がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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テンペスト行脚~琉球菓子、サンピン茶~

2009年09月05日 | ・『テンペスト』行脚

■琉球菓子(花ぼうる)■ ※写真左端

「寧温、そなたの留まることを知らぬ辣腕はきいておるぞ。
ついに馬親方に討たれてしまったようだな。
だからあれほど王宮には気をつけをと言い聞かせたはずだったのに。
わはははは」

「失礼な。ちょっと油断しただけです」

恩師に馬鹿にされて頭にきた寧温は茶菓子の花ぼうるにかぶりついた。

 

『テンペスト(上)』より

 

 

■琉球菓子(薫餅(くんぺん))■ ※写真右奥下

「真鶴様に申し上げます。
王妃様は昨日の茶会で見立てた器を大変気に入っておられました。
お礼に菓子を取らせるとのことです

「王妃様より薫餅を賜りました」

琉球菓子の代表格である薫餅は、小麦粉と卵を使った
スコーンのような軽い口当たりだ。
中に胡麻とピーナツを和えた餡が入っていて、
ピーナツの食感と香りがアクセントになっている高級菓子である。

 

『テンペスト(下)』より

 

 

■琉球菓子(ちんすこう)■ ※写真右奥上

「寧温、おまえは今何をすべきだと思うか?」

「麻先生、私は科試を突破するために学問を究めることだと信じております」

「では寧温、何のために学問を極めるのだ?」

「それは自分を磨くためでございます」

「寧温は落第。茶菓子を食べてはならぬ」

そう言って寧温の膝元にあった菓子皿のちんすこうを取って食べた。

 

『テンペスト(上)』より

 

 

■琉球菓子(ちいるんこう)■ ※写真右下

「真鶴さん、この大鶏餃(タイチーチャオ)は絶品よ。一口でも食べてちょうだい」

「今は油っこいお菓子はちょっと…」

「じゃあ蒸し菓子のちいるんこうだったら食べられるわよね?」

真鶴は硯箱を肌身離さず抱えたまま微笑んだだけだった。

「もう、私のお菓子には泥なんか入ってないわよ!」

「真美那さんも泥薫餅を食べたんですか?」

「誰が食べるものですか。思戸に最初に毒味させてやったわよ」

 

『テンペスト(上)』より

 

■さんぴん茶■ ※写真手前

思戸への報復の準備はできている。
側室からのお礼ということで思戸にも●入りサンピン茶を飲んでもらう。

思戸はそれを平然と飲み干すだろう。

そして決して恭順しないという側室の意志を思い知る。

 

『テンペスト(下)』より

もうちょっといい引用箇所…あればよかったんですが…(苦笑)
ここしか頭に浮かばなかったワタシ…。

鎖之間(さすのま)では琉球菓子を味わえる体験施設になっています。

4種類の琉球菓子と、サンピン茶がセットになって300円。

琉球菓子についてのパンフレットももらえて、
食べながらスタッフの方の解説(5分弱くらい)も聞けます。

なのでここの鎖之間は300円を払わないと入れません(笑)

今日、初体験してきました!

300円なら安いですね!

500円とかでも良さそうなくらいだよ。
(ちなみにサンピン茶はおかわりできます)

琉球菓子が4種っていうのがいいです。
(小さくカットはされているけれど、それでいい)

 

予約もOKみたいなので大人数のときは問い合わせてみることをオススメします☆

 

そうそう、テンペスト、特に(下)ではお菓子作りが趣味の真美那さんの登場で
琉球菓子の場面がよく出てきます。

中でも“お嬢様爆弾”の千寿糕(せんじゅこう)。

この千寿糕もリストにありましたが今日のメニューではありませんでした。
(残念!食べたことないの~)

また次の機会に食べてみようと思います♪

 

なお、ちいるんこうに関しては過去の記事にもあります。 →コチラ。

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