だめサラリーマンによるエンターテインメント
酔っ払いのつっこみ大歓迎
だめリーマンの思考法
安価な牛挽肉が調達困難な件、輸入牛の挽肉が欲しい
安価で旨いハンバーグを食べたい。作るしかない。ところが材料が無い。
ハンバーグをレシピで調べると牛・豚合い挽き肉を載せていることが多い。脂分が旨味を増強させるとのことだが、合い挽き肉の比率は豚:牛=7:3程度以下だと思う。
それは豚ハンバーグである。
一方で「マザーホーム」の本では牛挽肉100%である。高級店のハンバーグも牛100%を謳っているので豚混入はかなりの事件ではないかと思う。
そこを勘案して貧乏な我が家では合挽肉:牛挽肉=1:1で(合い挽きが7:3だと仮定して)豚:牛=17:13とかろうじて牛>豚の割合でハンバーグを作成している。
合い挽き肉を使用する理由として「脂分を補強する」という説明がなされていることが多いが嘘である。
スーパーの精肉売り場に「牛脂」が無料で置いてあるのでそれを利用すれば豚の脂分は特に必要が無い。それよりも合挽肉のハンバーグは牛の味が足りない、牛脂で補うほどである。
ハンバーグに豚が混入することを否定するものではないが牛<豚では明らかに味が足りない。
ところがスーパーの牛挽肉は国産牛か和牛しかない。めちゃくちゃ高い、輸入牛挽肉が調達困難だからレシピサイトでは合挽肉だらけなのである。牛100%のマックを見習って欲しい。
結論じみたもの
大手スーパーや精肉店では「輸入牛挽肉」が無い。そこで豚が多い紛いモノのハンバーグを食すことになる。
スーパーには安価な輸入牛の挽肉を望む。国産牛の挽肉しか置かないおかげで日本の家庭のハンバーグはビールではなく発泡酒みたいな紛い物だらけになった。
11/11追伸:僕は牛赤身が欲しいが、脂が足りない御仁には豚挽肉ではなくスーパーで無料で置いてある牛脂の微塵切りを加えればいい。
牛脂は有能で炒め物や豚のソテーでも旨味追加材料として有能である、バターの下位互換である。おまけに炒め油の節約にもなる。
鍋の季節到来(キムチ鍋レシピ
「スーサイドスクワッド」と「君の名は」のどちらを観に行くか迷って天気でひよってまだ観ていない次第です。
シン・ゴジラも観に行ければ観に行きたいのですが。
涼しくなって「鍋だ!」ということでテンションが上がったのですが、スーパーでは鍋野菜が高いので「キムチ鍋」を食しました。
イトーヨーカドーの「ご飯がススムキムチ」他と成城石井のキムチが共に¥100/100gくらいなので、成城石井で¥600/600gを買いました。
「キムチ鍋のつゆ」が¥300くらいするわけですが、他に野菜を準備することを考えると成城石井のキムチはリーズナブルです。※
レシピ(公称4人前・腹いっぱい2人前)
白菜キムチ:500g(単体で食しておいしいレベルのもの:一口大ざく切りで)
ヤンニョム:100g(ニンニク・白ネギ・タマネギのみじん切りの集合体):量は加減可、いわゆる適量。
豚薄切り:200g
ハマグリ:小8ヶまたは中4ヶ(牡蠣もお勧め、アサリも可)
豆もやし:1袋
にら:一束(ざく切り)
豆腐:1丁(拍子切り)
唐辛子:お好み(乾燥唐辛子2~3本くらい:みじん切り)辛いのが苦手な方は無くても可
赤みそ:50g(適量)
水:1cup(カツオ出汁・鶏ガラスープがお勧め)
お好みでキノコ(エノキ等)も
〆は餅がお勧め
1)ヤンニョムと豚、唐辛子をごま油(分量外)で炒める(弱火)
2)豚に火が通ったらキムチ・豆腐・ハマグリ・水1カップを入れる(弱火)
3)沸騰して来たら、豆もやし、ニラの順で投入。水分が少ないので蓋をして野菜を蒸す感じで。鍋の水分を野菜にお玉で掛ける感じで。
野菜がしんなりしたら食べ頃。
鍋の大きさや水分量で野菜投入量は適当に、食中に投入するのも可。
4)食す直前に赤みそで味を調える。
キムチが美味いと非常に美味しい。市販スープを買うのが馬鹿らしいくらいに美味い。美味しいキムチを見つけたら「次は鍋で」という感覚で。
以前はデパートで¥400/100gくらいのキムチで食していたが、成城石井のキムチが安くて美味いので大変満足している。(キムチ鍋の頻度が上がった)
