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安倍総理が消費税増税を引き延ばした雑感

正直、びっくりした。安倍総理は外交で存在感を示したり、雇用を改善したのは成果であり、総理にとって歴史的評価を望むのであれば冒険<増税公約を破棄する>をするのがネガティブだと思ったからだ。僕は40代後半で微妙なお年頃である。長生きすれば年金カットというか、年金が幾ら貰えるのか疑心暗鬼世代だと思う。

6/1の朝日新聞を読んで、ニュースステーションを観ながらこの文章を起こしているが、「みっともない」に尽きる。

1)天声人語で増税延期を批判していた。かといって紙面で増税を主張しているわけではない。

主要読者が高年齢だと思われるわけで、増税延期は主購読者にとって歓迎される案件である。要は天声人語は「安倍叩き」で溜飲を飲みたいだけで、野党に増税をさせたいわけではない。客観的に言えば「馬鹿」であるが、強引な「批判のネタ」が必要ということである。

朝日新聞は顧客優先の紙面を作成しているので、読者世相を反映しているわけである。この顧客志向は多分正解で、投票率とリンクしていると勝手に納得している。そして野党が提案すべき政策を安倍総理が提案しているという事実が歯痒いらしい。野党への応援が皆無だからである。

2)ニュースステーションのインタビューが真面目である。老人が「増税延期大歓迎」である一方で、18歳の学生と主婦に「目先はいいけど、将来を考えると先延ばしは心配」と語らせていることである。結構老人への嫌味が効いている。

そのインタビューへのコメンテータの解説も表情も服も喋り方も、全方位でイラつくのである。「怪しい」「嘘しか言わない」という演出なのである。逆に心配してしまう、テレ朝的に「これでいいの?」と。
また司会はアナウンサーだからか司会しかしない、政治的主張は皆無。横に居る馬鹿っぽいのが馬鹿で目立つ印象である。一手に古館氏が引き受けていたのを隣に任せたのか。アナウンサー氏にとって、政治的に色が着くのは避けたいであろうからそれでいいのかも。

3)視聴率を考えるとこの路線しかない。

リニューアルの際、TBSのサンデーモーニングを参考にしたのではないかと思われる。両番組にはコアな視聴者が居て、多分それは高齢者で、そこに受ける番組作りは必須である。NETでいくら揶揄されようが、視聴率に勝る指標はない。
ところが古館氏は本人の政治志向はともかく、政治主張が強すぎた。テレ朝として保守的な高齢者に無視されるリスクを鑑みたと考えられる。日曜日朝の番組と毎日のニュース番組で「政治的主張が強い」という理由で視聴者を逃すことを是としなかったのであろう。その姿勢ではスポンサーも引くとも思える。

 

閑話休題。

安倍総理は「2020年までにはプライマリーバランスを解決する」と述べていたが、妄言であろう。それを実行するなら社会保障費を毎年25%削減して、2020年には政府歳出がゼロでなければならない。その気配は一切ない。

端的に日本は既に終わっていると思う、政府の責任ではない。生産性は上がらないし、物価が上がっても(その理由が消費税由来という悲しい理由だが)、一流企業の新卒の初任給は上がらない。昇給も望めない。

年金も当てにならない。結構全員絶望だと思う。

 

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