酒と音楽とPC

血は酒で出来ている(某声優談)。他の趣味はPC組み立てるのと音楽聴くのしかない。

Cybershaft Palladium OP18 セッティング編

2022-05-29 11:00:15 | オーディオ
オーディオはもう上がりちゃうんかいという突っ込みはなしの方向で。

まだだ!まだ終わらんよ!

最後の牙城宇宙要塞ア・バオア・クーに相当するのがマスタークロック。うちの環境ではオーバースペックなのは十分承知である。TEACのCG-10Mで十分であろうこともわかってはいるのだがCG-10Mは兎に角コスパが悪すぎるのよ。この精度で二桁万円はないわーって感じなので。勿論ESOTERICは財力的に論外(笑)。

便利なクロックは他にも沢山存在する。NmodeのX-CL3とか精度もまあまあで使い勝手が良さそうだ。以前にも上げたMutecのMC-3+USBなんてのも便利そうだ。しかし、精度とコスパに拘るなら使い勝手は諦めて単機能・高精度のクロック一択。多機能クロックジェネレーターを買った人のうち少なからぬ数が結局高精度の単機能クロックを追加するというよくわからないことになっているようなのだ(笑)。精度を追及するのはメカオタクの性というものなのだろう。うちの場合はUD 701Nに機能は集約されているのだから701Nに高精度で単機能のマスタークロックを追加するだけでよいのだ。

そんなわけでCybershaft Palladium OP18に決定(そんな金があるのであればN-05行けたんちゃうんかとかいう無粋な突っ込みは止めて貰おう



流石は専門業者。梱包は丁寧で完璧だ。


黒いシリーズは遂に終了してしまったが、シルバー・スモーといった外見。


詳細なマニュアル、保証書、試験成績書が付属。抜かりはない。




同時購入のリニア電源CYB-LN02。見ての通りTOPPING製。ただし、Cybershaft社で検査済みで検査証もついている。私も注文後にTOPPING製ということに気がついてCybershaft謹製の電源に取り替えようと交渉した*があ、音変わらないっす(意訳)って返事が来て取り止めた。ただし、Palladium OP18程度だから音質が変わらないのか、より上位のクロックでも変わりはないのかは不明(笑)。泥沼なので敢えてこちらも聞かず。

*Paypayポイント大量ゲットで差額分ぐらいは捻出できそうだった。

この電源は見掛けよりずっと重い。ずっしりくる。ただし、電ケーはやはりTOPPINGというレベルなので交換を検討しよう。音は変わらんだろうけど。


電源とクロックは離した方が良いとのことでちっちゃいのを離して設置。格好悪い。電源は隠してもいいかな。クロックは振動に兎に角弱いという話なので重りを乗せる予定。

機能がシンプルなのでマニュアルはペラ紙程度でも十分なのだが付属のマニュアルには詳細な技術解説が載っているので電子技術に詳しい人には参考になるだろう。私には勿論オーバースペック(笑)。

マニュアルによるとOCXOが暖気安定するのに15分、バーンインに約30日かかるという*。何という気の長い話(笑)。一度電源を落とすと音質復活に約一週間。当然常時通電だ。音質評価はバーンインが終わってからでいいかな。

*Audio-gdでクロック追加したときもすぐに送り返すかい?それともバーンインこっちでやってから2週間後に送り返すかい?hahahaha(gdの担当者ってマジでこんな感じw)って言われたのを思い出した。やはりこのぐらい時間がかかるのだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黒いUD-701N

2021-12-12 10:29:47 | オーディオ
UD-701は価格設定とサイズに疑問があり予約していませんでした。一応逸品館にメールしたんですが入荷時期は見当がつかないという返事でスルーするつもりでした。しかし、ここまでTEACに付き合ってしまったんだから最後まで見届けたい(笑)という気持ちがムクムクと湧き上がってきてしまい、在庫がある店を探し始めました。

*お題はZガンダムの第1話「黒いガンダム」とそのオマージュであるユニコーンEpisode 5の「黒いユニコーン」から頂いたのだが、おそらく誰も気が付かない(笑)。自分でネタばらしをするとか語るに落ちるというもの。

発売が確か11月27日、しかし事前告知ほぼなしで発売開始だったので買えなかった人は多かったと思います。逸品館、AVACといった専門店の通販大手は予約販売分以外の仕入れはかなり少なかったらしく連絡しても数ヶ月待ちという返事でした。逸品館は一個だけ在庫有りでしたが店頭販売優先ということで店頭で先に買われてしまいました。

UD-701は発売が半年延期しているわけで半導体不足は深刻です。TEACは安い仕入先を求めて相手を変えながら買い叩いたりスポット的な仕入れをしていたんじゃないかと想像します。アジアの部品メーカーと継続的な契約を結んでいると思われる他の大手メーカーはそこまで製品供給が逼迫してないからです。他のメーカーは必要な部品を手に入れているのだと思います。半導体の部品不足にTEACが気がついた時はもう遅かったって感じでしょうか。後から仕入れようにも足元を見られて吹っ掛けられる状態だったのだと思います。今は部品によっては数年先まで継続的な契約先の分で生産が埋まっていて部外者が即座に仕入れようとしたら10倍ぐらいの価格を吹っ掛けられるという噂です。