貝(ハマグリ・牡蠣・アサリ)は高いけど是非入れて頂きたい、コクが増す。
豚もスープの濃さに負けないブランド豚をお勧めする、脂が美味い。(スープの味が濃いから輸入豚赤身でもいいという解釈はありうる)
発汗が半端ないので涼しくなってから食すべし。
この量を二人で完食(〆の餅は2ケずつ)して胃がもたれない。野菜が多いからであろう。
※リーズナブルと言ってもキムチで600円、貝400円、豚400円、野菜300円で総額2千円/2人くらいします。市販鍋スープの場合も+野菜とあまり変わりませんが。
ハンバーグの為の牛挽肉
ハンバーグの肉比率として「牛」なのか「合い挽き」なのかという問題がある。油脂を求めて豚の挽肉を混ぜるというレシピが多いが、信用しかねる。理由は以下である。
牛・豚の組成比が重要になると思うのだが、「合い挽き肉」にはその組成を明示していない。価格として「豚が多い」というのは自明である。牛は半分以下は当然として、10%くらいでもおかしくないと思っている。
であれば豚挽肉と牛挽肉を別々に購入してブレンドするか、牛挽肉のみでハンバーグを作りたいものであるが、それもかなり困難である。
スーパーの「牛挽肉」は和牛しかなく、非常に高価である。所望する挽肉は輸入牛やホルスタイン種の安価な挽肉なのだが、スーパーに存在しないのである。
挽肉料理は牛脂を練り込むとか、安価な料理の代表だと思うので和牛が必要ないのは自明だと思うのだが、現実はそうではない。
何故安価な牛肉の挽肉がスーパーに存在できないのか消費者にとって理解できない。
以上から、家庭で作る「ハンバーグ」はほぼ例外なく激マズである。
専門店で美味いかどうかは舌で決めてくれればいいが、牛肉100%を標榜しているマックの方がある程度信頼できるということになる。
外食で豚(と少量の牛)ハンバーグで満足するか、日本の牛ハンバーグは滅びたと納得するかの2択である。
ラーメンの太麺が苦手だ
標題の件、付け麺・家系になじめない。
「麺の旨さ」というのが理解できないのかもしれない。太目の讃岐うどんも腰が強すぎるとゴムを噛んでいるようで好かん、細めならのどごしとして理解できる。丸亀製麺くらいが太さこしが適当。
横浜家系が好かん。麺が太くて食感が「粉」でスープの絡みが悪いと感じる。職場が横浜・家が川崎なので周りには家系しかない。不幸である。
以前、相模原市に住んでいたときには、ラーショ系(壱発)・博多系・北海道系・町田と多彩だったのに、横浜(たまがったとかあるけど)・川崎は家系しかない。
輪を掛けて苦手なのが付け麺である。揃いも揃って「太麺」である。超人気店と噂のららぽーと船橋の付け麺屋では麺を食すのが苦痛であった、スープだけ飲んで帰った。
あの太い麺を「旨い」と感じることが理解できない、クソ不味い。大人気店だったので「味覚(食感)が認知されている」のであろう。横浜家系もそういうことなのであろう。
細麺も置いてくれたらいいのに。
同様に、腰の強すぎる「太いうどん」も苦手だ。太くても腰の弱いきしめんは問題ない。
さらに腰が強いだけの「蕎麦」も。香りと喉越しと食感と出汁が重要である。
塩紅鮭
標題とは関係ないけど「サーモン」が苦手である、食わず嫌いだけど。そして北海道の鮭が近年、塩鮭(新巻鮭)ではなく生鮭になってきたのに違和感があるのである。
似たようなエントリーを挙げているがその程度に怒っているのである。
理由は簡単で、ぐじゅぐじゅした肉は嫌いで、繊維でホロホロと剥がれる肉質を求めているからである。
新巻鮭が廃れた現在、僕が好きなのは「塩紅鮭」である。チリ銀鮭もノルウェイサーモンも北海道も鮭も嫌いというか、不味い。年代的にサーモンの刺身に違和感がある。
塩紅鮭の焼いたのを弁当のおかずにしている(人気無いのに結構値段が高い)。切り身をおかずに入れたり、フレークにして飯に混ぜたり・載せたり。万能である。
北海道産シロサケが人気だと思っているが、ロシア産紅鮭の価格が高過ぎて色々と疑問がある。チリ産・カナダ産も人気とあるのに。ロシア産紅鮭は不人気銘柄ではないのかい?
