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ドバイ:熱冷めた 開発中断・金融危機の影響で「バブル崩壊」…職失う外国人労働者

2009-02-01 10:14:01 | Weblog
ペルシャ湾岸の商業都市として急速に発展し、開発ブームに沸いたドバイが金融危機の影響で
「バブル崩壊」に陥っている。ビル建設の工事中断や規模縮小で、外国人労働者の解雇が続く。
新しい高層ビルが立ち並ぶ街の中心部のすぐ近くの地区では、非正規・不法滞在の
外国人労働者が集まりスラム化していた。

 朝6時、まだ薄暗いサトワ通りに労働者たちが姿を見せる。あちこちのレストランの前などに
20人、30人と固まっている。工事現場に行く手配師の車を待っている。インド、パキスタン、
バングラデシュ、フィリピンなど国籍は様々だ。

 「毎日、ここで待つ。昨日も、一昨日もだめだった。1カ月で仕事があったのは数日だ」と、
インド人の塗装工モハンさん(33)は語る。「朝、仕事がなければアパートに戻って寝る。
夕方、深夜の工事を探しに出てくる」

 サトワ通りに沿って1キロ南方に、高さが800mを超し、ドバイの発展を象徴する世界一の
高層ビル、ブルジュ・ドバイやドバイ・ワールドトレードセンターが見える。
この6、7年、次々と新たなビル建設が始まったが、昨秋に深刻化した国際的な金融危機が
11月ごろからドバイにも波及し、銀行融資も投資も不動産開発から引き始めた。

 午後9時ごろ、労働者たちは肩を落として通りから姿を消す。彼らの一団についていく。
狭い路地を入っていくと古い低層のアパート群がある。一つのドアの前でバングラデシュ人の
カマルディンさん(25)が「ここで仲間たちと暮らしている」という。

 ドアを開けると、鉄製ベッドが視野をふさいだ。15㎡ほどの広さの部屋の4面の壁にぐるりと
3段ベッドが並ぶ。計18床。さらに中央の床に2人が寝て、計20人が寝泊まりする。
市内各地にある大型ショッピングモールの華やかさからは想像もつかない光景だ。

 アパートの家賃は7千ディルハム(Dh)=約17万円。トイレ、シャワー、炊事場は共同なのに、
驚くほど高い。物価も高いドバイではまだ安い方だという。1人350Dh(約8500円)を払う。
住人はみなバングラデシュ人だ。誰もこの日、仕事にありつけなかった。

 カマルディンさんは2年前にドバイに来た。最初、建設会社で正規労働者として働き、
会社が用意した住宅にいた。しかし、給料は500Dh(約1万2千円)で、それも3カ月遅配となり、
1年後に会社の住宅を飛び出した。

 自分で建設作業員の職を探した。昨夏までは開発ブームで労働者も不足し、仕事は
いくらでもあった。「賃金は月2千Dh(約5万円)になった。7、8割を家族に送った」という。
しかし、昨年12月から、工事が止まり、全く職にありつけなくなった。

▽News Source asahi.com 2009年2月1日3時1分
http://www.asahi.com/international/update/0201/TKY200901310250.html
http://www.asahi.com/international/update/0201/TKY200901310250_01.html
http://www.asahi.com/international/update/0201/images/TKY200901310252.jpg
http://www.asahi.com/international/update/0201/images/TKY200901310251.jpg
ドバイの中心部に近い地区で、一部屋に20人の非正規、不法滞在労働者が住むアパート=川上写す
▽関連
【航空】エミレーツ航空:中部-ドバイ便廃止へ 3月28日で終了…世界的な景気低迷を受け [09/01/11]
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1231629654/

 終わってみればやっぱりという感じのバブル崩壊のドバイ。そもそもさほどリゾートとしても気候的にも魅力があるわけでもないのに、大型開発で人を集めている嵩上げされたものがあったからバブル崩壊はダメージだろう。当初の開発の何割が実現までいくのやろか・・・。
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