酒と音楽とPC

血は酒で出来ている(某声優談)。他の趣味はPC組み立てるのと音楽聴くのしかない。

CD到着

2014-12-14 15:26:14 | 日記
最近CDの話と訃報ばかり書いているような気がしてきて嫌になる。そういえば、今年は本当に沢山の演奏家が亡くなった。クラシックもロックも。よく調べてないけどジャズ畑の人もたくさん亡くなったのかもしれない。不覚ながらブリュッヘンとホグウッドは気が付かなかった。新聞に載ってなかったような・・・。アーノンクールやブーレーズも確か引退だし、マゼールもアバドも亡くなっちゃったし、上の世代が一気に抜けてしまった。ロックもブルース・ロックの世代、カンタベリー派の面々がかなり亡くなってしまった。まだ健在な人たちの長寿と健康を祈るばかりである。Twitterを丹念に見ていればすぐに気づいたのだろうが、話す人も特にいないので最近は見ることすらしていない(苦笑)。マゼールはろくに追悼箱さえ出ないが、そんなに音源が売れてなかったのだろうか。あまり人気がなさそうなサヴァリッシュですら出たというのに・・・。ブリュッヘンやホグウッドはこれから出るだろう。そういえば、ショルティも高価な韓国盤か、オペラしか箱は出てないな。まあ、ショルティは日本じゃワーグナー以外売れないかもしれない(笑)。オケノジハツセイ?ナニ・ソレ・クエンノカ?何故かヴァントは売れるのだ(苦笑)。

DHM50枚組に曲目の変更。スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズのガット弦による20世紀作品集のうち、浄められた夜、マーラーのアダージェット他の方が削られてしまった。もう一つ削られたのはラ・プティット・バンドのモーツアルト フルート協奏曲集。こちらは古典的名盤だから構わないが、スミソニアン・チェンバー・プレイヤーズのほうは個人的にこの箱の目玉だったので大ショックである。まあ、目玉がひとつぐらい消えても素晴らしいマスト・アイテムであることに変わりはないが。また、その代わりに入ったのが曲目バラバラの企画盤というのが泣ける。ヘンデル~愛のオペラ・アリア集とか、18世紀ナポリのオペラ・アリア集とか、一番いらんやつやん・・・。特定の女性歌手が好きな人向けだよね。これ。好きな声の歌手であることを祈ろう。オペラ抜粋やアリア集はいずれ全曲を買えば重複する運命。できれば穴埋めでも入れてほしくない。

New Trollsのコンチェルト・グロッソの音の悪さに辟易。一応ステレオではあるんだろうが、モノラルっぽいガチガチの硬さである。安箱だからリマスターされてないのだろうが、これを良くするのは至難であろうと思われるレベル。ワーナー移籍後の作品(Aldebaran以降)の音はふつうに良い。それに対して、Osannaの方は古いのにかなり良い録音。混沌としたインプロヴィゼーションも売りのバンドなので音質が良いのはかなり助かる。2in1なので期待してなかったが、いい感じにリマスターされているようだ。音が気にならない人はともかく、気になる人はコンチェルト・グロッソNo.1よりMilano Calibro 9を買ったほうが楽しめるかもしれない。同じようなロックバンドとオーケストラの融合を目指した作品でオケ部分の監修者も同じであるから。Osannaはリード・ヴォーカルがまた上手い。絶品。New Trollsもヴォーカルは上手いのだろうが、メジャー移籍で音が良くなったAldebaran、FS以外はつらい。New Trollsはメジャー移籍後はプログレッシブ・ロック路線というよりは売れ線の産業ロック路線である。ただ、上手いのは確かだし、その上、イタリアン・ラブ・ロック的な滑らかさも持ち合わせる。

Briliantのアイスラー選集。どうもブックレットの編集ミスで回収されたものがHMVで安く出回っているようだ。CD1から3の曲目が抜け落ちている。ただし、ブックレットも曲目が載っているだけだし紙ジャケに同じぐらいの情報は載っているから気にしない。気にする人はHMVで買わずにAmazonやTowerで約2倍の値段で買って下さい。もうひとつの問題は最大の目玉であったドイツ交響曲の演奏家が通販サイトの表記と違う・・・。グール/ライプツィヒ放送響のはずが新しいポンマー/ベルリン放送響だった。ポンマーはザンデルリンクを別格とすればレーグナー、ヘルビッヒらと並ぶ東ドイツの名指揮者。録音も新しい(1987)となれば文句をいうわけにもいくまい。ただし、作曲者と同時代を東ドイツで生きたグールを欲しかったのも事実。ポンマーは簡単に単品買いもできるだろうから。もしかしたら、他にも違う演奏家があるかもしれないので注意深く調べよう。

