琉球関連の記事、続きま~す
ナゼナラバ、もう手ぬぐい写真のストックがないのです
新しくまた写真撮らなきゃいけないのだけど、
アイロンが突然壊れました…
(なんか最近こんなのばっか?パソコン、ケータイ、アイロン…と)
なので、
いつぞやの記事でも放り投げてましたが
首里城正殿にたくさん棲んでいる、龍の話。
首里城に行った際には、是非数ある龍の指に注目してください☆
(もちろん、龍柱など手のない龍もいますが(笑)この形態も琉球独自のものです)
たとえば、正殿2回、御差床の背景↑
黒い扁額に棲んでいる龍と、
その下の赤い桟に棲んでいる龍。
どちらも火焔宝珠を中心に阿吽の龍、というデザインになっています。
…が、指にご注目☆
黒の龍は5本、
赤の龍は4本の指ですね。
(写真暗くて見えにくいですね~ 首里城内部の写真を撮るのは…難しい)
5本指の龍は中国の皇帝をあらわし、
琉球王は中国皇帝に遠慮して、一歩下がった4本指で表現しています。
(龍そのものも国王の象徴なので、4本指でも立派な権威ですが)
5本指の龍が棲んでいる黒い扁額は、
中国皇帝の名代である冊封使を通して、琉球国王に与えられた言葉です。
※コメントでご指摘をいただきまして、以下のように文章を訂正させていただきますm(_ _)m
5本指の龍が棲んでいる黒い扁額の書は、
中国皇帝が自ら書いた書であり、冊封使を通して琉球国王に届けられました。
それを扁額にしたり、石に刻んだりして記念のものとして城に飾ったのですね。
中国皇帝より賜ったものなので、
中国皇帝を現す5本爪の龍、というわけです。
対して、下の赤い桟の龍。
これは純粋に正殿の装飾の一部としての龍。
したがって中国皇帝ではなく、琉球王の象徴である、ということで4本爪。
ちなみに、
琉球人が龍を作るときは4本爪じゃないといけない、というわけではなく、
琉球から中国皇帝へ献上する品を作るときは、
中国皇帝を現す5本爪の龍で漆器や螺鈿細工などを作っています。
誰が作るか、どこで作るかではなく
誰をあらわすのか、誰に献上する品なのか、を考えてデザインされているんですね
以上、和々の首里城マメチシキでした~
(正殿2階にしたスタッフの方に質問してそのお答えを元に書きました☆)
さて、ついぞ気になっていた内容で、首里城正殿の扁額について、「5本指の龍が棲んでいる黒い扁額は、中国皇帝の名代である冊封使を通して、琉球国王に与えられた言葉です」とあるのですが、細かくは訂正が必要かと思いまして・・・
首里城には、確かに冊封使が由来の石碑(中山第一等)がありますが、正殿の扁額は、正真正銘、(清朝)皇帝より賜った言葉です。記録が『歴代宝案』にものっています。細かい内容ですが、楽しませてもらっているお礼にて。
訂正情報、ありがとうございます!!
冊封使が、(皇帝から預かって)持ってきた、
という意味のつもりでしたが、日本語がよろしくなかったですね(汗)
とは言え、冊封使が書いた書のか、皇帝が書いた書なのか
という認識は↑の時点ではなかったので、
進貢船さんのご指摘により、はっきりすることができました。
しかも、ちょうど今日読んだ『誰も見たことのない琉球(上里隆史著)』でもこの扁額について書かれていて(93P)、
皇帝が直接書いた書である、ということがしっかり認識できました!
ありがとうございますm(_ _)m