ロッテが毎度神過ぎる(松井愛莉)
ロッテガーナチョコレートの2016バレンタイン仕様は「広瀬すず・土屋太鳳・松井愛莉」である。2015年話題の上半期の広瀬と下半期の土屋の両取りである。
【土屋太鳳・松井愛莉・広瀬すず出演】ロッテ ガーナ CM バレンタイン篇
この枠は例年、ゴージャスで、昨年までは武井咲と長澤まさみであった。
気になったのは松井愛莉である。ゼクシィ・J-COMなど話題のCMに出演し、雑誌Rayのモデルさんである。現在の髪型(前髪ぱっつん)には異論があるが、J-COMのCMやクラシエの宣伝はかわいい。
2篇 松井愛莉 CM J:COM 「ど根性」「どシンプル」
女優業で伸びてほしいが、背が高いのが難点か。
鮭は紅鮭にかぎるという話
最近、流通が発達して「北海道生鮭」や「海外養殖生鮭」が幅を効かしている。どうも好みではない。
好みで無い理由ははっきりしていて、身がやわらかいのが理由である。焼いた塩鮭であればほろほろと身が崩れるのが醍醐味であって、ムニエルであればタラ、刺身ならマグロを所望する。
塩鮭界のスターは紅鮭であると認識している。紅鮭が優れているのか分からないが、濃い目の塩で締まった身が焼いた際の食感が最高である。新巻鮭でも再現可能だと思う。
鮭フレークという瓶詰めがあるが、食感は最悪である。紅鮭の焼いて締まった身をほぐした自作フレークはおにぎりにまぶしてもお茶漬けにも最適である。
塩紅鮭を年末に4切れ購入して、2切れは嫁と晩御飯で食し、2切れはフレークにした。どちらの食感も最高である。
顆粒市販昆布茶よりも、美味い鰹出汁茶を愛でる件
正月1発目は昆布茶です、美味しいですよね。でもインスタントが多くないですか?スープ(汁)ではなく、お茶として塩が薄い飲み物として昆布茶は有能なのですが、顆粒インスタントが多いですよね。本当の昆布出汁に塩分少な目の昆布茶は目茶美味い。
でも鰹出汁でもインスタント昆布茶以上の「出汁茶」が愛でられるのです。
本論です。味噌汁や切り干し大根やひじきの煮汁に鰹出汁が必要だと思うのですが、茶漉しに鰹節を投入して、熱湯を注ぐだけで煮汁は賄える。「出汁茶]を愛でるためには、煮物に必要以上の鰹出汁を用意すること。(多くて1cup、100cc程度でも十分楽しめる。)
味噌汁や煮物用に必要に応じて「鰹出汁」を作る際に、余分(多目)に出汁を作成し、「出汁茶」のもとを作成するといいことがあるということである。
いいかげんであるが、レシピを。
鰹出汁茶レシピ
鰹出汁:1cup、醤油:2.5cc(ミニ小匙)、塩:一つまみ
でOK。
昆布出汁でも同様なレシピは可能だと思われるが、鰹出汁のほうが簡単に作成できる。市販顆粒昆布茶よりも相当美味い。お茶漬けにも応用可能。
年末に煮物を作成したときに気付きました。鰹出汁茶はお勧めです。
その延長線上に「カニスキ(ズワイガニの脚の剥き身を食する奴)」があると思う(白滝など出汁の味が濁る食材は後半の食材である)、雑多な味「寄せ鍋」「鶏ちゃんこ」とは違う澄んだ味と2回戦。
鶏がらスープ鍋が我が家で流行っている話
冬は鍋だ。洗い物が少なくて済み、野菜をたくさん食べられる。仕込みや具材に金がかかるのが難点だが、節約術も多数ある。
後述の鶏がらスープ鍋(具材は鶏団子・餃子など)も非常に高コストであるが外食で食せない魅力がある。またカニスキ、寄せ鍋、チリ鍋は最高費用が掛かるが、外食するのと比べれば安く済む。鶏がらスープは面倒なイメージがあるし高コストであるが(それでも3~500円である)、慣れれば手間はそんなに掛からない。