さて、大手通販で手に入れられないので諦めようかと思ったらなんとヨドバシに在庫があったのですね。ヨドバシやジョーシンはポイント返還型の割引なので見かけ上の価格が高い。故に今後その店を利用する気がない人は敬遠してしまう。それに熱心なオーディオマニアからはあまり相手にされない量販店ということで盲点だったのでしょうね。ちなみにジョーシンは既に売り切れでした。

高い、高いと言いながらついポチしてしまいました。いや、大量にゲットしたポイント何に使おうw。


ヨドバシということで梱包に期待していませんでしたが二重梱包でした。箱の外側に証書の類を貼るのはいただけませんが他の量販店も大抵同じでしょう。中のメーカー箱を汚さないための配慮かも知れません。


返品や修理の際にないと不便なのでメーカーの箱は取っておきたい。しかし、NT-505と比較して巨大・・・。


NT-505では中華並みの中身でしたが、さすがに30万オーバーのUD-701ではちゃんとした不織布に包まれていました。


NT-505との大きさ比較。フルサイズなのでスペースがない人はよく考えてから導入していただきたい。ただし、厚みはないので幅と奥行きさえ足りればテレビ台等の薄いラックの中にも入れられないことはない。ブルーレイレコーダーよりちょっと厚みがあるといった程度。


フルサイズでもAP-505と同じ三点インシュレーターが採用されている。このインシュレーターはTEACの自信作なのだろう。


格好いいと思うかどうかはアナタ次第(笑) フルサイズならシルバーの方が良かったような気がするがブラックで統一している中にシルバーが入るのは気持ちが悪いので今回もメタルブラック。


裏面はこんな感じ。フルサイズ化されても入出力端子数はほとんど変わらない。NT-505の入出力端子が筐体の大きさの割に多すぎたと思う。NT-505より熱いのか密閉された筐体ではない。通電後に上蓋を触ってみたがそれほど熱は持ってないように思うが・・・。


リモコンはNT-505と共通。これはガッカリだ。値段が倍するものでも専用のリモコンが用意されていない。電源ケーブルはPC電源並みの太さになっていてNT-505の見るからにショボいものとは異なるがやはり気になるのでBeldenに交換している。


取り敢えずラックに収めてみた。見た目はシンプルである。

見せて貰おうか、ディスクリートDACの性能とやらを!

Roonの設定は一年ぶりぐらいなのでちょっと手間取ったが他の設定はそれほど難しくない。ただ、この解説書は本当に見にくい分かりにくい。NT-505同様にメカ音痴お断りな解説書。解説書を分厚くしたくなかったのだろうが、これじゃ女の人や子供なんかは無理じゃないだろうか。

一番良くないのはネットワークプレイヤーでファームアップデートが必須なのに解説書に何の説明もないこと。NT-505はWebでファームが提供されていたのにUD-701はすべてがスマホアプリのHD Streamerに集約されていてHD Streamerを通じてしかファームアップできない(PC版のHD Streamerでアップできないという徹底ぶり。何としてもHD Streamerのアプリを使わせたいのだろう)。HD Streamerみたいな出来の悪いコントロールソフトはまず使わない。ファームアップがHD Streamerを通じてしか出来ないのであれば解説書に明記すべきである。ネットが絡めば普通の白物家電とは違うのだ。DenonのDRA-100ですらこんな解説書の手抜きはしていない。DRA-100の解説書は結構な厚みと情報量がある。NT-505、UD-701の解説書は10分の1ぐらいの情報量しかない。DRA-100と違って無線機能がないとはいってもこれは手抜きすぎる。

解説書を紐解いてもファームについて一切触れられていないのでファームアップにかなり手間取ってしまった。初期のファームではRoonに不具合が出るのでRoonを使うのであればすぐにアップデートしなければならない。

さて、その音の方であるが・・・。NT-505より更に小音量で音楽の細かな部分が聴き取れるようになった。情報量はNT-505を確実に上回っている。NT-505と比較してUD-701は着実にクオリティアップはされているようだ。

*NT-505の後継機種というか、代替機種のNT-505XはESSのES9038という今となってはちょっと微妙なDACチップ(初出が2016年)なのにAK-4497のNT-505より価格が大幅に上昇しており20万近くの価格帯になった。そうなるとUD-701との価格差はそれほど大きくない。NT-505の15万程度とはかなり印象が違う。

一番変化したのはブラック・ミュージック。散々DRA-100やNT-505、AP-505で不満を感じていた分野だ。UD-701はルイ・アームストロングのヴォーカル、トランペット、ミンガスのベース、キャノンボールのサックスを中々聴かせてくれる。音の傾向自体はNT-505とそれほど変わっていないのだがここまで表現力が高まると苦手な分野でも何とかカバーしてくれる感じ。LP+アナログアンプの組み合わせにはまだ及ばない感じがするもののこれならオールラウンダーとして及第点ではないか?

