■弁財天堂■
海運業者たちは船の航海安全を祈願するために弁財天を崇め、
航海があるたびに盛大な祈願祭を行っていた。
「聞得大君加那志が私どもの弁財天を祈願してくれるとは
有り難いことでございます」
「苦しうない。航海を安寧にするのは人として当然のことじゃ。
これも聞得大君の役目である。
そなたの商売もますます発展するであろう」
聞得大君が自分達の弁財天を直接拝んでくれうということは、
商売の信用が高まるということでもある。
王のオナリ神である聞得大君が祈願している業者だと知れば、
船乗りたちは殺到するだろう。
「テンペスト(上)」より
首里城そばにある弁財天堂です。
航海安全を司る水の女神・弁財天を祀っているそうです。
当時の海運業者はそれぞれ自分達の弁財天を持っていたのでしょうね。
上記した海運業者の弁財天堂が首里城の弁財天堂ではないと思うのですが、
同じ役割をになったお堂ということで御紹介。
お堂にかかる小橋は「天女橋」と行って文化財としても有名な橋です。
(欄干が劣化してきているみたいで緑色の安全ポールが…景観はちょっと台無し
)