1)カニスキ
最近高くはなったが、ズワイガニ(紅ズワイガニ等)の脚肉剥き身が一般的になった。昆布出汁と薄口醤油(あと塩と酒)のスープで澄んだ味でカニを食した後に灰汁の出る野菜等を投入。後は雑多な寄せ鍋的な具材を楽しむ。こんにゃく系は灰汁が出るので最後投入で。雑炊が絶品。
2)寄せ鍋
子供が居る家族にはお勧め。鰹・昆布の出汁に出汁が出る具材を投入(鱈・貝・カニ等)。ローソン・イオンの冷凍うどん(セブンのは腰が強すぎてだめである)を投入して「うどんすき」ライクも超お勧めである。スープの味は薄めを薦める、薬味(かんずり・おろし生姜・レモン・ポン酢等)で味の変化を付けるため。(塩味は薄め出汁は濃い目で。隠し味に味の素を入れるのがお勧め、その量は1Lに耳かき程度以下:隠し味)
出汁の系統(鰹・鶏がら)を問わず鍋万能のお勧めの具材が「さつま揚げ」である。おでんの主役であるが、出汁が出るから主役なのである。
閑話休題。標題の「鶏がらスープ」であるが、失敗の少なく、かつ満足度の高いスープである。そのレシピを(二人分)。
材料:鶏がら2羽、玉葱半分、葱の青い部分3本分、生姜3片(包丁で潰す)、大蒜3片、葉物1枚(白菜キャベツ等)、他野菜くず・椎茸の軸等。
1:下準備:鶏がらのあく抜き:沸騰した湯に鶏がらを投入して灰汁を出す。皮や脂、内臓をきちんと落とす。また冷凍された鶏がらは切断されて組み合わさっている場合があるので、部材の満遍なく加熱されていることが必須。水洗いで内臓・皮・脂を取り除く。圧力鍋に投入する際、5cm程度に分割。(出汁成分は関節・骨髄にある)
2:圧力鍋に下準備した鶏がら・野菜を投入し、沸騰後弱火で加熱、1時間程度(時間があればゆっくり加熱が好ましい)。さらに余裕があれば、1h後に崩れた野菜(出汁が出きった)を取り出し、再加熱。
漉した後、塩:醤油:酒を1:5:5程度で調味。ちなみにこの時点では味が硬い。鍋の具材の野菜の出汁でまろやかになるので心配は不要である。ただし塩分は薄めで。 ここでスープが完成。(二人分で1.5L程度)
閑話休題:このスープはラーメンにはなかなか応用できない。そこそこ上品なのだ。
応用としては「豚骨」「鰹出汁」を混ぜると応用が膨らむ。いわゆる「ちゃんこ」「鶏団子鍋」「水餃子鍋」のいいとこ取りというか、そういうローテーションで楽しんでいる。
塩味の濃いだけの「(レトルト)市販鍋スープ」ではなく、まずは鰹出汁での鍋を堪能して、標題の「鶏がらスープ鍋」を堪能していただきたい。
太麺が嫌いである
標題の件、本当は「太麺」が嫌いである。うどんは好き、しかし中華麺太麺が嫌いなのである。不味い。
「付け麺」というやつは太いのが大流行であるが、太麺の美味さを理解できない筆者にとっては「食えない」。スープと具だけ嗜んで帰りたいほどである。完食無理。
そもそも「(横浜)家系」も無理なのである。札幌ラーメンの柔らかい太麺はすきなのであるが、家系は粉っぽくて無理なのだ。不味い。
家系ラーメンや付け麺(超太麺)が不味いかどうかは置いておいて、 「癖がある」ことは理解してもらえるであろうか。
麺にまつわる違和感はそれだけではない。関東の立ち食いそばは「蕎麦」に注力していて、うどんを無視しているのである。甘いそばつゆにやわいうどんはそれはそれでつらい。
そして東京では丸亀製麺をはじめ「腰と出汁の」讃岐系が幅をきかしている、そこそこ柔い大阪系うどんが全滅の様相である。