音の良い録音では当然ながら素性の良さを引き出す。ハイレゾのリファレンスとしてよく聴くモルロー指揮シアトル響のベルリオーズ・レクイエム、V. ペトレンコのショスタコーヴィチ第2、15番を聴いてみよう。非常に透明感のあるコーラス、力強いブラスのベルリオーズ、非常に繊細な部分の表現力が高いショスタコーヴィチ15番、2番で地面を鳴り響かせるように鳴るティンパニとコーラス。非常に複雑な対位法でR. シュトラウスのメタモルフォーゼン以上とも言われる終結部。この部分は音が良ければ良いほど楽しめる。文句なしに音はアップグレードされている。

続いてYes、ジェントル・ジャイアント、P. F. M. バンコといったプログレッシブ・ロックを聴いてみよう。Latte E Mieleの受難曲(新録)を聴いてみる。これはCD音質だが超優秀録音だ。途轍もなく雄大な世界が広がる。コーラスとシンセのまさに洪水。そこにソロギターが被ってくる。うん、素晴らしい。P. F. M. のLive In Japanも良い。River of Life、やっぱり良いなぁ。古い録音も聴いてみよう。Per un Amicoで同じ曲を聴く。こちらもいい。新録ほどの音の鋭さはないが十分に聴けるレベル。パガーニのフルートが聴けるのが良い。ジェントル・ジャイアントの舌よりEdge of Twillight。この辺になると録音の古さを感じるのだがそれでも音量を上げなくても細部を聴き取れるのだから大したもの。Yesはこわれものからラウンド・アバウト。私の持っているのは2015年リミックス盤だからか、録音のハンディをほとんど感じない。ハウのギターによるイントロはいつ聴いても鳥肌モノ。うちはCD音質だが高音質Flac盤だとまた変わるのだろうか?90125のロンリー・ハートは何故かレンジが狭くベターッとした音で録音が古く感じる。この辺はリミックス盤じゃないからかな?バンコのセルフ・タイトルは新盤の方。これがまた音がいい。ジャコモの美声は新盤でも健在。ジャコモは2014年に事故で亡くなったようなのでここで合掌しておこう。

問題は価格差20万円を正当化できるかである。正直、NT-505でもブラックミュージック以外はさほど不満がなかったのだ。確かに音はワンランク上になった。しかし、その価値があるかどうかは人それぞれではないか?絶対にその価値があるとは私は言い切れない。持っている機器のグレードも問題になってくるだろう。UD-701だけ一点豪華主義にしてもその恩恵があるのかどうか。ヘッドフォンアンプとしては単体で優秀なのかも知れないが。私の環境ではUD-701が実力を出し切れているとは言い切れない気がしてならない。しかし、ここでパワーアンプをアップグレードしたら最低Audio-gd、Rotel、私の贅沢癖からしてEsotericに手を出すことになって底なしの泥沼(笑)。この辺で止めておこう。他の方も30万以上出すなら、とN-05XDに行っちゃった人が多いようだ。UD-701Nはちょっと中途半端な立ち位置のモデルだったが、泥沼に突っ込むかどうか決めかねて煮え切らないユーザーに踏ん切りをつけさせるという意味でしっかり役に立ってるような気がするw。勿論、速攻で売り切れるぐらいに売れてもいるのだが。ユーザーの高齢化で市場が縮小し続けているオーディオメーカーはどこも超廉価機と富裕層向けに割り切り始めていて階級社会の成立過程を目撃しているとまざまざと感じますw。中堅の高コスパモデルが軒並み値上げで最早高コスパではなくなっています。そう考えたらNT-505Xの3-4万値上げというのは可愛い方なのでしょう。かって中堅モデルを買っていた層がごっそりポータブル・デジタルオーディオ・プレイヤー+高級イヤホンに移行した感があります。

*次期生産分が早々に出回るようです。それなら買うのは逸品館で良かったような気も(笑)。次に出回るのは来年の春かもと言われていましたからね。

**非常に大切なことを書き忘れていました。UD-701とNT-505の最大の違いの一つがネットワークでDSD 512(22.5MHz)、Flac 32bit/384kHzを受けられるということです(NT-505はUSBでのみこれらの音源を受けられる)。UD-701Nは仕様上はネットワークプレイヤーなのか、USB DACなのか非常に中途半端な機種ではあるのですが、Roon ReadyでDSDを512まで受けられるというのは大きいです。国内ではほぼ売っていませんが、海外の高音質専門サイトではDSD512やFlac 32bit/384kHzの音源を当たり前に売っているので高価格を気にせず(高いと言っても国内で売ってる場合はとてつもない値段がついているので海外の店が圧倒的にお買い得)NASの容量増加を厭わないとか、NT-505(DSD128、Flac 24bit縛り)じゃネットワークでは高音質のサブスクと差がないじゃん!と不満を持つ向きにはUD-701Nは有力な選択肢です。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TEAC UD-701N, AP-701

