Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

教育ママ

2012年12月04日 | Weblog
かつて「教育ママ」という言葉がありました。

最近では死語になっている言葉の一つです。。

この言葉は、
戦後の高度経済成長期にみられた
学歴至上主義を反映した言葉で、
わが子の将来を期待して、
子どもに過度に干渉し、
学業・塾や習い事を熱心に受けさせる母親のことを指したものです。

普通、ある言葉が死語になるのは、
その概念や存在自体が消えてしまったから、
その言葉が使われなくなったということが多いのですが、

この言葉が死語になったのは、その反対で、
世の中から「教育ママ」がいなくなったからではなくて、
全員が「教育ママ」になってしまったから、
取り立てて言う必要がなくなったからのように思います。

別に、世のお母様方に喧嘩をうっているのでありません。

そのことによって、
様々な歪みが生じ、
親にも子にも、そして、社会全体にも、
深い悩みが生じていることを憂えているのです。

人間が人間を育てていく上で本当に大切だったものは何か?

今一度、立ち止まって考えてみる価値のあることだと私は思います。


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