Vision&Education

木村貴志の徒然なるままの日記です。

生み出し続け、伝え続ける

2013年06月25日 | Weblog

私にもいずれ死が訪れます。

その時には、
わずかばかりの財産も、地位も、名誉も、肩書きも、
あの世には何も持って行くことはできません。

だから、今、生み出している大切なものを、
多くの人に手渡しておこうと思います。

私にとって大切なものとは、
教育実践を通して得られた
「教育への思い」。
ただ、それだけです。


私のアイディアだから・・・。
私が苦労して生み出したものだから・・・。
私の努力で掴み取ったものだから・・・。

そう思ったところで、
あの世には、何も持って行くことはできません。

いえ、そもそも自分の力だけで
生み出せたものなどありはしません。
全ては、多くの人たちの支えによって生まれたものなのです。


私たちは、何も持って行けないのですから、

持っているものを、
次の世代のために、
惜しげもなく伝え、
分かち合うことにこそ本当の価値がある。

私はそう思っています。

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レポートを読む

2013年06月24日 | Weblog

私は、
「志の教育」をはじめ、
様々なテーマで講演・研修をする機会をいただきます。

その際、受講して下さった方には、
必ずレポートを書いていただくようお願いをしています。

自分の感じたことや気づいたことを
言語化することがとても大切だと考えているからです。

書いていただいたからには、
もちろん、
その全てに丹念に目を通しています。

また、できるだけコメントもつけてお返ししたいと思ってもいます。
(こちらはなかなか思うに任せないところもありますが・・・。)

言えることは、
一人一人のレポートをしっかりと読むということは、
「一人一人の精神と向き合い、その精神と格闘する」
ということです。

これは、実に手間暇がかかり、
とても苦しい作業でもあります。

なぜなら、どんな感想にも、
一人一人のこれまでの人生が投影されているからです。

私が思っている以上に深く理解して下さったことが伝わるもの、
残念ながら誤解されて伝わっていることが感じられるもの、
その人の人生への苦悩が伝わってくるもの、
様々なレポートがあります。

そうした高いエネルギーの放出されたレポートに
真正面から対峙していると、
正直、へとへとになることもあります。

しかし、それをやめる気は毛頭ありません。

なぜなら、
これこそが教育だと私は確信を持っているからです。

レポートを読んでいれば、
様々なことが伝わってきます。
人間としての成長の足跡が見えてくるのです。

一人一人の精神との格闘を経て、
互いの魂が磨かれていくことを私は期待します。






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視界の違い

2013年06月23日 | Weblog
組織のトップは、
山の頂に立っています。

その視界は、
頂であるが故に、
360度見えています。

頂に立ってみなければ、
頂に近いところにいたとしても、
360度の視界を持つことはできません。

180度の視野と、
これまで登ってきた、
裾野の方までの視野があるだけです。

しかし、
険しい山を登ってきた苦労は、
それぞれにあります。

頂にいる者も、
9合目にいる者も、
5合目にいる者も、
2合目にいる者も、
それぞれの立場と苦労があるのです。

そのことを理解しておかなくてはならないと思います。


頂に立てば、
裾野の方が見えにくくなります。

断崖絶壁の下で何が起きているかも、
上から見ていれば見えなくなってしまいます。

一方、

9合目にいても、
360度を見ているトップの判断は、
時として理解できないこともあるでしょう。

だからこそ、
お互いに伝え合うことが大切になるのだと思います。

そして、そこには、
山を登る意味を共有しようと願う心と、
人間としてお互いを信頼する心とがなければ、
伝える意志は失われていくのだと思います。








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門を叩き続ける

2013年06月21日 | Weblog
心を閉ざした人たちの前に、教育は無力です。

どんな言葉も、

聞かないと決めた心には、

なかなか届かせることはできません。


しかし、門を叩き続けることが大切だと思います。


心を閉ざす人たちには、

心を閉ざすだけの理由と、

辛い時間の流れがあったのです。


祈るような気持ちで、

門を叩き続けることしか、

私にはできません。


怒る必要もなく、悲しむ必要もなく、哀れむ必要もなく、

ただ、未来を信じて、門を叩き続ければ良いのだと

私は思っています。


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常識を超える

2013年06月17日 | Weblog
昨日は、バッカーズ九州寺子屋の卒塾式でした。

非常に素晴らしいスピーチでした。
塾生たちの一年間のめざましい成長が感じられた式でした。

見学に来て下さった高校の先生は、
「すごい衝撃でした。」と仰っていました。

小学校の高学年でも、中学生でも、
鍛えれば思考力も伝える力も大いに伸びていくものなのです。

しかし、そうした世界を、
自分の常識に縛られて
どうしても理解できない人もいらっしゃいます。

学校でも、
志について素晴らしい文章を書けば、
「自分で書いていないだろう。カンニングだ。」
と決め付けられたり、

沢山、自分の意見や質問を出していけば、
「お前はうるさい」と言われたり。

バッカーズ寺子屋卒塾生の受難は
きっと続いていくことでしょう。

しかし、前を向いて、
そのまま突き進んで欲しいと思います。

教育界は変わらなければいけないのです。

その過渡期において、
塾生たちの方が、
教員たちを超えることも当然しばしば出て来ると思います。

塾生の皆さんは、
謙虚に、時を図り、
そして、常に自分を磨き続けて下さい。

大丈夫です。
社会に出た時にその正しさがはっきりとわかります。

これからの社会では役に立たないであろう
価値観と共に生きる必要はないのです。

私たちはどんなときでも、
皆さんにエールを送り続け、
支え続けていきます。

どうか安心してチャレンジし続けて下さい。



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慌ただしい日々の中で

2013年06月16日 | Weblog
慌ただしい日々の中で思うことは、
一人思索にふける時間を確保しなければ、
ということです。

教育は、マニュアルではできません。

また、一時的に流行し、
その時にはもてはやされていた様々な教育技法も、
ふと気がつけば姿を消してしまっています。

結局残るのは、

本当に人間を育てていこうという精神が生み出した、
深い哲学を持った教育実践のみだと思います。

私は、
日本の教育をより良いものにしたいという
強烈な思いは持ち続けていますが、

以前のように、
焦る気持ちもなければ、
血気にはやる気持ちもありません。

それは、別に年を取って
達観しているわけではないのです。

それらしく見えるものと、
本物との違いは歴然としているし、

本物にたどり着くには、
一歩一歩、
地道に、
実践を通して、
また、
書物を貪り読んで、

教育哲学を確固たるものに
育て上げていくしかない。

そのことを痛切に感じているというだけのことなのです。
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子どもたちは素晴らしい

2013年06月12日 | Weblog
バッカーズ寺子屋、
バッカーズ九州寺子屋、
エクスプレッションスクール雙葉、
三つの学び舎の塾長をさせていただいていて、
つくづく思うことがあります。

それは、
「子どもたちは素晴らしい」
ということ。

やればやるほど、
心からそう思えてきます。

ずいぶん昔に、
そう思えなかったのは、
私の眼が曇っていたから。
それだけだったと断言できます。

子どもたちは、大人よりもはるかに、
誠実で、成長を希求しています。

私にできることは、

「あんな大人にはなりたくない」と思われぬよう、
自分を磨き続けること。

ただ、ただ、自分を磨き続けること。

そこからしか信頼は生まれないのです。



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陰口を言わない

2013年06月03日 | Weblog
「陰口を言わない」

たった、この一事を、教育者ができるようになれば、

それだけで日本の教育は劇的に良くなると思います。

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