2021-03-15 08:47:08 | オーディオ
TEACのReferenceシリーズの新作が発表されていました。ネットワークプレイヤーの新作UD-701N、パワーアンプのAP-701。AP-701はAP-505 BTLを1台にぶち込んだようなものと見ていいと思いますから既にAP-505二台構成の当方としてはあまり興味はありません。問題はUD-701Nの方。

TEACのNT-505 ネットワークプレイヤーはDACチップAK-4497が型落ちであること、プリ部が貧弱なことを度々指摘されてきたことと思います。それに対するTEACの回答とも言える新作です。

・フルサイズのコンポ化
・AK-4499をすっ飛ばしてEsoteric並にディスクリートDACを採用
・懸案であったプリアンプ部の大幅強化
・フルサイズ化に伴い、入出力端子の増強
・メーカー希望価格が30万円を超える
・トロイダルトランス4基搭載というバブルガチムチ中華を超える威容

これまで指摘されてきた問題点については満点回答に近いのですが、新たな問題点が発生してしまっています。Referenceシリーズが売れた理由はそのお手軽さにあったと思います。小さいサイズなのに本格的な音というデジタルオーディオの利点をフルに生かし、価格はエントリー向けに抑える。

それがフルサイズでは取り回しの良さは完全に失われてしまいます。旧来のReference シリーズとも格が違って組み合わせづらい。最大の問題点はEsoteric下位モデル並のお値段でしょう。それだけの品質を確保しているのでしょうが、恐らく市場でカチ合う中華最上位DAC、Luminのネットワークプレイヤーと比較してコスパが良いとは申せません。XLR接続、OpenHome、Roon対応と何でもできますが、この価格ともなればできて当たり前です。

個人的にはフルサイズの新作よりも旧来のA4サイズ、10万程度の小型プリアンプを期待していました。ここまでお金をかける覚悟がある人は最初からEsotericに行ってしまうような気がしますし。

それから無線とHDMIに対応していない。欧米、中華は当たり前に対応している機種が増えてきているので日本の技術者の意識の低さに驚かされます。この手の製品はオーディオ専用というより家庭のAV機器の中核に据えられる製品です。オーディオ専用を望むならこの機種は選ばないと思います。余計な機能が多いし、オーディオ用としては中途半端な部分もありますから。無線がBluetoothだけで結局有線環境を強制されるのはどうでしょうか。狙いが若者であるならば無線を優先させるべきではないでしょうか。音質を優先させるなら有線環境というのはオーディオマニアの理屈で無線環境が当たり前になってしまっている若者から見たらアナクロな考え方そのもの*です。

*私は検討の結果有線優先なので困りません。私もジジイだから(笑)。

望んでいたものとちょっと斜め上の製品ですが、強気なお値段を除けば魅力的な製品であることは間違いありません。しかし、間違ってもお値段からしてエントリー向けではない、にもかかわらず、コンセプトが若者向けか、オーディオ・マニア向けか曖昧で見えてきません。Denonの方が若者向けに割り切りができています。

実質Esoteric下位モデル。しかし、プリが独立しておらず、オーディオ用としては中途半端な嫌いがある。USBのBulk Pet転送に拘りがあるからか、ネットワークプレイヤーであるにも関わらず無線を受けられない。表向きUSB DAC専用機ではないのに、NT-505もUD-701も実質USB DACと言いたくなる内容。NT-701を名乗らず、UD-701を名乗っている時点で今後はUSB DACとネットワークプレイヤーを統一するという考え方は見えますが、ネットワークプレイヤー派としては非常に中途半端。妙な形でDACとネットワークを統一してほしくない。日本以外では主流であるネットワークを受けられるAll in One機としてもHDMIを欠いているのは大きなマイナス点。

ここまで来たら更にHDMI、無線を付け、Ncoreのパワーアンプも内蔵した完全なAll in One機にしたら良かったのかも。それなら30万円超というお値段も正当化できた。

Rotel 1572、Audio-gdのVacuum 1 XLRR-28あたりを検討していました*が、また迷いが生じてしまいました(笑)。A-4サイズで20万ぐらいなら即決したのでしょうが。それならディスクリートDAC採用は無理でAK-4499になるでしょうが。コスパではRotel、gdに負けてるかなぁ。ディスクリートDACを肯定的に捉えて大幅値上げを許容するかどうか・・・。うーん、中華大手の倍以上の値段を付けてきましたからねぇ。Luminが安く感じてしまう。Rotel 1590と競合する値段ですからね**。プリ部はRotelが上だろうなぁ。ディスクリートDACに拘るかどうかが購入決定のポイントでしょうか。

*この機種が発表されるまではDACをアップグレードすることは考えておらず貧弱なプリアンプ部を強化するため単体プリの購入を検討していました。プリとクロックジェネレーター追加で打ち止めの予定(笑)でした。

**Rotelはあまり値引きされないことが多く、TEACはかなり値引きされるので実売価格は大差ないと想定している。今回もそうであるとは限らない。UD-701の実売が30万超えなら高すぎると思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

