京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

大文字山 千人塚の「ナラ枯れ」被害広がる

2007年09月16日 | ナラ枯れ
大文字山中腹のナラ枯れの状況を調べてきました。
写真は千人塚の感染木(青いビニール紐)です。
8月26日に確認した「ナラ枯れ」のクヌギは、
当時、北の幹は枯死し、南の幹は生きていましたが
今日見ると、残りも完全に枯れてしまいました。
その北側ーこの間樹木が抜き切りされたエリアで
被害木が7本出ています。
6本には青いビニール紐が巻かれ(これは主原さんらの仕事です)
さらに1本、新しく感染していました。
この1本も含め、3本は樹液が出ていました。
穴の状態は、吉田山のコナラに、現在開けられている穴と同じです。
出ているフラスは「粉フラス」で
センイ状フラスではありません。
根元には「粉」がたまっています。
大文字山の場合、この穴は内側から掘り出されたものでなく
明らかに外から、新しく掘られたものです。
この7本のクヌギは、それまで侵入を受けておらず
9月のアタックだからです。


上の写真は、大文字山から見た吉田山です。
今度は、右手の茶色になった
ナラ枯れの枯死木、見えますか?
手前の森の左隅の枯れた木が
千人塚のナラ枯れ・枯死木です。
この周囲で、いまナラ枯れが広がっています。


ついでに、大文字山から見た京都市の北西方面です。
手前のグランドが京都大学のグランド、その向こうの緑が下鴨神社です。
さらにその奥の緑が、京都府立植物園です。

大文字山からの景色は、なかなか見飽きません。
緑の浮島が、オアシスのように彩りを添えてくれます。



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