の南アルプスの夜明け。


権現だけに向かう途中の暁の赤岳。


富士山の黎明。


登って行くと、権現岳の向こうに雲海に浮かぶ富士山。朝焼けに雲が鴇(とき)色に輝く。絶景である。


尖った岩の山頂。


山頂直下から編笠山を眺める。


黄金色の雲海。


富士山とボク。


すっかり夜が明けてきた。さあ、小屋に戻って、朝食を取って長い旅に出よう。


6時10分出発。


右が旭岳、左奥に赤岳が聳える。


まず、旭岳を越える。


今朝登ってきた権現岳とこれから向かう赤岳の分岐。


富士山が見守ってくれている。


まず、61段のハシゴを下る。ハシゴと岩の間に隙間がある。空中散歩かな。


ハシゴを下りると急な岩場の下り。


そして登る。


旭岳が近づく。


ミヤマシオガマが砂礫に咲いている。


岩場を登る。


キバナシャクナゲも満開である。あちこちに咲いている。


天を衝くような赤岳と左がたおやかな阿弥陀岳が対照的である。


遠くに北アルプスが望める。なんという雄壮な光景だろうか。


旭岳を振り返る。一つ山を越えた。


赤岳への平坦な尾根。いい眺めだ。


鞍部のツルネから望む富士山も美しい。気温があまり高くないので、疲れも少ないようだ。


少し行くとコマクサの群生地だ。小ぶりなコマクサがびっしり咲いている。山に来ないとみられないな。


コマクサと富士山。


こうして撮りました。


権現小屋から約2時間でキレット小屋に着く。まだ営業はしていない。今月の11日からとか。
一息入れる。


贅沢にも富士山に見守られての山行である。


みんなまだ元気のようである。


キレット小屋を越えて、更にもう一つ越えてきた山を振り返る。


赤岳はまだ遥か先である。これから厳しい岩場が待っていそうだ。


登って、


また、ハシゴを下る。


そして岩場を這う。


山頂かな?


一休みして、振り返ると、権現岳、編笠山、そして遠く木曽駒が岳など中央アルプスが見える。


岸壁を行く。


尾根に出るぞ。山頂か?


まだまだ、今度はルンゼを登る。


赤岳山頂はまだ見えない。


またまた急峻な岩場を登る。


ハシゴが出てくる。山頂の気配?


尾根に出ると富士山だ。一休みして、富士山を眺める。


なだらかなトラバースもある。


四つん這いで岩場に貼り付く。


チョウノスケソウが咲いている。小生は初めて出会う花である。


チョウノスケソウが群生している。


ここで、一休み。まだ先がありそうだ。登って登っても、行けども行けども着かないという印象だ。


コイワカガミが可憐。


もしかして、この岩峰を登れば、その先に赤岳が・・・・


クモマナズナが清楚。


岩が呼んでいる。


やっと山頂が見えてきた。遠かった。


赤岳山頂です。小屋から4時間10分かかった。疲れたよ。ホントに。岩の登り下りは疲れる。


4人そろい踏み。平均年齢70歳。クレージー集団だって・・・・


富士山は雲の中。


日本アルプスも雲の中。


権現岳も雲の中。だけど高度感はあるでしょ。雲海がきれいだから、かえっていい眺めです。


山頂は暑いので、赤岳頂上山荘の日陰で一服。山頂を見上げる。疲れた。みんな疲れているようだ。
根石岳山荘まで行けるか不安である。手前の硫黄岳山荘に泊まることも考えなければ・・・・


さあ、次の山、横岳に向かう。取りあえず、何んとしても横岳を越えなければならない。
まず赤岳展望荘を目指す。


手前から、横岳、硫黄岳、天狗岳が一望できる。美しい尾根が連なる。


赤岳展望荘を通過。


ウルップソウの群落に出会う。


ほどなく、地蔵ノ頭に出る。地蔵尾根から行者小屋に至る分岐でもある。


横岳へも厳しい岩峰が待っていそうだ。


赤岳を振り返る。威厳を感じる。その風貌は八ヶ岳の山の中でも群を抜いている。


濃い紫色のヤマオダマキが咲いている。


赤岳が遠くなる。


岩、岩、岩を行く。


岩峰を越えると、お花畑が待っていてくれた。


イワウメが咲き、


定番のハクサンイチゲも咲いている。


登って下って、道は崖の向こうに消える。


尾根に出ると横岳方面にガスが掛かっている。まだ遠いのか? 疲れは半端じゃないのだが・・・・


しばらく歩くと、ガスが消えて山頂が見えてきた。みんな安堵。


やっと横岳にたどり着いた。赤岳から約3時間、岩場を何度、登り下りしたことか。みんな疲労困憊。


前方には、これから目指す硫黄岳が平らな山頂を横たえている。


断崖をトラバース。岩はもうたくさん。


やっと平らな稜線に出た。


硫黄岳が一望できる。なだらかな山だ。なんとか越えられそうだ。


硫黄岳山荘が見えてきた。横岳から約40分。


硫黄岳山荘で、冷たいリンゴジュース500mを一気飲み。コーラを飲む人さまざま。
冷たい飲み物とこれから予想される岩場のない比較的ゆるやかな登山道に思いをはせて、
みんな元気を取り戻したようだ。予定通り根石岳山荘まで行けそうだ。


硫黄岳に向かう。


たおやかな左側の山容からは想像もできない爆裂火口壁が右側の山肌をえぐり取っている。


激しい火山活動の跡である。


広い平らな山頂に到着。涼しくて快適。


この後は、夏沢峠に下るだけである。峠から箕冠山(みかぶりやま)まで若干の登りはあるが。


下りは、急なガレ場が続き歩きにくい。少し下り始めるとヒュッテ夏沢が見えてきた。元気が出てきた。


ヒュッテ夏沢に到着。やっとという安ど感がみんなの表情にありありと浮かぶ。一息。


ヒュッテ夏沢から約40分の登りで箕冠山に着く。根石岳は近いはずだ。


5分も下ると根石岳山荘が見えてきた。うれしい。やっと着いた。


小ぎれいな山小屋だ。風呂もある。有り難い。そして生ビールもある。


宿泊客は我々4人だけ。小屋の従業員は若い女性二人。6人で乾杯。1升瓶(地酒純米酒・高天)が空になった。


お酌もしてもらってご機嫌。


部屋に帰ってウイスキー350mm空けたようだ。次の朝、起きたら空のボトルがあった。






7月4日 曇り、強風
小屋6:00・・・オーレン小屋・・・夏沢鉱泉8:00-30入浴・・・桜平・・・友人宅12:00-13:30昼食
==宇都宮城山16:00
小屋から、夏沢鉱泉で入浴し桜平に下山。

写真なし



2日間いい天気に恵まれて、念願の八ヶ岳を縦走できて幸せである。
今回は、北八ヶ岳は天気に恵まれず断念したが、南の山々をほぼ完登したので、
八ヶ岳はこれで卒業としたい。なにせ、先がないのにまだ登りたい山がたくさんあるので。

今回はこれでおしまい。


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コメント (1)
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