AP-505 BTL

2020-10-26 11:30:33 | オーディオ
アメリカ大統領選挙解説の某局ナレーションを小山茉美と思って聞いていたら実は沢城みゆきだったことに気がついてガクーっと来た私ですが、如何がお過ごしでしょうか。沢城カメレオンすぎだろ。そういえば、新作ひぐらしを見てて声優が旧作と同じにしか聞こえず遂に寄る年波で耳が腐ったかと思ったら亡くなった方以外はほぼ留任だったと知ってほっとしたりもしました。十数年経っても同じキャストですか。契約縛りがあるらしいSDガンダムかと思っちゃいますね。かないみかとか田村ゆかりとかやばい年令になってないの。あ、他の女性声優も中原麻衣以外同世代かな?中原麻衣も斎藤千和、能登麻美子あたりと同世代だったと思うからもう若くはないわな。

ヤバめの時事ネタはここまでにて、オーディオに話を戻します。自分でもどうせやるだろうと予感はしていたが、AP-505をもう一台IYAHOOしてBTL接続のツインドライブ(死語)。夢のモノラル・パワーアンプ二台構成を実現しました。AP-505は値下がりしています。今からなら20万ちょっとで無理なくモノラルアンプ二台構成があなたの手に!

後はTEACがReferenceシリーズのプリアンプを発売し、AK4499使用のNT-509(?)を作ってくれるだけでいい。またまた旭化成の工場で火事があったらしいのが心配だが。旭化成の工場はあまりにも火事が多すぎる(でかいのが2回、小さいのが1回)。工場管理に問題があるのではないだろうか。

AP-505の説明は割愛するとして、電源ケーブルは予定通り音光堂のZonotoneに。両方同じ電ケーにしたかったが、なかなかに高価だったので今回は片方のみ。片方は従来どおりのBeldenの電ケーで繋いでいる。

見せて貰おうか、BTL二台構成の実力とやらを!

一聴してわかるレベルでパワフル。もともとパワフルなAP-505が「5倍以上のエネルギーゲインがある!」は大げさにしても格段のパワーアップ。ボリュームを上げなくても響く、響く。良いスピーカーはアンプをアップグレードすればするほど実力を発揮すると言われるが、タンノイではエントリーモデルに過ぎないスターリングレベルでもまだまだ潜在能力を秘めていたようだ。AP-505はスターリングのインピーダンス8Ωだと片チャンネル90Wに留まるのに対し、BTL構成だと片チャンネル220W。スターリングはようやく正しい使い方になったというべきか。これなら15インチのウーファーでも行けそうだ。完全に実力発揮とは行かないかも知れないが。

一番改善したのはオーケストラ。出だしはやっぱり速いものの、声は前に出てくるのにオケは後方に引っ込むとういことがなくなった。オペラ、巨大編成のオケを伴う合唱曲もこれでOK。他の音楽を聴いていても余裕が全く違う!ロック系の音楽も大迫力。当然ながら左右のセパレーションが格段に良くなる。ソース自体が極端に悪いものを除けば同じ音源を聴いても必ずと言って良いほど新しい発見がある。

聴くジャンルがオーケストラメインであればBTL二台構成必須と言いたくなってしまう。しかし、よく考えると予算が20万超えたらそこそこのプリメインアンプ、エントリーモデルのパワー・アンプが視野に入ってしまう。既にAP-505を所有している人には必須と言いたいが、そうでない人はよく考えるべきだと思う。ラックス、アキュのプリメインエントリーモデルやローテルのプリメイン、エントリークラスのパワー・アンプ、MaranzのPM-12やModel30、Denon SX-11、PM-110あたりと比較してこちらが良いと思い切れるかどうか。純粋なパワー・アンプであるAP-505にはボリュームの問題もあるし。お金に余裕がある人ならこの構成でサブシステムを組むのも面白いだろう。ほとんど場所を取らないのだから。

余談だが、主観的には大昔に大伯父から貰ったPioneer A-717に音質がようやく追いついた。もちろん思い出補正込みでの話だが、量産効果による物量投入によってパワーは凄かったと思う。これが79800円で買えていた時代があったのだ。その後アンプを買い換える度に主観的には音がグレードダウンしていったように思う。まさにバブル崩壊後オーディオ市場が縮小していった時代に当たり、前の機種よりお金を積まないとアップグレードした音を手に入れるのが難しい時代になっていった。買い換える度に定価は乗り換え前のアンプを上回っているのだが、満足度はどんどん下がっていったと思う。

その後は中華アンプが一世を風靡した。その中華アンプも一時は素晴らしいコスパだったが中国の地位向上に伴ってコスパは下がっていった。値段が上がっても相変わらずの作りの雑さ(ガレージ)や音質より量産効果を重視しパーツ数や手間をケチった設計(中華大手)を思えば中華アンプは必ずしもベストチョイスではなくなってきている。実用性重視の白物家電とは違う趣味の領域なのだからパーツをケチって良いわけがないと思う。昔の日本(1950~60年頃)もこういうイメージだったんだろうな。

オーディオは文字通りゴールのない泥沼だが、私はこのへんで上がりにしたい。身の丈に合わないことはすべきではないだろう。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

