がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

当サイトの掲載写真・イラスト等の無断転載/無断使用を禁じます

琉球史ゆる漫画/羽衣伝説

2014年02月28日 | ・琉球史散策/グスク時代

人の上に立つ(王)人間と言うものは
徳があって神に選ばれた特別な存在なのだ、
という考えがあります。
(王統始めの王はそれが顕著)

それはその本人だけではなく
時にはその父親もその有徳さが語られることがあります。

例えば、舜天の父ちゃん、源為朝、
英祖の父ちゃん、恵祖世の主、
尚思紹の父ちゃん、鮫川大主、
尚巴志の父ちゃん、尚思紹、
という感じ。
(金丸の父ちゃん、尚稷は謎だけど…)

 

では察度の父ちゃん、奥間(大親)はどうだったのでしょう。

 

天女から生まれたと言う、異常出生話のある察度。
いわゆる「羽衣伝説」というヤツです。

 

察度の父ちゃん、奥間がある日、
泉(“森川”)に行くと、美しい女性が水浴びをしていたのです。

 

 

そこで奥間はどうしたのかと言うと・・・

 

 

 

 

 

 

 

今回下世話でスイマセン

察度の羽衣伝説を平たく言うとこーゆーことなんですよねー。
とんでもない男の話。

まぁ、かなり俗っぽく解釈して描きましたが
少なくとも、徳高い話ではないよね(笑)

実際、天女は羽衣を探し続けるし
見つけたとたん喜びまくって迷いなく天に昇るし、
空中で子どもたちが泣き叫ぶ声を聞いてさすがに心が揺れたけど
奥間(夫)に対しては皆無(笑)

 

……。

 

だから察度は青年期にグレてたんじゃないだろーか(笑)

(※父の農業を手伝わず、言うことも聞かずに放蕩してました)

 

 

「羽衣伝説」は琉球だけではなく、
日本各地、アジアに広くある物語なのですが
これってなんなんだろーね。

「人を陥れて得た幸せは、真の幸せじゃないよ」
ってことなのかな。

※本土の羽衣伝説の中には幸せ結末のものもあるようですが。

 


今日もご訪問ありがとうございます。
ぽちっとクリック応援してくれたら嬉しいです☆


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 協賛広告申し込み、本日〆切 | トップ | 第一尚氏王統陵墓、天山陵 »