咆哮

負け犬の遠吠えかも…
最近「負け犬」が流行り言葉になってしまったので「落ち武者の歯軋り」とした方がいいのかも…

「平和ボケ」という言葉

2005年08月13日 07時59分11秒 | 独り言
って、悩ましい言葉だよなぁ~。「造った奴出て来い!」って言いたくなる。(笑)

下のような作品や感想には必ずといっていいほどよく出て来る(使われる)言葉なんだが、ホントにこの言葉の意味を理解した上で使っているのかねぇ~?。
事実、私も使わない事もないけどよく解かっていない。

この言葉を考えると、色々な疑問が湧いてくるのだ。

まず、単なる「平和ボケ」として使うのか、「平和ボケの日本人」として使うのか?。

後者だと、平和な国は日本だけなのか?。それとも平和で且つボケているのは日本人だけなのか?。

前者だと、そもそもボケていない平和なんて在り得るのか?。緊張した平和なんて聞いた事無いよな。(笑)

逆の発想で行くと、そもそも平和だからボケるのではないのか?。
では、平和でない国はボケないのか?。でも、「戦争ボケ」って絶対にあるよな。

と、次から次へとこの言葉に対する疑問が出て来る。

「平和ボケ」って言葉は便利で、皆にパッとイメージを与える事の出来るインパクトのある言葉の割りには複雑でよく解からない言葉だよな。


『亡国のイージス』

2005年08月12日 09時52分16秒 | 映画
鑑賞日時・場所(8/06:梅田ブルク)
*ストーリー説明及びネタバレなし。

阪本順治監督だし、手堅く十分に及第点の作品と言えると思うのだけど、昔大手映画会社でよくあった企画の、新手の「終戦記念特別企画大作」の一群としてしか観れなかった。

この作品がどうこうと言うより、この原作者の映画化作品ってどれも私にとっては「前に何処かで見た(聞いた)ことのある話」ばかりなので、なんの新鮮味も刺激も与えてくれないのが個人的な不満要素なんだろうな。
アクション映画として見れば、傑作『ダイ・ハード』を代表とした類似作品(『ホワイト・アウト』等)は沢山あるし、ポリティカル・フィクションとしても類似小説や漫画なども山ほどあるし、今何故特にこの人だけにスポットが当たっているのか私にはよく解からない。
(原作は未読だが)まあそれなりに面白いし退屈しのぎにはなるしで、私にとってはこの時期には少しはこうした問題も考えてみようという恒例映画として記憶の彼方になってしまいそうな作品ではある。

早い話が、魂にまでは届かないんだよねぇ、そのメッセージが…。