TEAC NT-505

2020-09-26 23:38:57 | オーディオ
以前にTEACの旭化成AK4499チップ使用ネットワークプレイヤーを待っていると書いた。だがよくよく考えるとTEACの上位ブランドEsotericのネットワークプレイヤーやUSB-DACのチップが未だにAK4497。そしてEsotericの高級品は既製品のDACチップを使わずに自前のディスクリートDAC使用になっている。つまり、今後早急にAK4499を使ったTEACのUSB-DAC、ネットワークプレイヤーが発売される見込みは薄い。Esotericの使った技術を流用して廉価機を作るというのがTEACの方針だからだ。出るとしても早くて数年後だ。そういうことで今更ながらNT-505を買うことに決定

3年も前の製品で今となっては型落ちチップであるAK4497の機種を今更買うのは正直気が進まない。しかしながら、手頃な値段でOpenHome、Roon対応、XLR接続、ボリュームつきという必要条件を満たす機種は国内にはこれしかない。欧米製品はほとんどがただのネットワーク・トランスポートなのでDACとプリアンプを別に単体購入せざるを得ず、コストが嵩む。中華は日本同様にネットワークプレイヤーの需要が市場にないらしく、安物ばかり。Sonica DACのようにオマケでネットワーク機能がついているDACはあるが、こちとらメインがPCではなくネットワークなので敬遠。ちなみに日本でもこの手のネットワーク機能を持つDAC、CDプレイヤーがボチボチ出始めてきた。個人的には余計な機能は要らないのでシンプルなネットワーク・プレイヤーが良い。余計な機能の分値段も上乗せされているわけだし。

一瞬Luminでも買ってDACだけ中華ヘッドフォンアンプ兼用複合機(これならボリュームもつく)で間に合わせようかという気の迷いが生じたが、それでも安く見積もって30万コース(ケーブル等を含めて)なので潔く諦めた。それでもボリュームが不安である。この手の製品でボリュームにコストが掛けられるわけがない。TEACはAP-505という単体パワーアンプを発売し、かなり売り上げた。ならばReferenceシリーズで小型プリアンプを発売するのが筋ではないだろうか。AP-505使用者のみならず、貧弱なボリュームのUSB-DAC使用者、AX-505使用者あたりにも喜ばれるように思うのだが。HDMIを受けられるようになっていたらなお良い。テレビを有機ELに買い替えた後、幾つか映画を見た結果、音が悪かったら画面が大きくなっても全然楽しくないことを実感した。今はTVから直接光ケーブルでDRA-100に繋げているが、ネットワークプレイヤーかプリアンプがHDMI対応していたらいいのにと思わずにいられない。光ケーブル、同軸は遠からずレガシー規格として消え去るだろう。音質的にあまり有利とは言えないが、利便性でHDMI、USB、DPに統一されてしまうのは時代の流れだ。高級品は今後もBNC端子をつけるのだろうが、オーディオ市場の縮小でなかなか手の届かないお値段になるだろう。ここ数年で国産オーディオの価格はモデルチェンジの度に激しく高騰している。需要がなくて市場が小さくなっているのになんとか食い扶持を稼ごうとどんどん値上げするわけだから余計に売れなくなる悪循環に陥ってるようにしか見えない。量産効果がなくなって開発費も縮小されているから製品のクオリティやコスパは逆にどんどん下がっている。国産メーカーが富裕層向けのアキュフェーズ、TAD、Esotericあたりだけになっても驚かない。一般向けのTEAC、Denon、Maranzは頑張っているがいつまでもつか。Yamahaは先日とんでもないレベルの値上げを行った。今後YamahaとPanasonic(オーディオ部門)は富裕層向けにシフトしていくのだろう。

前置きが長くなってしまったが、9月のAmazon連休セールでNT-505を注文。もう生産縮小モードらしく、逸品館ほか数社しか出品がない。しかたがないので逸品館Amazon店で注文。だが、猛烈に後悔することになる。送られてきたものをみたら梱包がAmazon仕様だったのだ・・・。これは悲しすぎる。専門店で買ったのにどうして梱包がAmazon仕様なのか。Amazonの倉庫から出たからに決まっているが、そんなの買う前からわかるわけがない。非常に落胆した。私は今回はポイント期待でセールを利用したのでしかたがないが、今後逸品館で買う場合は本家ネット通販で買おうと誓った。まあ、日本のオーディオ、家電はメーカーの包装自体が堅牢なので中身は問題ないだろう。


中身は例によって中華みたいな内容物(笑)。もうちょっと色気があってもよいのではないだろうか。ペラペラの解説書、保証書と素っ気ないビニールに包まれた本体。リモコンも中華チックだなぁ。これまた例によって電源ケーブルが貧弱。当然交換が必要なレベルである。

