自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

せこい!舛添、世耕そして安倍首相とアベノミクス

2016-06-04 16:46:14 | 自然と人為

 政治家は税金で仕事と生活をしているので、国民に対する責任と義務がある。利己的な言動は許されず、利他的に仕事をすることは当然のことだ。しかし、舛添都知事や安倍首相をはじめ内閣の言動は、「権力を持つことは責任と義務から自由になること」を示しているようだ。
 戦後の政治には国民を思う政治家が育たず、利己的で不誠実な政治屋が権力を持つ時代になってしまった。どうすれば政治の暴走を止められるのだろう。日本の政治に「他者への愛」「論理的思考」と「誠実な言葉」が育つことを切望している。
参考: 舛添問題、消費増税先送(動画)
     舛添都知事ら大物政治家ほど「せこい」事件を起こす理由(上)(下)
     安倍晋三の生い立ちから見るその本質
     大学恩師・安倍の無知と恥を叱る!~歴史を知らず、姑息な政治手法に怒る


 都知事として権力を握った「せこい」舛添都知事は、豪華外遊や公私混同の権化のように批判されているが、国の権力を握った「せこい」安倍首相の暴走はそれ以上にひどい。国のお金の使い方も、安倍首相外遊88億円(コピー)、600億円のG7伊勢志摩サミットの費用伊勢志摩サミットのメディアセンター(約29億円)【サミット後取り壊し】(2)等で、国費の無駄使いが荒すぎる。G7費用についてはブログ「G7伊勢志摩サミットの費用/効果」、「日本国民よ、これでも政府とマスコミを信じるつもりか?」でも批判されている。

 国費の無駄遣いだけではない。G7の議長国としての立場を利用し、政教分離に違反する伊勢神宮参拝を伊勢志摩に会場を設定することで強引に行わせ、重要課題を「世界経済」に設定して「アベノミクス」宣伝の場として利用した。また、法律で決めた「消費税増税」の延長を「衆議院解散」を匂わせながらG7まで利用して実施した。国際会議の私物化はG7の名誉を傷つけるだけでなく、「消費税増税」の再延長は日本の立法府の権限を無視しており、法治国家ではなく首相独裁国家を平気で始めている。しかも、そのシナリオはサミットの根回しをする外務省も知らないところで、首相の傍にいつもいてメディアを支配する「電通」とつながった世耕官房副長官が描いたことが露見した。
参考: G7「リーマン危機前に似ている」は世耕弘成の姦計だった
     安倍首相の「リーマン前に似ている」,世耕官房副長官 記者会見(動画)
     【言い訳】世耕弘成議員が安倍首相のリーマン前を完全否定!世耕氏が原因?
     【アベ官邸】世界の恥さらし サミット文書の奇奇怪怪


 (伊勢志摩サミット閉会記者会見(2016年5月27日):「世界経済とアベノミクス」(動画)で、安倍首相はG7サミット議長国として次の通り記者会見をしている。
 「今日の平和と繁栄を私たちの子や孫の世代へとしっかりと引き渡していく。」(動画:2分22秒~2分33秒)
 「新興国経済がこの1年ほどで急速に減速している。・・・商品価格が1年余りで5割以上下落しました。これはリーマンショック時の下落幅に匹敵し」と「リーマンショック」を多用(6回)」(動画:4分20秒~7分25秒)
 「G7で協調して、金融政策、財政政策そして構造政策の3本の矢を放っていく。そのことを合意しました。アベノミクスを世界に展開して参ります。」 (動画:9分~9分20秒)
 「日本も議長国としてG7合意に従い、世界経済が危機に陥るリスクに立ち向かうため、あらゆる政策を総動員して、アベノミクスのエンジンをもう一度最大限吹かしていく決意であります。日本として何をなすべきか、消費税率引き上げの是非も含めて検討し、夏の参議院選挙前に明らかにしていきたいと思っています。」 (動画:10分27秒~11分15秒)
と議長国としての挨拶をしている。

 安倍首相は「今日の平和と繁栄を私たちの子や孫の世代へとしっかりと引き渡していく。」と言うが、集団的自衛権で戦争への危険性を高め、「アベノミクス」で格差を拡大させ、財政出動で巨大な赤字を「後代にしっかりh引き渡していく」ということではないか。

 ものの見方、考え方はどこに視点、力点を置くかで180度違ってくる。集団的自衛権も核の傘も仮想敵国を想定するから正当化される。しかし、仮想敵国を想定することは、その相手国を不安に陥れて、その国も抑止力を強化しようとさせる。軍拡競争のイタチゴッコだ。戦争は国民が始めるものではなく、国の支配者が始めるものだ。国の支配者の裏には戦争で儲かる軍需産業があることを忘れてはいけない。憲法9条は戦争を放棄している。これに個別的自衛権を認めること自体が戦争への第一歩であることは、世界大戦で経験している。
 何度でも言いたい。「自衛隊の任務を世界の国民の命を守る災害緊急援助隊に特化することで、独立国に対する固定観念を打破すれば良い。そうすれば自衛隊も世界に誇れる仕事ができ、財政政策の健全化にも役立つ。我々も次の世代も未来を目指して生きているのだから。」
参考:安倍首相が「G7はアベノミクスの3本の矢をもう一度世界レベルで展開させることだ」
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    空虚なドタバタ騒ぎは終わった。
    4年目のアベノミクス 厳しい論調に転じた海外メデイア
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    日本人には意外!? 海外はアベノミクスをどう評価しているか
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    国家の品格貶めるアベノミクス詐欺の横行
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    G7異聞<本澤二郎の「日本の風景」(2375)
    嘘と隠ぺいの社会<本澤二郎の「日本の風景」(2376)
    「安倍晋三首相が誇る数字に疑問」〜アベノミクスは民主党政権に完敗
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初稿 2016.6.5

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