最上の自然

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幻への挑戦(2011/6/11) その2

2011-06-27 10:44:20 | ヒメドロムシ
昨日の続きでさらに上流へ。
この橋の場所から環境が少し変わり、大きめの石が多くなり、川が開けた感じになる。

少し瀬のようなところもあるが、大体は流れが非常に緩やかなところ。

川底の護岸は少ないが、脇の部分は部分的に護岸されている。

それでもツルヨシの根が露出して砂が溜まっているところもあるので、そのようなところを重点的に採集していくが…。


結果は、
・ゴトウミゾドロムシ[Ordobrevia gotoi] 8exs.
・ツヤヒメドロムシ[Optioservus nitidus] 2exs.
・ツヤナガアシドロムシ[Grouvellinus nitidus] 13exs.
・ヒメツヤドロムシ[Zaitzeviaria brevis] 3exs.
・ツヤドロムシ[Zaitzevia nitida] 1ex.
・ミゾツヤドロムシ[Zaitzevia revalis] 3exs.
の6種30頭と
・ムナビロツヤドロムシ[Elmomorphus brevicornis] 13exs.
が採集できたのみ。
結局セマルヒメドロもアカツヤも採集は出来ずまぁ予想通りです

今回は目標としていた2種類はダメでしたが、他の種類で気になったものはゴトウミゾドロとツヤドロムシ。
これら2種は「新潟県のドロムシ類」ではツヤドロムシの記録自体無く、ゴトウミゾドロは黒川での記録がなかった。
文献内での正確な採集記録は出てきていませんが、今回の採集場所は馬場金太郎先生は何度も採集していたはずで、セマルヒメドロのパラタイプを見ても7月だけで4回は採集していることがわかる。その他文面からは3月下旬に採集していることもわかるのでおそらく通年採集していたものと思う。
それでもこれらの種の記録がないのは護岸工事の後に増えたのだろうか?人により採集方法による偏りもあるとは思うが、私よりも細部を調べていると思うので居たものが採れなかったとも考えにくい。
特にゴトウミゾドロは比較的個体数も多く採集できたので、護岸工事により小石や砂が溜まるようになり個体数が増えたのだろうか?
いずれにしても元の環境がわからないのでなんとも言えませんけどね

この日は朝の6時採集を開始して、車に戻ってきたのが午後の1時過ぎ・・・。7時間も川に入っていた。
それでこの成果ですから、この川はヒメドロムシが非常に少ないと思う。決して採集がへたっぴなのではなく!

この後は地図を見るとさらに上流に行く林道があったので行ってみるがゲートがあり入れず。
それならと他の沢を調べるもヒメドロは何もいず。ムカシトンボが飛んでいたが、水網だったので網の反しが出来ずに逃げられた



今度は7月下旬くらいに再挑戦かな?

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