主犯は「杵屋」が不味い(しょっぱい:塩辛い)から「大阪系」が失敗しているという潮流だと思う。大阪と関東の「杵屋」の味が違い過ぎるし、レストラン形式だが納得感がない感じ。関東民にとって大阪のうどんは「不味い」のである、多分大阪民が東京杵屋のうどんを食えばすべからく理解できると思う、「大阪を馬鹿にされてる」と感じるであろう。
かように麺と出汁は「大手」が手掛けても難しいのである。さらに流行がある。ちなみに流行とは「不味い業界の切磋琢磨の途中」であると思っている。
特にラーメンは普遍的な美味さが確立できていない料理で、ミシュランで星を与えたことはミシュランの不見識を証明する事件ではないかと思う。付け麺を食べたときの重苦しさと苦役はラーメン以上に普遍的だとはとても思えない。
「椎茸」のブランド化と「味」の件
イトーヨーカドーの「里芋」が信じられないほど充実していない。こじゃれたパッケで500円とかやる気なさそう、他の店をウォッチしてみる。
閑話休題。椎茸である。肉厚で大きい椎茸が「高い」。そりゃ高いよね、美味そうだし。菌床とか原木とか関係ないような気がする。肉厚は美味い。鍋で実感する。
この時期根菜が出揃って、煮しめを食べたくなるのだが、椎茸の存在感は高い。厚いほど美味い、すると1ヶ100円以上する。6ヶで200円と、3ヶで500円で悩む。厚いのが正義だと思っているのは、椎茸業者の策略だと思うが、景気浮揚には高い食材を「敢えて買う」というのも必要で、何故か僕の感じる筆頭が「椎茸」なのである。
国産豚・和牛・熟成肉という高級食材もあるのだが、なんかよくわからないけれど、椎茸の存在感を思う。他の野菜を超越しているのと思われる、でかい椎茸の醤油バター焼きとか、ちょっと違う風情があるよねと感じている。
同時に思うのが干し椎茸の問題である。そして大きさによる値段の高さである。自家消費に抵抗はあっても贈るのにはハードルが低い。一時期、高級冬茹(ドンコ)を嫁実家にお歳暮として贈って、正月おせちで回収する事案があった。肉厚の干し椎茸の煮物はそれはそれは美味い(煮物が得意でない家庭に贈ったら猫に小判である)。自家消費に対応できない程度に価格が高い。もちろんその対価は認識している、正月にしか食べられないのが不満なのである。
椎茸業界は栽培技術が上がって、値段がこなれているという評価だと思うが、もっと美味い椎茸を食べたい。「香り松茸、味しめじ」らしいが、イッポンシメジはそれほどでもなかった。「味は椎茸」である。
汎用品と高級品の住み分けが出来ていることは業界としていいことなのだと思う。高い奴は美味いから受け入れられている。
とはいえ干し椎茸は革新されているのであろうか?冬茹(ドンコ)が高級品過ぎる。以前、最高級品を贈って食したのだが、中級品でもいいかなと思った。素人料理でも美味すぎるのだが、一流店でこそ生きるのかとも思った。でも一流店は敷居が高い。
乾物はいろいろと手間がかかり、価格が高い。でも工業製品で安いモノも出回っていてそれはそれで重宝する。有名乾物店ではいろいろと罪深い、血合い抜きの鰹節薄削りと血合い入りのが価格が同じなのにびっくりした。きちんと市場価格が成立しているのか疑問がある。いわゆる従来の商慣習が優先するのか、納入側の論理なのか、消費者のためかどうかという疑問である。
脱線した。厚手の美味い干し椎茸は「贈答用」だけにするのはいただけない。どうにか一般販売をしてほしい、日本橋界隈では贈答用と自己消費用が区別なく売られていると突っ込まれて終わりなきがするが。
