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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五体俳句005・掌01・高嶋茂

2010-08-24 00:04:54 | 五体俳句

●五体俳句05・01・高嶋茂

 

 今回の五体は「掌(てのひら)」。字数制限のある俳句では掌と書いて「て」と読ませることが多いのですが、掲句は「てのひら」と平仮名表記をして句に余裕を持たせています。

手榴弾つめたし葡萄てのひら」(高島茂01)

季語(葡萄・秋)

 手に冷たい手榴弾と掌の葡萄は、同次元の事象ではありません。掌上のずっしりと重い葡萄をみて、手榴弾の冷たさを想起したのです。このような俳句の方法を「配合」といいます。

 

高島茂(たかしましげる)(1920~1999)

代表句「手を下げて人間歩く冬景色」02

季語(冬景色)

東京生まれ。「のろ」創刊主宰。「暖流」同人。

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