今日で3月もおしまい。 なんでもない野の花も花瓶に生けると美しい季節になりました。
桜を求めて1泊で伊豆まで出かけてきましたがまだ5分咲きというところでした。
イギリスにも美しい桜の見られるところがありました。 これはロンドンからドーバー海峡のほうに向かって行くとあるケント州のリーズ城です。
全貌はこんな感じです。
同じ桜でも、 日本のはほんのりとやわらかく咲き、 イギリスでは空気も冷たかったせいか、 凛として咲いていたように感じました。
さて、イギリスに湖水地方と呼ばれる地域があります。 日本からの観光客にも人気があり、 私もイギリスに行ってすぐ最初の休暇に主人につれてもらいました。 まだイギリスについてもあまり何も知らないころです。 行って本当に感動しました。 それまでにも、 自然の景色の美しいところ、 壮大なところ、 イグアスやナイアガラの滝とかスイスの山々とか、グランドキャニオンなどに感動したことはありました。 また人間の作った町や建物の美しさにも、たとえばパリなど、各地で触れました。
でも人間の作ったもの(街並みや庭や農場)が自然とこんなにも美しく調和している景色には初めて触れた気がしました。 後にイギリスでは各地でそれを見ることを知りましたが。
それがたまたま出来たものではなくて、 ピーターラビットのお話の作者で、ベアトリックス・ポターという女性が支援し広まった運動によるものだと知り、 再び感動しました。 愛する湖水地方の自然が産業革命で破壊されるのを危惧した彼女はピーターラビットの版権から得られる利益をナショナルトラストという団体に委任、 そこが土地を買い占めることにより、 商業主義に流れて自然の景観が破壊されることを防いだのです。
イギリスに居るときには各地にこのナショナルトラストの持つ観光施設があるので、よく友人と行きました。 運動は日本にも広まっているそうですがまだまだそれほど一般的ではありませんね。
素晴らしい景色にカメラを向けたら邪魔な看板が入ってしまう…ついまたいつもの愚痴が出てしまいましたわ。