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【アフガン人質事件】 日本に劣る韓国報道の惨憺~取材力にも国力の差

2007-08-04 10:12:31 | Weblog
1日ロイターのニュース1行に全国が天国と地獄を行き交った。ロイターはこの日夜8時50
分頃、「アフガン軍の韓国人質救出作戦開始」という記事を緊急ニュースで打電した。ア
フガンの英字媒体アフガン・イスラミック・プレス(AIP)と同じ内容を報道してあっと
いう間に韓国はパニックに陷った。国際部夜勤記者が私に電話をかけ、私は他の国際部記
者を早く手配するよう指示した。記者はこのニュースに接して「そんなわけがないが...」
と考えたがロイターの記事を受けるしかなかった。今度のアフガン人質事態でAIPとロイ
ターは比較的正確な報道をして来たからだ。しかし、この報道の信頼性に対する疑問はな
くならなかった。人質が1ヶ所に集まっていたら分からないが、人質が分散しているのに
人質救出作戦はあまりにも危険な賭けだからだ。

私がタリバンならアフガン軍や米国を含む多国籍軍が人質を救出するために作戦を開始し
たら、人質を直ちに殺すとか人質を盾にして強烈な抵抗するはずと考えた。しかし、一応
ロイターの記事について行くしかなかった。すべての韓国メディアがロイターの追従報道
をするのに、これを拒否する勇気もなく独自のソースを確保もできないからだ。(中略)

AIPの報道は大部分正確だったし早かった。実はロイターの報道もAIPを引用したものが多
かった。以後、記者はAIPをお気に入りリストに追加して毎時間このサイトを見にいった。
このごろの記者の主な仕事はAIPをチェックすることになってしまった。記者の疑問は正し
かった。ロイターはこの日夜10時50分頃「アフガン軍の韓国人質救出作戦開始」報道が誤
報で記事を取り消すと明らかにした。瞬間「それはそうだろう」と安堵するとともに虚脱感、
自己恥辱感が押し寄せた。

今度のアフガン人質事態で、記者がした仕事は誤報である可能性が大きい外信について行
くことだけだったからだ。率直にいえば記者は外信の拍子で踊る操り人形に過ぎなかった。
もっと骨身にしみたのは、韓国メディアの取材力が日本より悪いということだ。むしろ日
本メディアが韓国メディアより比較的正確な報道をしている。日本メディアはロイターより
誤報が多かったが、私たちが扱うことができなかった人質の状態を初めて報道するなど、そ
れなりに積極的な報道をして韓国メディアが日本メディアを引用する場合がたくさんあった。

日本メディアが韓国メディアを引用しなければならないのに、韓国メディアが日本メディ
アを引用する惨憺たる状況が続いている。これは日本がアフガン地域で独自の取材源を確
保しているから可能なことだ。取材力も国力だ。韓国のGDPは大方1兆ドルほどだ。日本は
私たちより約5倍多い5兆ドルほどだ。韓国の大部分のメディアは中東に特派員を派遣でき
ないが、日本の大部分のメディアは特派員を派遣しているという話だ。(中略)
言力(メディアの力)はまた国力だ、という言葉を実感する。今回の事態の発生後、記者は
韓国の国際部記者の無気力を確認している。これ以上無気力と惨憺たる経験をしたくない。
一日も早く人質の無事帰還を望む最大の理由だ。

パク・ヒョンギ国際部長

ソース:中央日報(韓国語)[グローバルビュー]韓国言論のさんたん
http://service.joins.com/news_asp/mt_article.asp?aid=2007080208310090794

関連記事:
【アフガン】 人質事件の報道、「早くて正確」日本メディア、西側メディアに丸勝ち[07/26]
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1185458624/

アフガニスタンに日本の報道陣がそこまで食い込んでいるとは意外な事実だな・・・。韓国の人質事件も長期化の様相。韓国マスコミの焦りも伝わってくるな・・・。
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