鍋の季節のスープ(出汁)の話
風は涼しくなり、秋の食材も出てきて、鍋の季節の到来である。
話はそれるが、鍋は週末の料理である。出汁を丁寧にとる必要がある割には、使用食器が少なく食後の片付けが簡単という、男性向けの料理なのである。
サラリーマン男性の週末家庭サービスに最適なのが「鍋料理」なのである。以下(手間はかかるけど簡単な)例を提案する。ちなみに味の完成度を高めるのは簡単ではない。そもそも出汁の味付けにおける舌が必要だし。そこは毎週訓練である。後片付けさえきちんとすれば嫁は文句を言わない、と思う。
昨今流行の市販のレトルト鍋汁はほぼ全て不味い、というかショッパイ。まずは名店の味を賞することだ。忘年会でも接待でも、後輩・社内女性にご馳走するなどで味を認識すること。その上で出汁を幾分贅沢にとって(削り節袋や料理本の出汁の取り方は贅沢すぎるので、家庭出汁にプラスαで十分)、本物を再現することが重要である。
1)和風出汁(寄せ鍋・カニスキ・うどんすき)
出汁は濃い目、多目にとること。「うどんすき」の場合は、麺に耐える濃さと出汁・醤油の美味さを家で再現できたら成功である。一度に具材を全部入れるのではなく、出汁を飲みつつ具材を一旦回収して、2回目、麺投入の3段階で楽しむ出汁の設計を行うことだ。もちろん、「うどんすき」のように麺を最初から入れてもいい。
カニスキはちょっと高度である、ロシア産紅ズワイガニは1杯1千円程度なので高くはない、カニを捌ければ(割と簡単)、また冷凍剥き身をオプションで追加してもいい。昆布だしでカニしゃぶを堪能した後に具材を入れて行く。徐々に猥雑な味に変わって、最後の雑炊が白眉である。
2)ちゃんこ・芋煮・雑多鍋
表題はそのまま、美味い。お勧めはイリコ+鰹+八兆味噌の雑多鍋である。具は根菜(ごぼう・大根・にんじん)とさつま揚げ・油揚げというシンプルなもの、白菜があってもいい。表記三品は、鍋共通の「出汁を丁寧にとること」であり、イリコ鰹出汁は難しくないということである。
3)鶏がら系(鶏団子鍋・餃子鍋)
週末に父が腕を振るうとしたら「鶏ガラスープ」がお勧めである。鶏がらを数分湯こぼして、内臓と脂肪を流水で洗ったのち、切り刻んで圧力鍋に野菜くずと一緒に煮込めば、スープは完成。コツは野菜くずはニンニク・玉ねぎは煮崩れないうちに削除、あとはネギ・キャベツの外葉が灰汁を拾うので必須、個人的には生姜を5片くらい利かせることか。水は2L程度、加熱はトータル2H程度か。
結構万能出汁で、おでんや餃子鍋など多数の鍋にやスープに使える。
週末に凝ったスープを作るのは面白いし楽しいし、味の追求となる。さらに
4)豚骨(餃子鍋・豚しゃぶ:豚は豚スープで)
鶏ガラスープを圧力鍋で製造しているのであればそんなに苦ではない。拳骨を肉屋で切断してもらって購入。湯こぼしした後に、拳骨部分をカナズチで粉砕して圧力鍋へ数時間。手間と費用はかかる。
(ラーメン屋からスープを調達できれば別だが)ラーメンスープで鍋を食しているような感じ、少なくとも美味い。なかなか深そうな味わいである。
ここで「ラーメン」を自作するとなるとかなりの完成度が求められると思うのだが、「(家庭用)鍋料理」は参加ハードルが結構低い。鰹・昆布・イリコだけでなく、鶏ガラ・豚骨も気軽に目指してほしい。
味付けはまた別の勉強が必要、それもそれで楽しい。
香港で海鮮を食す
