アルバニトハルネ紀年図書館

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『鉄腕バーディー』第17巻/ゆうきまさみ

2009-11-16 | 青年漫画
 
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『阿留多(あるた)文書』に書かれた伝承、室戸さんやつとむ達の前にあるのは鎧だけ、鬼の木乃伊(ミイラ)を目の前にした野際(のぎわ)先生一行。この二者の間で情報が全く共有できておらず、憶測でしか物を言えない序盤がすごく楽しい。

そして有田家伝来の「宝珠」を持ち出した野際先生との連絡が途絶える。
「じゃあ行き先はひとつしかない!」と旧館に向かう惟光(これみつ)。
伝承では惟家は鬼の胸板を打ち破りその心臓を射抜いてトドメを刺した。鬼の心臓と伝えられている宝珠を野際先生がミイラの胸の穴に差し込むと、ピッタリ納まる。
野際と久利生とカメラマンが、動き出した木乃伊から逃げまどっている間、旅行代を出した室戸さんに「文章」を考えさせられている早宮。カカシ(笑)
人当たりがキツく、遊びに誘ってくれる友達のいなかった須藤は、この旅行に誘ってくれたつとむに感謝する。礼なら早宮に言えよとつとむ。

動き出す「鬼」、まだ下に調べきっていない隠し通路を見付ける惟光。床が崩れ、千年前の物とは思えない、船の通路のような所に出る。通常ありえないピンホール振動を観測したと伝えてくる宇宙船。
取り残された惟光と野際先生、鬼、バーディー、連絡の取れないまま互いに動き出す様はワクワクします。駆けつけたバーディーを、惟光は姉の紅葉と見紛う。

ミイラが管理者のコントロールを離れた時のための仕掛けなのか、一気に崩れ落ちる橋。助けられた惟光は、人が二人死んでいるにもかかわらず、上がってこられなくなった鬼のことを秘密にすると言い出す。地球で地球の人間が遭遇した事故の処理に介入できないバーディーは、惟光の良心に任せるしかない。警察にも届けず、真っ先に報せた先は「ご親戚衆」。地下の遺溝に埋まっていたのが宇宙船の構造物と気付いたバーディー。駐在に口止めされた、惟光の父の平太郎は「ここは−− 怖いところだなぁ、惟光」とため息をつく。それはそれとして、すっかり「温泉のマッサージチェア」の虜になっているつとむと須藤(笑)
そして遅れて到着したレポーターの瀬戸川さんの名を「瀬戸」と須藤が間違えて覚えていたのは千明に頼まれて写真集を買ったから。

バーサーカーの原型となった対人殺戮歩兵の機種を特定するために鎧の成分を僅かに削り取ろうとしていた処、それを元の場所に埋め直すことになり、ざわつく館内。「万が一の時には、アタシが闘うしかないと思うの。」と秘めた決意を見せる紅葉。母の遺品の中から出てくる…鍵。
温泉で混浴騒ぎを楽しんでいるさなか、近付いてきたそれは鎧を身にまとい…!?



お薦め度:★★★★☆
少しずつ買い揃えて、気が付いたらあと3巻。さあそしてEVOLUTIONを買おう!
また第1巻から読み返しています。やっぱり面白い。


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2 コメント

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Unknown (Jing*3)
2009-11-16 18:30:35
こういうの描かせるとゆうきまさみセンセイはうまいですよね。
わいわいドタバタもシリアスもなんでもこい、だ。
ベテラン (Wrlz)
2009-11-16 20:28:07
>Jing*3様

さすがベテランですね。最初から読み返すとこれがまた面白い。
なんでもありなのに安心して読めるのはすごいです。

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