最上の自然

自分の見たものを自由気ままに紹介していきます。
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マダラナニワトンボ

2015-10-21 21:53:45 | トンボ

マダラナニワトンボ Sympetrum maculatum
2015年10月 新潟県

県内に生息している黒い赤とんぼのもう1種。
日本特産種で、本州のみに生息している希少種。国と県のレッドリストで共に最高の絶滅危惧Ⅰ類にランクされる。

県内では佐渡・粟島を除く全域で記録がある。
しかし近年、上越地方では見られず、中越・下越でも生息地はどんどんと少なくなっている様子。

今回確認した池は個体数も多く、活動時間帯の正午前後には10ペアほどのタンデムが見られた。

飛翔写真はまだまだ


狭い範囲に集まるので一枚に複数入ることもあった。ピンボケだけど。

来年は未熟なものが出てるときに確認しに来ようと思う。

ムツアカネ

2015-10-19 20:00:00 | トンボ



ムツアカネ Sympetrum danae
2015年10月 新潟県(上が♂、下が♀)

県内に2種生息している黒い赤とんぼの内の1種。
国内では北海道と本州の山岳地帯にのみ生息する寒冷地のトンボ。

県内では数箇所の記録があるが、現在確実に見られるのはこの1箇所のみと思われる。
この場所は10年以上前に生息地が埋め立てられるとのことで、地元のトンボ屋さんや埋め立てる会社などが協力して新しい池を掘り、植物やヤゴなどを移植してなんとか定着させた場所。
周辺は残念ながらすっかり公園チックになってしまい、お世辞にもいい環境とはいえないが、ムツアカネは個体数も多く、安定して発生しているようだ。




2015年8月 新潟県(上が♂、下が♀)

8月に訪れた際は丁度羽化の最盛期に当たったのか、池の周辺に当日羽化したと思われる個体が多かった。

ホソミオツネントンボ

2015-02-01 22:10:37 | トンボ

ホソミオツネントンボ Indolestes peregrinus
2014年6月 新潟県

本土では数少ない成虫で越冬するトンボ。
近縁のオツネントンボと違い、越冬後、成熟すると綺麗な水色になる。

2012年に発行された「日本のトンボ」では県内の平野部と佐渡の分布が抜けているが、佐渡では2000年代に正式な記録があり、平野部でも過去(小学生のときだが)に長岡市で生息を確認している。
ちなみに写真は佐渡のもの。
しかし、長岡の生息地は住宅地になってしまい、現在確認できる場所はなくなってしまった…。
平野部の田んぼなどは調査不足なので、どこかには生き残ってくれているとは思うが、大人になってから住宅地周辺の田んぼを網を持って歩くのは中々難しい。

コオニヤンマ

2014-06-23 23:36:54 | トンボ

コオニヤンマ Sieboldius albardae
2012年9月 新潟県

昔の写真から。
初夏~盛夏にかけて出現するサナエトンボの仲間。
本種が最盛期を迎える頃には、いいシーズンは終わってしまっている。

今週は梅雨の晴れ間ということで、この期間を大切に使って行きたい。

シオヤトンボ

2014-04-29 22:02:11 | トンボ

シオヤトンボ Orthetrum japonicum 
2014年4月 新潟県

未熟な雌。未熟な雄も同じような色彩だが、成熟すると青白い粉をふく。
春一番に出てくるトンボで、6月頃まで見ることが出来る。

シオカラトンボに似ているが、本種のほうが寸胴で見分けるのは簡単。


普通種だがよく見れば結構綺麗な種。