香港に出張に行った、海外は久しぶり。
印象は景気がいい、買い物客であふれていた。
女性は「化粧している率が低い」こと、一般的に女性は可愛くない・綺麗でない。デパートの化粧品売り場・ドラッグストアのお姉さんはそこそこ綺麗。
香港の商品は全て「輸入」である。日本・東南アジア・中国からの輸入である。香港人の為の商品を企画するということはほとんどない模様。
香港は物価が高いという印象がある。ものの生産をしないからだが。
デフレに慣れきった日本人である僕にはホテル代が高かった、展示会があったことが理由か分からないが27千円/日で、バスタブもない・アメニティは無し・(ベッドはダブル)・朝食はしょぼい。それ以外は日本は天国だと思った。
肉や魚(全般的に)は安い。関税と消費税の威力か。でも卵は高い、byマレーシア。
以下雑感。
・以前に香港に訪れたとき(返還前)のときに食した「巨大シャコ」をアテンダーにリクエストした。その晩は 1人1万円の予算の夕食であったが堪能した。あと巨大マテ貝も堪能。
シャコだけくえれば満足していたことろ、蟹(MadCrab)まで追加して大々満足であった。青菜の炒め物が残念で、炒め物がだめな店かもしれない。
http://blog.livedoor.jp/hongkong_chokuhoi/archives/68207094.html
資本主義の論理では「美味い物」は流通するはずだが、「巨大シャコ」と「泥蟹(Madcrab)」(ついでに「巨大マテ貝」)は日本では見たことがなく、何故流通しないのか不思議。
今回訪れたのは庶民的な店で(それでも1万円掛かった)、水槽を見せる店ではなかった。
*1 シャコは1匹3千円程度
*2 泥蟹は1杯15千円程度、(現在旬の)上海(大間)蟹は他の店で一杯3千円程度。
巨大シャコ=大間蟹という事実。でもシャコが美味い。
旅行の勧め:日本人は規格化された大都市圏の魚に満足してはいけない件
冒頭吐露するが、「シャコ」が食べたい。湯がいたやつとか油どおししたやつをむしゃぶりつきたい。寿司屋で食うのはしゃこに似て否なる物体である。
同様にカサゴの唐揚げやフグの唐揚げを食いたい。これらはそれ相応の金額を払えば都内で食せるであろう、でも違う。高級店で食うのではなく、揚がった魚を焼きか煮か揚げるかを選んで食すのが贅沢というものであろう。もちろん高級店でも可能であろう。残念だけど僕は高級店に縁がない。
そう、旅行に行けばいい。名所がなくても、うまいものが食えればいい。
瀬戸内はともかく山陰は遠い。パックツアーの飯はいまいち。ツアーの飯を無視して探せばいいんだろうけど。
瀬戸内・福岡(下関)は遠くは無いけど山陰は遠い。
「売れ残った魚を食べるツアー」とかを三崎や遠方でやってくれないかな。不漁のときは奇天烈な干し魚で我慢するから。その骨の雑炊とか味噌汁とか。
野菜も同様なのですよ。干物がうまいとか。
角上魚類だけが儲けるのはと批判するより、よりも角上に飯屋を併設してよ。下魚を美味しく食わしてよ。
タイとインドネシアのランチ雑感(郊外)
インドネシア 島のチープなリゾートのランチ
タイの割と高級なシーフードレストランランチ
関東の味付けも関西の味付けも両方うまいと思える方が幸せ - (旧姓)タケルンバ卿日記
上記の記事にインスパイアを受けて。
標題の件、取り引き企業の製造立会いに行ったときの雑感。主観的な雑感であることは留意願います。
