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インチキ科学報道に釣られそうになった件
2009-01-31 / 科学
コラーゲンやはり美肌効果有り京都府立大など機能の一端解明~京都新聞
いやぁリードに脊髄反射で反応して「嘘」と思いつつまずは信じて、それからよく読んで釣られた事実を理解しました。今週初めに「疑似科学は潰しきれない」ネタエントリーを書いてる場合じゃありませんでした。
Linkは京都新聞の記事ではコラーゲンを食すとヒドロキシプロリンとプロリンが結びついたペプチドが血中に長時間にわたって増えるというもの。
少し調べたのだがコラーゲンを構成している要素としてヒドロキシプロリンとプロリンという物質がコラーゲン以外にはなかなか存在しないそうなのだが、ヒドロキシプロリンとプロリンは必須アミノ酸で無いので体内合成が可能。血管中のペプチドは作ったのか、コラーゲンから吸収したのかどちらかであろう。
私は生物屋じゃないので良く分からない点は小腸はペプチドを吸収できるのか(記事ではそう読めるが確認されたわけではないらしい)、出来るのであれば血中濃度が高くなるのは当たり前の話であり、吸収できないのであれば体内で合成したということ。そしてその材料は別にコラーゲンでなくてもいいわけだ。
なので事実は「コラーゲンを食すとプロリンとヒドロキシプロリンのペプチドが増える」でコラーゲンに美肌効果は確認できたとはとても言えないことが分かる。
あーぁ、新聞会社は怪しげな健康食品を推奨しているととられても仕方が無い記事を書き、私は釣られかけたのだ。疑似科学・偽科学を吊るし上げてる方々に揶揄を言うのはよそうっと。
2/5追記)「お前はニセ科学と疑似科学の区別がついて無いんじゃないか」という突込みがありました。多分あっていると思います、というか意識していませんでした。詳しくは2/5の記事を参照願います。
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