5月になり気温が高い日が続きますが、乾燥に加えて、大気中のダストなどのほこり、花粉症などが
多いです。目、鼻、のどなどに炎症がみられかぜウイルスにかかりやすくなるお子さんが多いです。
くしゃみ、鼻水、喘息性気管支炎、などなどいわゆる春のせきかぜ、アレルギー疾患が増加してます。
保育園入園後の繰り返し感染も増えてきました。
一部の地域では胃腸炎、おたふくかぜ、水痘、手足口病などが観察されます。
しかし、特別な流行病は少ないですね。
学童では運動会の練習などの影響もあるのか、のど、はななどの症状が目立つお子さんがあります。
☆☆ かぜくすりと抗生剤について☆☆
かぜくすりや抗生剤についての適当や投与について質問が時々あります。
一般的にかぜ薬といいましても沢山あり、通常は鼻炎、どのの痛み、咳、痰を出しやすくする、気管支をひろげて
痰を出しやすくする薬剤も含まれる場合もあります。
基本的にはかぜ症候群の多くはウイルス感染症なので、対症療法で自然治癒しますので、
かならず薬が必要ではありません。が、保育園入園まもないお子さん方は乳幼児では、たんが
でにくい、くりかえし感染が多いことなを考慮してその都度対症療法として、カルボシステインや、
鼻炎への薬剤を処方することが一般的です。
一方、抗生剤については、10年以上前と異なり、発熱=抗生剤という時代でありません。
重症感染症予防への予防接種が普及してまいりました現在、溶連菌、尿路感染症、中耳炎の中度以上、
ウイルス感染に併発した肺炎の一部には適応となりますが、その他のかぜ症候群にはほとんど使用
しなくても治癒してまいります。 時代のながれで子どもかぜの診療体系が変化してきました。
しかし、家庭看護力へ啓発活動や保育園、幼稚園でのアレルギー指導などの視点では、ますます
取り組むべき課題が増えてきますので、小児科外来の診療内容に必要なスキル(医師の)は日進月歩だと思います。