早速繋いでみる。NT-505の入力端子は非常に充実している。多くしすぎて音質に問題が出ているとの指摘もあるほどだ。USB-DACとしても使用可能。USB-DACとしては価格がほぼ同じであるUD-505には及ばないのだろうが。ネットワークプレイヤーとしてはPCMが32bit / 384kHz、DSDで5.5MHz止まり。それ以上の音源はネットワークでは受けられないのでUSB-DACとしてのみの利用となる。USB-DACとしてはPCMが32bit / 768kHzまで、DSDが22.5MHz(DSD512)まで対応。その他、光が2、USBが2、同軸が2個入力できる。ただし、それぞれ1個の端子は前面に配置されているのでケーブルがゴチャゴチャするのが嫌いな人には事実上1個の端子しかない。筐体の大きさを考えたらこれは仕方がない。TEACが売りにしているクロックジェネレーター向けのBNC端子もある。逆に出力端子は非常にシンプルでRCAとXLRが1系統づつ。RCAとXLRは排他利用である。

なお、Bluetoothはあるが、通常の無線LAN機能はない。つまり、有線接続が前提のネットワークプレイヤーである。この点がDRA-100とは大きく異る。y有線特化のお陰でDRA-100と違ってネットワーク接続に苦労することはない。

電源ケーブルは音光堂の塩田電線を流用し、XLRケーブルは新たにBelden8870を音光堂から購入した。使い道がなくなったZonotoneのRCAケーブルも一応接続。映画の音声がTV付属のスピーカーだと途轍もなくつまらない事を実感したのでTVから光ケーブルで音声を入力。

早速ポチッとなっと思ったのだが、使い方が分からん(笑)。この機器はリモコンから直感的に操作できない。まず、初期設定の仕方がわからない。仕方なく解説書を紐解いたが、これがまた不親切極まりないと来ている。ネットワークプレイヤーは2台目なのでこの解説書でも何とかなったものの、初心者だとこの解説書から初期設定を行うのはかなりハードルが高い。何がどうしてどうなるが非常に分かりづらい解説書。音量設定を可変にしておかないと大変なことになるのでその設定を探すのだがなかなか設定できない。リモコンのエンターキーを押したらメニュー項目を決定、上下キーで数値や可変、不可変等のパラメーターを設定し、その後エンターキーを再び押したら決定のようなのだが設定がうまく行ったのかどうかわかりにくいリモコンがあるのに本体のダイヤルを回す人なんてほぼいないだろう。設定のやり方はリモコンと本体で分けて書いたほうがわかりやすいのではないだろうか。

XLR出力に設定したが音が出ない(笑)。故障かと思ったが、単にAP-505側の設定を切り替えていなかっただけだった(AP-505もXLRとRCAは排他)。XLR接続はHOT2か、HOT3かなんて問題もあるのだが、取り敢えずは無視(笑)

見ての通り、AP-505とは同じ筐体である。

両者の違いはインシュレーターにある。水平になっていない場所でも振動しないように新たに開発された可動式3点支持インシュレーターを採用しているAP-505に対して古いNT-505は従来どおりの固定4点支持インシュレーター。水平な場所に設置するなら古いNT-505のやり方でも問題ないだろう。

見せて貰おうか、XLR接続特化の実力とやらを

音質

一聴してわかるクリアな音質である。もともとAP-505は非常にクリアな音質であるが、更に一枚ヴェールが剥がれた感じのクリアさになる。さすがにDRA-100とは格が違う。投入されたコストを考えたら違っていて当然なのだが。NT-505だけでDRA-100の2倍、AP-505を含めれば4倍に相当するのだから(メーカー希望価格ではなく実売価格で算出)。

非常に繊細な部分まで聴き取ることができるようになったが、それを聴き取ろうとボリュームを上げているとトゥッティで大音量が炸裂する。贅沢な悩みではあるが。

アップコンバートやデジタルフィルタも多彩。PCM音源をDSD512にアップコンバートも出来る。ただし、DSDはイジれる部分が少ない関係上、デジタルフィルタがほぼ無効になってしまう。DSDにコンバートしたり、デジタルフィルタをかけると音は繊細になるが地ならしされた音になって躍動感が失われる。どちらを重視すべきかは個人の好みと聴いている音楽の種類によって決まるだろうから試行錯誤した方が良さそうだ。

NT-505とAP-505の組み合わせは少し古いけど良い録音という音源に効果を発揮する。カーペンターズのマスカレードに感激。今となってはあざとすぎる、ダサい、男に媚び媚びなんて言われてしまうカレン・カーペンターの歌声だが、良い音で聴いた場合はやはり素晴らしい。当時売れまくったのも納得の歌声だ。DRA-100ではふーん程度で流していた音源だからNT-505、AP-505の組み合わせでようやく実力を発揮できたということだろう。古い録音の粗をまともに出してしまうDRA-100と比較してこの組み合わせは古い音源もなかなか上手く聴かせる。サイモン&ガーファンクル、レイ・チャールズ、フランク・シナトラあたりも良かった。古いアイドルもの、ポップス、演歌、アニソン等でも効果を発揮できそうだ。ヴォーカル全般がDRA-100とは桁が違うレベルで良くなっている。

