本当は楽しい英文法(オックスフォード1人暮らし日記)

中世の建物と若い学生の街-オックスフォードでクラッシックギターと向きあう第二の人生
今度は英文法をご一緒に!

曼珠沙華

2008-09-23 00:28:33 | Weblog

           ↑ ゆりの耳

ゆりちゃんとの散歩道、毎年同じところに同じころ咲きます。 この花の名は曼珠沙華、 彼岸花とも言うのですね。 ほんに、 明日はお彼岸。 ほかにも怖い名前もいろいろ付いている花だそうです。 「死人花」とかね。 

とってもきれいなお花だと思うのですが、 ほかの野の花のようにちょっと摘んで来て花瓶に、とは思いません。

小さい頃、田舎のおじいちゃん達に「この花はお墓に咲く怖~い花だから家に持って帰ってきたりしてはダメ」と言われたことがいまだに頭にこびりついているせいです。 花の下に葉っぱが全然ないのもちょっと不気味ですよね。

外国でも、アジサイはお墓に持って行く花だから家には飾らないと聞いたことがあります。 でも日本では梅雨のころ、よそのお庭のアジサイをいただいて来て、 私は飾っていますが。 白いアジサイなど一輪差しでとっても素敵だと思います。

さて、花に限らず、不吉なことを嫌に思うのは洋の東西を問いませんが、 それを取り消す方法は?

京都の義姉は「ツルカメ、 ツルカメ」と唱えます。 おめでたい事柄で不吉を取り消すという方法ですね。

一方、 ケイトやフランチェスカとおしゃべりしていて、 何か不吉なことを言うと、 バッとそこらへんの木製のものに触ります。 確かフランスでも “Je touche du bois.”(木にさわります。)と言って同じようにそのあたりの木に手をつけていました。 英語でも touch wood といいますから、 西洋では広くこれが魔除けのおまじないなのですね。

日本の家は木で出来ているので、 木にさわることはあまりにも簡単なので魔除けになるほどありがたみはないのでしょうね。



“またモデル? ちょっと不気味な顔してみましょうか? うらめしや~”


追伸:今日のお彼岸の日、お散歩で白い曼珠沙華を見つけました。 あるとは聞いていましたが、初めてみましたよ。


テーブル クロス

2008-09-15 22:41:49 | Weblog


先月は軽井沢でのギター・レッスンだったのですが、 直前に「ぶよ」に手を刺され、練習不足でさんざんでした。 今回は東京でのレッスンでした。 こちらには「ぶよ」はいないのですが、 雑用が…それに仕事もあるし…結局やっぱり練習不足

こちらでの先生のレッスン場は目黒です。 レッスンが終わるとそこからバスですぐの都立大学駅ちかくの、 姪がやっている小さなアジア雑貨のお店に時々顔を出します。 若くして独立したので応援の意味もあるし、美大出の彼女はなかなかセンスが良くて置いてあるものが素敵だからです。 今日はママ(私の弟の奥さん)も応援に来ていました。

今日のお目当ては台所の家族の食事用テーブルのクロスです。 洗い替えもと2枚買いました。
お手伝いのママが言うには、 日本の人はテーブルクロスをあまり取り換えないのでそれほど売れないのだとか。

そういえば、 各駐在地でも日本のご家庭の特徴的なことの一つがテーブルクロスだったことを思い出しました。 このブログのテーマだわ 

日本の駐在員のお宅の応接間のテーブルには、とっても素敵な上等の刺繍が施されたものや、 現地での有名ブランドの、日本で買えばすごくお高いクロスがかけられているのが普通でした。 そして、 一つものすごく特徴的で、 現地人のお宅にはまず見られないことがありました。

透明ビニールのカバーです。

ブラジルのかなり奥地に入植されたあちらで言う一世の方のお宅に伺ったことがありました。 すでにお孫さん達は大きく、日本語は話されていませんでした。 生活は豊かではなかったですが、 生活習慣はすっかりブラジル式でした。 私たちに精いっぱいのおもてなしをして下さいましたが、 私にとって印象的だったのは、 豪華ではなかったけれど、 きれいに洗濯されてパリッと糊のきいたテーブルクロスが粗末なテーブルにかかっていたことでした。 おもてなしの心が表われている気がしたからです。

フランスではワイングラスが音をたてないようにテーブルにはクッションクロスとも言うべき薄いゴム地のものを下に敷きましたが、 やはり上はお客用にはたいていは真っ白のクロスが多かったと思います。

日本よりは一般に住宅事情が良い海外では、 ダイニングルームの客用のテーブルと、家族用の台所やダイニングルームに置かれるテーブルが別々にあります。 客用のテーブルは普段は何もかけず、 ディナーの時はピシッとアイロンのかかったものをかけます。  一方家族用は、 かわいいクロスをかけたり、 あるいは何もかけずランチョンマットを使ったりすることが多いと思います。  どちらにもビニールカバーをテーブルにかけて汚れを防ぐという発想は皆無です。 

テーブルでの食事様式が輸入され、 お膳、ちゃぶ台と取り替わったときに、テーブルクロスの文化はちょっと違って日本に定着したのかなって思います。  

わたしですか? あはは、 明日スーパーで透明ビニールカバー買ってこなくっちゃ。 だってコーヒーやお醤油をしょっちゅうこぼす人がいるのですもの。 郷に入れば郷に従えと申しますし。 


でも、 客用のテーブルには決して使いません。 おもてなしの心はそこにあることを習ってしまったから。





(今日買ってきたビニールカバーをかけてはい出来上がりました。)

あれから1年

2008-09-11 22:04:20 | Weblog
去年の9月13日に私はオックスフォードに向うべく成田行きのバスに乗っておりました。 それまではいつも成田エクスプレスで空港到着はぎりぎりと言うスタイルでしたが、 その時は主人の仕事にも関係ない個人旅行だしのんびり行こうぜって感じで、 安くて楽チンな空港行きバスに乗ったのです。

時間は十分余裕があると思っていたのに、 途中の首都高速が混雑。 ちょっと不安になったとき、ちょうど霞が関に差し掛かかり、 ほとんどの車が降りてゆきました。 前日の突然の安倍総理の辞任で報道関係者などの車で一杯だったという訳でした。

あれから一年。 もし予定していた通りのこの秋のオックスフォード行きなら、なんと今年もまた、もしかしたら首都高で霞が関までの混雑にぶつかったのか?  

私は決して「イギリス出羽の守」になるつもりはないけれど、 やっぱりうらやましいあの成熟した民主主義に比べて何と日本の政治の見劣りすることか。 そしてそれをただ見ている私たち国民もレベルが疑われるのでしょうね。

「選挙」という「蜂の一刺し」の武器を持つ国民が、政治家を見定め、 二大政党を比べて、 失政があれば容赦なく撃ち落とす―――ちょうど地方選挙の時にオックスフォードに居て、 その様子を目の当たりにしました。

党首が2度連続で「や~めた」と政治を放り出した政党の党員が大きな顔をしてテレビに出てくるなんて、たぶんあちらじゃ考えられないでしょうね。 そしてこれでもまだ政権交代がなければ、 あ~ぁ

さて、 話題にふさわしい写真かどうか?ですが、 「蜂の一刺し」ならぬ「ぶよ」の一刺しでこの夏の北軽井沢で、わがギタリストの手はこんなになったのです。 こんなに腫れた自分の手を見るのは初めてでしたよ。


刺されたのは右手です。

 普通のサイズの左手 これ以上腫れようもない右手

もち、ギターは3日ほど弾けませなんだ。