ジャカルタやバンコクは大都市なので店を選べば食料事情は悲惨ではないです。ただ、ジャカルタでは冒険をする気は全く無く、バンコクでは夕食が楽しみで探す気マンマンです。
誤解覚悟で簡単に現地料理を紹介します。
インドネシア料理は魚や鶏をぶつ切りにして揚げてソースやスパイスをかけて終わりです。オランダ仕込みジャカルタの宮廷(?)現地レストランでは居酒屋レベルでした。海老焼き・焼き鳥・サラダ程度です。
1枚目の写真は土日を利用して島に行ったときのホテルのランチです。ぶつ切り以外は中華の炒め物です。
工場の製造立会いでは現地しょぼいホテルでナシゴレンとミーゴレンとぶつ切りを食しました、不味くは無いけれど通いたいとは思わないレベルです。
次の日からは日本食居酒屋でした。工業団地にあるゴルフ場併設の居酒屋&ランチです。値段・味ともに関東レベルです、美味くは無いけれど不味くもなく、ボリュームは満足。鮪丼で¥600、蕎麦が¥400、定食が¥700~1,000。当地の高卒給与水準が高校新卒が¥1.6万なので、貨幣価値は1/5~1/10でしょうか。当地の貨幣価値からすると¥6千円の豪華ランチです。
これが一週間これが続きました。
ディナーはリクエストが利くので、日式焼肉(カルビ1枚食した後はレバ刺し・ユッケばかり食べていました)、韓式焼肉(焼肉なのにフルサービス)、日式居酒屋に行ってました。価格は日本の貨幣価値と変わらない(現地通貨比で5倍以上程度の豪遊)です。
タイでは接待がてらに初日は高級シーフードでした。2枚目の写真がMudCrabの炒め物でロブスターのように爪に肉がどっさり入っていて、、、また行きたい。イタリアンなのですがこれまた日本の同程度の構え・味で値段も同じか少し安い程度。サービスは人数比で5倍くらい。バンコクでも中華カレー味の蟹名物料理を食しました、激混みでした。バンコクの店はかなり安かった。
二日目からは現地(田舎)付近のランチに連れて行って貰いました。取引先社長(タイ人)が食いしん坊で、わざわざバラエティに富んだランチをご馳走されました。タイスキ(チェーン店)、中華、ベトナム料理(春巻きと焼き鳥)、ゴルフ場。
接待ではなく、社長が食いしん坊で普段使いの店に連れていってくれた模様。オーナー社長は金持なんですね、車はカムリだし。
どちらもホテルは首都にとり、夜は好きな店でそれなりに楽しむのだけれど、バンコクの選択肢の多さは異常でした。屋台にも挑戦したいし、それなりの店、高級店も魅力的です。
一方、ジャカルタはなんかローテーション感があり、冒険する気になりません。さきほど高級店と書きましたが現地通貨比で、酒込みで5千円以下くらいと思ってください。両国ともフレンチとかいわゆるレストランというレベルの店には行っていません。
多分、インドネシアの日式はバンコクよりも若干レベルが高い程度で同じでしょう。インドネシアでは必要な店だけれどバンコクでは高くてそこそこという評価なのではないかと思われます。
日本は料理のバラエティに富んでいて、美味くて、地方色がある。海外に行くと日本ほど食のバラエティと美味しさがすごいと感じる(田舎者状態で辿りつけなかった可能性はすこぶる高い)。
例えばイタリアも美味いんだけど、バラエティがない。台湾の方が楽しい(これは東アジア人として鼻が効いた可能性高し)。
注)両国とも数回訪れたことをデフォルメして表現しています。
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