ジャズは古いルイ・アームストロングのトランペットをDRA-100よりはずっとよく聴かせるが・・・。やっぱり黒くならない。一番肝心なものが何か抜けているのだ。スウィング、ビ・バップ、ハード・バップ、フリー時代の黒人ジャズをメインに聴くならやはりデジタル・アンプは避けたほうが良いかもしれない。この時代のジャズしか聴かないという人はやはりアナログプレイヤー、アナログアンプの組み合わせが良いと思う。フュージョン、ECM、ウィンダム・ヒル、ハード・バップでも70年代後半以降のものであれば非常によく鳴らす。新しいものであればブラック・ミュージックでも全然問題ない。白人のジャズだとスウィング時代はともかく、50年代でもなかなか行けるのだが。

プログレッシヴ・ロック、ブルース・ロックあたりは普通のポップス同様、なかなか良く鳴らす。DRA-100よりかなり守備範囲が広い感じだ。この分野でもDRA-100は録音の古さ、粗さをモロに出していた。NT-505では古くてもしっかり録れているものは素性の良さを出してくる。Yes、Gentle Giantあたりは非常に改善された。ただし、DRA-100ではとても良かったマイク・オールドフィールドはあまり改善されず。DRA-100は音楽のフォーカスがピッタリ合った場合、実力以上のものを引き出す傾向があった。そういう音源ではあまり改善されたとは言えず、ものによってはDRA-100の方が良い場合もある。

クラシックではヴァイオリンなどの弦楽器が改善。室内楽はなかなか。これはAP-505+DRA-100の組み合わせでも良かった。ピアノ、管楽器も非常に良い響きだ。問題はやはりオーケストラ。DRA-100をNT-505に代えてもAP-505の音の立ち上がりが良すぎる問題は解決しなかった。全体的に非常に解像度が高くクリアなので決して悪くないのだが、やはり煩いと感じる時がある。オペラはヴォーカルが良くなったので改善した。歌手がソロを取るときは非常に良い感じ。ただし、オーケストラ部分はやはり不満が残った。合唱曲も良い。ただし、これもオーケストラが活躍するマーラーの8番やシェーンベルクのグレの歌のような曲では不満が残る。

XLR接続とRCA接続

TEACが505シリーズはXLR接続特化と言っているのだからXLR接続するのが筋である。だが、やっぱり両方試してみたい。

やってみたらなかなか興味深い結果に。単純にXLR接続が良いとは言い切れないのだ。躍動感ではRCA接続に軍配が上がった。裏を返せばRCA接続の方が粗いということもできる。だが、ハード・ロックやジャズ、一部ライヴ録音ではこの荒々しい躍動感が大人しいXLR接続より魅力的に感じる。XLR接続は最初からデジタル・フィルタが掛かっている感じなのである。クラシックならそれで良い場合が多いだろうが、他の音楽では音源によって切り替えたい。しかし、AP-505がラックに入っていると簡単に切り替えることが出来ない。切り替えスイッチは筐体の裏側にあるのだ。とても残念である。音質重視で極力役割を減らしたシンプルなパワー・アンプなのだから仕方がないのだが。

操作性

OpenHome対応機種はプレイリスト関連の読み込み方法が異なるとかでサクサク動く。OpenHome未対応機器で疑似OpenHome環境を作るBubleUPnP Serverはここは真似できないので便利にはなっても操作自体は速くならない。NT-505はDRA-100とは桁違いに速いと言っていい。直結しているUSB-DACには及ばないが、回転する分タイム・ラグがあるCDプレイヤーより速いのではないだろうか。ネットワークに切り替えた瞬間に待ち時間が少しあるが、一旦繋がった後はストレスのないスピード感になる。DRA-100でよくあるグルグルをほとんど見なくて良くなったのは嬉しい(接続がうまく行かない場合ビジー状態になったWindowsとよく似たグルグルマークが出る)。ちなみにNT-505はグルグルマークではなくReadyという表示である。

アプリ

専用アプリのHD Streamerはとにかく使いづらい。見た目は良いのだが、見た目重視で合理的なUIの配置になっていない。このアプリを作った人は本当に使ってみたのか?と問いたい。どうせ外人なので質問などできないが。RoonやBubleuPnPがパッと見不細工なのはちゃんと理由があるのだ。画面の小さいスマホアプリで使い勝手よりデザインを優先させるととても使いづらいものになる。特に何もかも隠したり、指で簡単に触れないぐらい細かく画面を区切ってしまうHD Streamerみたいなアプリは最悪だ。NT-505は一応統一規格(?)であるOpenHome(実態はまともな統一規格が出来ないのに業を煮やしたLinnが公開しているとはいえ、勝手にやってた規格に他社が追従しただけ)対応なので他の良いアプリがいくらでも使える。故にHD Streamerをスマホに入れてコントロールアプリとして使う人はまずいないと思う。PCからUSB-DACとして使用し、ASIOを効かせるPCアプリとしてなら使う人がいるかな?ASIOの動作は保証されるのだろうし。ただし、私はゴメンだ。

長くなったのでRoonコアやUSB-DACとしての使用感はまた別項にしたい。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする