やはり、今、教育改革の時期である。
九月に行われた、ある科学者の集まるシンポジウムで、
ノーベル賞を受賞した野依良治さんは、
これからの時代には、
「正当な人生観・社会観」が大切であると語られている。
そして、
「それは、先に培われた文化、精神を尊重するものであるか…」
ということも語られている。
今、教育に携わる者の一人として、
改めて古今東西の優れた人生観・社会観・文化を学び、
子どもたちに伝えるべきものを、
わかりやすい言葉で語る努力をしていきたい。
教育には色々な切り口がある。
色々な立場で、色々な取り組みがあってよいと思う。
その中での私の役割は、おそらく、
子ども向けに人間学を確立していくことだと思う。
しかし、復古調の教育をする気もない。
なぜならば時代は大きく変わっているからである。
大量生産・大量消費を前提とした
二十世紀の工業社会型の人材育成にとどまる
旧態依然とした教育をしている場合ではない。
人間学と共に、
高い志、高いプレゼンテーション能力、
高いコミュニケーション能力を身に付けるための教育を
私はやっていきたいのである。