Brand X。この手の音楽はいつも分類に困る。分類なんて演ってる連中には関係がなく、純粋に聴き手の問題だと言われるとそれまでであるが。ジャンルってのは確立すると力を持って表現者を縛る鎖にもなりかねない。ただ、聴き手としては好みの音楽を探す手がかりとしてジャンルによる分類ほど便利なものはないのである。縛られるのを嫌う表現者と利便を求める聴き手の溝は永遠に埋まらないだろう。主に分類を仕事にする批評家が表現者に嫌われる所以でもあろう。なんて前置きはどうでもよく、私にはフュージョンとジャズ・ロックの違いと境目が皆目わからないのである。昔は単純にいわゆるスムースな音楽(アール・クルーとか、クルセイダーズとか)をフュージョン、と思っていた。そうであれば、ジャズ・ロックとの境目はわかりやすいのだ。しかし、フュージョンの代表格と言われるブレッカー兄弟なんかにはスムースさなんて薬にしたくともない。アメリカではジャズが廃れてきた時により先鋭的にフリーに向かった連中と聴き手にわかりやすい音楽に生活の糧を求めた連中に分かれた。その後者がフュージョンと呼ばれるようになった。だから共通項はそれほどない。だが、欧州にはジャズで食ってる人はそれほど多くなく、プログレッシブ・ロック(名前は後付ではあるが)が廃れた時によりジャズに向かっていき、ジャズ・ロックというジャンルが出来たようなのだ。アメリカでは一部を除きプログレッシブ・ロックは不毛であったから両者は出自からして全く別物である。ヘンリー・カウだとかファウストとかはアメリカでフリーが流行する以前からインプロヴィゼーションを中心とした表現をやっていたみたいで、それなりに歴史もあるのだからアメリカの影響、とも言い切れない。やってることが近いので両者をごっちゃにしてしまいそうになるのだが。ただ、マイルスやリターン・トゥ・フォーエヴァーの影響はさすがに拭い切れないようだ。一番近いのはヨーロッパの人脈が多いマハヴィシュヌ・オーケストラだろうけど。Brand Xは人脈的にはカンタベリーに近くてもおかしくないのだが、あんなに湿って陰気ではなく、乾いた、素晴らしいキレで痛快な音楽になっている。ソフト・マシーンやヘンリー・カウ、ハットフィールド、ナショナル・ヘルスとは同じようにジャズ・ロックと括られても違いすぎるのだ。それでいて、ドラムがフィル・コリンズだったりするわけだから、私には訳がわからない。欧州の音楽家の懐の深さだろうか。ブレッカー兄弟やマハヴィシュヌほど緊張感を聴き手に強いないがスカッとすることは確実である。音楽によるクールミント・ガム。
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マウスオーバー型の広告がうざい

2014-12-11 20:21:27 | 日記
音楽を聴きながら音楽の情報を調べている時に一番むかつくのが最近流行りのマウスオーバー型動画広告。マウスオーバーすれば音が出るだけならまだしも、マウスオーバーしなくても他の音を排除しやがる。つまり、音楽の音が消される。これってはっきりいえばOS乗っ取りじゃないのか。大切な作業しながらブラウザを開くような迂闊な人はそれほどいないとは思うが、作業の致命的な失敗につながりかねないし、ただの調べものの場合でもとにかくうざい。絶対に禁止すべき技術であると思う。フラッシュでも似たような広告手法が流行したが、今ではほとんどなくなっている。とにかくブラウザ利用者にとって不快だったからだろう。これも早々に退場してほしいものだ。

とりあえずはChromeタイプでもMozilla系でも機能拡張のAdblockをぶち込めばほとんどは消えるようだ。しかし、特別な機能拡張を入れなきゃ表示されるってことはデフォルトでブラウザ本体に使用者が自分の意志で消せない、止められない機能拡張としてブチ込まれているわけで、ブラウザ開発者の見識を疑う。金が入るならなんでもやるというのだろうか。

ちょっと前にCMerTVとかいうのが流行していたらしいが、私はこれに音を消された記憶はない。同時進行ならまだましだ。完全に他を排除して音声を独占してしまうのが問題なのである。これの消し方も検索すれば沢山出てくる。こちらは根本的に消す方法もあるようだ。

以前はASIOやWasapiを用いればブラウザの挙動にかかわらず音楽プレイヤーや動画プレイヤーが音声を独占できていた。しかし、いつの間にか優先順位が落ちてプレイヤーが排他モードなのにブラウザから音が出たり、マウスオーバー型の動画のように音を取るだけでなく、他を排除するタイプのおかしな技術が発達してきている。こういう技術が増えてきた場合、音声をOSから独立できるネットワーク・プレイヤーに利点が出てくるのかもしれない。
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CDが来ない(笑)

