俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●五体俳句05・掌01・高嶋茂
今回の五体は「掌(てのひら)」。字数制限のある俳句では掌と書いて「て」と読ませることが多いのですが、掲句は「てのひら」と平仮名表記をして句に余裕を持たせています。
「手榴弾つめたし葡萄てのひらに」(高島茂01)
季語(葡萄・秋)
手に冷たい手榴弾と掌の葡萄は、同次元の事象ではありません。掌上のずっしりと重い葡萄をみて、手榴弾の冷たさを想起したのです。このような俳句の方法を「配合」といいます。
○高島茂(たかしましげる)(1920~1999)
代表句「手を下げて人間歩く冬景色」02
季語(冬景色)
東京生まれ。「のろ」創刊主宰。「暖流」同人。