副題「映画ファンの感想表現の裏表」
『M:i:Ⅲ』鑑賞日時・場所(07/08、ナビオTOHOプレックス)
『ローズ・イン・タイドランド』鑑賞日時・場所(07/10、梅田ガーデンシネマ)
*ストーリー説明及びネタバレなし。
映画の感想の中でよく使われる言葉で、「王道」であるとか「オーソドックス」だとか「期待を裏切らない」などという表現にはどちらかというと“褒め言葉”に属し、普通そういう言葉が入っていると、作品を気に入ったのだ思うのが普通なんだけど、映画ファンという人達が書き手の場合、注意しないと間違った読み取りをしてしまう事がよくある。(と言うのかこれは私の場合だけかも知れないのだが…f^_^;;)
私の場合も全てを褒め言葉としては書いていないし、結構微妙な感情の時によく使うかも知れない。
で、『M:i:Ⅲ』なんだけど、スパイアクション映画として上記の表現がピッタリと当てはまる作品だと思うし、大半のアクション映画好きな人は満足出来るだろうよく出来た作品だと思いますからね。この点では私もかなり満足した。
でもこのシリーズ(前二作品)を振り返り、このシリーズファンってのは、ある意味上記の表現の“逆”を期待している人の方が多いように感じている。
私もその一人で一作目のパルマ監督の起用でお馴染みのTVシリーズ「スパイ大作戦」のイメージと全く違った味わいを出して賛否両論を巻き起こし、二作目もジョン・ウー監督作品もジョン・ウースタイルで作品イメージより作家の個性を優先する方向性には、私は歓迎する側にいたので今回もそういう作家性優先を期待していた。
そして、この作品を観たら、上記の言葉しか浮かばなかった。勿論、良い意味も悪い意味も含んでいるけどね。
いくら映画が面白くよく出来ていても、何か釈然としないものが残ってしまった。
このシリーズの売りは「007シリーズ」と同一化しないところにあったように思っていたのだけど、これでは007シリーズと大差ないし、あのシリーズの「見ている最中のみ面白く、劇場を後にしたら直ぐに内容は忘れてしまう。」という形に限りなく近づいて来たように思えて、何か物足りなさを感じてしまった。
とは言うもののこれはあくまでも“ある映画ファンのつぶやき”であって、映画そのものに対してはなんの責任もないし、一般的には的外れな吐露である。
これとは全く逆の話で、昨日テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』という映画を観てきたのだけど、この作品を観た後の感想は「グロテスク」だとか「気持ち悪い」とか「狂ってる」「妖しい」「危ない」などという言葉が思い浮かんだのだけれど、これらの表現は上記とは逆に“貶し言葉”に属するのだけれど、それがギリアム監督作品に対しての場合だと、決して貶し言葉では無くなってしまうから面白い。
警告しておきますが、皆さんこの作品をポスターやキャッチコピーに騙されて油断してご覧になるととんでもない事になりますよ。(笑)
ということで話をまとめると、映画ファンと称する人間の感想を決して言葉通りに受け取らない方が賢明だという事ですね。
『M:i:Ⅲ』鑑賞日時・場所(07/08、ナビオTOHOプレックス)
『ローズ・イン・タイドランド』鑑賞日時・場所(07/10、梅田ガーデンシネマ)
*ストーリー説明及びネタバレなし。
映画の感想の中でよく使われる言葉で、「王道」であるとか「オーソドックス」だとか「期待を裏切らない」などという表現にはどちらかというと“褒め言葉”に属し、普通そういう言葉が入っていると、作品を気に入ったのだ思うのが普通なんだけど、映画ファンという人達が書き手の場合、注意しないと間違った読み取りをしてしまう事がよくある。(と言うのかこれは私の場合だけかも知れないのだが…f^_^;;)
私の場合も全てを褒め言葉としては書いていないし、結構微妙な感情の時によく使うかも知れない。
で、『M:i:Ⅲ』なんだけど、スパイアクション映画として上記の表現がピッタリと当てはまる作品だと思うし、大半のアクション映画好きな人は満足出来るだろうよく出来た作品だと思いますからね。この点では私もかなり満足した。
でもこのシリーズ(前二作品)を振り返り、このシリーズファンってのは、ある意味上記の表現の“逆”を期待している人の方が多いように感じている。
私もその一人で一作目のパルマ監督の起用でお馴染みのTVシリーズ「スパイ大作戦」のイメージと全く違った味わいを出して賛否両論を巻き起こし、二作目もジョン・ウー監督作品もジョン・ウースタイルで作品イメージより作家の個性を優先する方向性には、私は歓迎する側にいたので今回もそういう作家性優先を期待していた。
そして、この作品を観たら、上記の言葉しか浮かばなかった。勿論、良い意味も悪い意味も含んでいるけどね。
いくら映画が面白くよく出来ていても、何か釈然としないものが残ってしまった。
このシリーズの売りは「007シリーズ」と同一化しないところにあったように思っていたのだけど、これでは007シリーズと大差ないし、あのシリーズの「見ている最中のみ面白く、劇場を後にしたら直ぐに内容は忘れてしまう。」という形に限りなく近づいて来たように思えて、何か物足りなさを感じてしまった。
とは言うもののこれはあくまでも“ある映画ファンのつぶやき”であって、映画そのものに対してはなんの責任もないし、一般的には的外れな吐露である。
これとは全く逆の話で、昨日テリー・ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』という映画を観てきたのだけど、この作品を観た後の感想は「グロテスク」だとか「気持ち悪い」とか「狂ってる」「妖しい」「危ない」などという言葉が思い浮かんだのだけれど、これらの表現は上記とは逆に“貶し言葉”に属するのだけれど、それがギリアム監督作品に対しての場合だと、決して貶し言葉では無くなってしまうから面白い。
警告しておきますが、皆さんこの作品をポスターやキャッチコピーに騙されて油断してご覧になるととんでもない事になりますよ。(笑)
ということで話をまとめると、映画ファンと称する人間の感想を決して言葉通りに受け取らない方が賢明だという事ですね。