2014-12-10 08:43:02 | 日記
元々出荷が遅いHMV+お歳暮時期のダブルパンチでなかなかCDが到着しない。HMVと手を切ればストレスからは逃れられるのだが、クラシックの充実度が量販店系では最高だし値段も安い。ポップス系も市場から消えかけてるぶつを真面目に探してくれるって良さもある(バイヤーさんは真面目らしい)ので手が切れない。ロック方面はザビエルレコードだのカケハシ・レコードに頼るような上級者じゃないしね(笑)。ロックだけAmazonで買ってもいいのだが、ついHMVの万縛りに釣られてしまってAmazonで買う余裕が無い。Amazonもセール中でなければHMVより安いってわけでもないしなぁ。送ってくるのはやたら早いけど。

DHMの50枚セットをやっぱり買ってしまった。50枚聴くのはかなり大変なのだが中身が良すぎる。小澤征爾Philips Years BOXは正直、聴き通すのがかなり苦しかったが今回はそこまでではないだろう。単品で欲しかったガット弦による20世紀音楽、レザデューのハイドンやモーツァルト、ボッケリーニもばっちり収録されている。後は小箱で落ち穂拾いをすればDHMは新譜以外の欲しいものはほとんど揃ってしまうかもしれない。コレギウム・アウレリウムの古い録音(テレマン、バッハ)とか、バッハの奥さんに当てた作品集(レオンハルト他)とかいくつ重複して持っているのかわからなくなってきたものもなくはないが。

またまた買ってしまったアイスラーの選集(Briliant)も楽しみ。以前に買ったBerlinクラシックの選集とかなり内容が被る。しかし、前回は収録されなかったドイツ交響曲と合唱曲、カンタータ、歌曲がかなり入っている。Berlinクラシックで真面目に揃えるとかなりカネがかかるのが馬鹿みたいに安い。何故かHMVでは投げ売りされているが、本当にこの値段で良いのだろうか?ドイツ交響曲はインバルだのポンマーだのの単品買いも考えたが古いグールを選択した。経歴がシェーンベルクの弟子で東ドイツの指揮者となればこれ以上アイスラーを指揮する適任者はいないだろう。近現代の作曲家は自作自演や同時代の演奏家と現代の演奏家を比較するのも楽しい。ショスタコーヴィチあたりでこの楽しさを覚えた。金に余裕ができたら西側の演奏家のアイスラーも集めたい。アート・ベアーズやヘンリー・カウではワイルやシェーンベルクのソングに接近していると感じたダグマー・クラウゼも案の定、ワイルやアイスラーのソングを録音しているらしい。廃盤になっていなければよいが。

ロックはYes Songs、Osannaの初期作品、New Trollsの5枚組、Brand Xの4枚組が送られてくるはずだ。Yes Songsは今更だが、持っていない(笑)。Yesはかなり歯抜けなのだが、ライノ・ボックスを買うには揃いすぎているという中途半端な状態。リマスターでボートラ付きらしいから、ボックスを買うのが正解なのだろうが、海洋地形学とかリレイヤーとか時間と言葉とかあまり聴きそうにないものばかり残っているのでボックスまでは手が伸びない。それよりは気に入った作品のSACDやDVD-audio、Blu-ray audioを集めたほうが良さそうだ。DSD DL販売の普及速度があまり芳しくないのでそれまでは回転系に頼る他なさそうである。USBメモリ売りも結局それほど普及しなかったなぁ。New Trollsは現役で今でもコンチェルト・グロッソの続編を作るというマイク・オールドフィールド状態(笑)。トロルスはマイクみたいなブルックナー型(似たような作品を偏執的にシコシコ磨きこむ)のバンドではないはずだが、ベテラン・バンドが現役としてやっていくには結局は昔の名前を使いのが一番なのだろう。イタリアのプログレ・バンドはこんな形で有名ドコロはほとんど復活した感がある(生きていれば、の話しではあるが)。コンチェルト・グロッソはいろいろな形で聴きすぎてしまったので普通のバンドになっていたらしい時期の録音のほうが楽しみ。Ossannaは暑苦しいタイプのイタリア・プログレの代表格とされるが、今回買ったのは本来サントラでコンチェルト・グロッソや汚染された世界に関わった作曲家が監修しているオーケストラ付きとかで面白そうである。Brand Xも何を今更であるが、ヴァージン時代の全部入りとかで安かったので飛びついた。あまり音の評判が良くないらしいのが気がかりだが。廉価盤ゆえ、リマスターに過度の期待をしてはいけないのだろう。
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