最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
※このブログの内容・写真の無断転載を禁止します

コツバメ

2011-02-28 16:44:24 | チョウ

コツバメ Collophrys ferrea
2010,5,3 山形県最上郡

北海道時代にも出しましたが、これは最上で撮影したコツバメ。日光浴中。
すこしは写真の腕が上がっただろうか

サルメンエビネ

2011-02-27 09:32:01 | 植物

サルメンエビネ Calanthe tricarinata
2010,6,17 山形県

各地で減少しているランの仲間。環境省レッドでは絶滅危惧Ⅱ類にランクされている。
減少している要因としては森林伐採などの環境変化ももちろんあるが、人による盗掘の被害がもっとも大きいらしい。
この写真を撮った場所でも盗掘の被害がある模様。


上の写真のトリミング、両手を広げてヒラヒラのドレスを着ている妖精に見える怒ってる鬼にも見えるけれど(笑)


私は基本的には規制反対派で採集禁止!などとは言いたくないのだが、様々な現状を見ているとそれもやむなしと思うことが多々ある。
つい先日、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保護法)に昆虫類5種が追加されるとの話があったが、仕方が無いかなとも思う。まだ施行はされていないが、施行後は指定した国が何らかの行動を起こさないと意味が無い。
採集禁止にしてもその生息地には道路ができますとか、ほっておいたらいなくなったとかだけは無いようにしてもらいたい。

カシルリオトシブミ

2011-02-26 21:05:55 | ゾウムシ

カシルリオトシブミ Euops splendidus
2010,5,29 山形県最上郡

名前にカシ(樫)と付くが、山形県にはカシが分布していないためかイタドリで見ることが多い。
カシ類と同じブナ科のコナラなどもホストとするようだが、イタドリと比べると個体数は少ない。
写真もイタドリの葉上にて。


別写真のトリミング。

口と前足を使って器用に葉を切っているのがわかる。

第7回 チョウ類の保全を考える集い

2011-02-25 12:11:35 | 日記
2/19~2/20に神奈川県で行われた「第7回 チョウ類の保全を考える集い」に参加してきました。
会場は神奈川県立生命の星・地球博物館でした。


時間の関係でじっくりと博物館内を見ることはできませんでしたが、昆虫に関しては見せる(魅せる)ことに特に力を入れているようでした。

プログラム内容は、
一日目
 「兵庫県東播磨地域におけるヒメヒカゲの保全活動」 立岩幸雄氏
 「岐阜県のヒメシロチョウおよび水環境の保全」 三輪芳明氏
 「東北地方におけるゲンゴロウ類の保全」 永幡嘉之氏
 「日本の自然保護活動の現状と今後」 横山隆一氏
 「保全協会のプロジェクト報告」 中村康弘氏
 「チョウの撮影紀行」 田中和良氏
二日目
 「活動の拡大についての話し合い」
 「チョウ類のモニタリングの方向性」 松村行栄氏
 「モニタリングサイト1000里地調査におけるチョウ類調査の現状と課題」福田真由子氏
 「モニタリングの方法について」 前角達彦・須田真一氏
 「グループ討論:今後のプロジェクトの進め方について」
でした。

講演の一こま。



講演内容は日本チョウ類保全協会が主催なのでチョウに関することがほとんどでしたが、モニタリングの方法や地域との連携、各地の現状などがわかり、地域としてのつながりが強い最上ではすぐにでも取り組めるようなこともありました。

一日目終了後の懇親会では、様々な人と話すことができ、その後の二次会でも楽しい話を沢山聞くことが出来ました。
毎年この博物館で開催しているようなので、来年も参加したいですね。

探索(2011/2/24)

2011-02-24 15:32:11 | 市内探索
天気予報でマークだったので、午前中にフィールドに出てきました

目標はズバリ雪の上の生き物!(今の季節は雪上か水中ぐらいしか採集できないので当たり前ですね
春になる前に一通り採集しておかないといけないので。

そんなわけで車に乗って、予定していた採集地へ…

行けませんでした。
当分っていつまでなんでしょうか?原因が雪崩なので、雪が溶けるまで無理なんでしょう。

目的地まで歩いていくのも大変なので、この周辺で採集開始。
しかしそれが幸いしてか、多数の生き物が見れました

クモの一種


双翅目の一種


セッケイカワゲラの一種

全部に「~の一種」と付くのは私の勉強不足から来るものです。今年はクモも少し勉強しないとダメそうです。


種類数は少なかったですが、セッケイカワゲラが沢山見れたので個人的には満足。
クモガタガガンボは今度の冬までおあずけでしょうかね


輝く農山漁村~「生きる力」~シンポジウムin鮭川

2011-02-22 09:55:19 | 日記
先日神奈川県で行われた「第7回チョウ類の保全を考える集い」の記事を書こうとも思いましたが、時系列的に今回の「輝く~」のほうが早かったのでまずはこちらに参加したときの記事を・・・。

このシンポジウムは、私が住んでいる最上郡(金山町・舟形町・真室川町・最上町・鮭川村・大蔵村・戸沢村)の鮭川村で開催されるとのことで参加してきました。
鮭川村は山形県の北部に位置している村で、地域として自然保護に力を入れている村です。
この村にはJR東日本のポスターに載った小杉の大杉(通称 トトロの木)があり、多くの人が訪れます。

2010,4,24 山形県最上郡鮭川村小杉(小杉という地名の所にある大きな杉の木で、小杉の大杉と呼ばれています)


シンポジウムは2/17日に鮭川村役場の隣、鮭川村農村交流センターで開催されました。
講演内容としては、
「ツーリズム型の農山漁村振興について」 井上弘司氏
「鮭川の自然や文化から地域の産業創造へ」 高橋淳氏
パネルディスカッションとして、
「輝く農山漁村の再生と「生きる力」を考える」が行われました。


パネルディスカッションは、農林水産省・総務省・環境省など国の方々や県農林水産部の方、山形大学教授、鮭川村長など錚々たるメンバーで行われました。

このシンポジウムでは今後、荒廃してしまった農村を復興し、生物多様性を向上させながら、地域の方にどのように利益をだすのか?という内容が主だったと思います。他県の例なども出ましたが、最上を題材としてのシンポジウムでしたので、今後生かせることが多々ありました。


懇親会は私みたいな若造が参加していいのかと思っていましたが、丁度空きが出たそうなので恐る恐る参加させていただきました
会場は村内の羽根沢温泉でしたが、山間部ということもあって、会場に向かう途中は非常に高い雪の壁が続いていました…。


懇親会では、地域の生き物を調べているということで、態々私の紹介までしていただきました。(シンポジウムの会場では少しだけ展示もさせていただきました)
懇親会の様子。


紹介していただいたこともあり、参加されたほぼ全員とお話をすることが出来ました。
お酒が入っていたので、途中からの記憶は少しだけ曖昧ですが

今後は参加してくださった方の為にも、もっと力をいれて環境調査に取り組んでいきたいですね。

ハラビロトンボ

2011-02-21 11:18:56 | トンボ

ハラビロトンボ  Lyriothemis pachygastra
2010,5,28 山形県最上郡


湿地や休耕田に生息するトンボ。未確認ながら最上郡内では河川敷でも多数いると聞いたことがあるので、今年はそれを確認したい。

上の写真は羽化直後のオスだが、オスは成熟すると地色が黒くなり、シオカラトンボのように青く粉を吹く。

2010,7,18 山形県最上郡

このメスは老熟個体だが、ずっと色彩は変わらずに黄色と黒のまま。

2010,8,3 山形県最上郡