富山市八木小児科医院ブログです

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NEW:新型インフルエンザについて・うがい、手洗い、マスク、消毒を

2009年05月21日 | 診療情報
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一般感染症では、RSウイルス感染、ロタ、アデノ胃腸炎、マイコプラズマ感染症
、高熱のなつかぜ症候群と、かぜ症候群がみられますので、咳、発熱、おなかのかぜ症状、のどの痛み、これだけの症状だと、インフルエンザとよく似ておりますが、富山市内では季節性のインフルエンザの流行はほとんどありません。
県内では、インフルエンザBが検出されているところがあります。
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新型インフルエンザの症状(大阪の症例のまとめ)
60%以上の方にみられるもの:38度以上の発熱悪寒・咳・倦怠感・咽頭痛・関節痛・頭痛です。胃腸症状は10%前後のようです。したがって。季節性のインフルエンザと同じと考えられます。インフルエンザ以外の普通感冒でもこれらの
症状はみられますが、インフルの特徴としては、悪寒をともなう発熱+筋肉関節痛
ですね。!!!

http://www.kansensho.or.jp/news/090521soiv_teigen.pdf
このリンクHpに日本感染症学会からの提言がでておりまして、そこからのまとめの
一部を以下に紹介します↓

**1957年以前に生まれた方は、新型インフルエエンザに対する抵抗力が
あるのではないかと、報告されてます。1957年はアジアかぜ(H2N2)というのが流行し、その後、香港かぜ(現在のA香港)が1968年に流行、これらが流行した時も、新型インフルエンザとして扱われ、はじめの流行の波は小さく、二回目の波が高く多くの感染者がでました。その後10年以上の経過で季節性インフルエンザとなりました。

これらも発生し始めは、若者が多く罹患、年齢の高い方は当初軽症でした。
数年の間で、若者の多くが罹患することで免疫ができ、その後若者は軽症化
し、高齢者や基礎疾患のある方での重症例がめだつわけです。
したがって、現在の新型インフルエンザも、この秋~来年あたりには、もっとも
大きな流行になり、数年の間に若者にも免疫ができます。

以上のことから、次期流行時(秋~冬場、来年にかけての予防対策も同時に必要なのです。

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新型インフルエンザはすでにまんえん期に入ったと考えられます。10日以内、
発生地域へでかけた方で発熱、咳、鼻水、などの症状のある方は、
原則発熱センター(保健所へ問い合わせたのち)での診察が必要になりますが、大流行しますと、一般の診療所に紛れ込む可能性があります。

 現在のところ、これまでの季節性インフルエンザと同様の対応でよいのではないかということで、冷静な対応が望まれますが、少しでも拡大することを予防するためにも、普通の発熱、かぜなどの方でも、マスク着用が望ましいと思います。

 医学的の考えて、通常のインフルエンザと同じように、全国的に流行することが
十分に考えられます。
 まず、ひとごみでのマスク、手洗い、うがいを励行し、流行地域へでかけることを控えることが重要です。
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