自然とデザイン

自然と人との関係なくして生命なく、人と人との関係なくして幸福もない。この自然と人為の関係をデザインとして考えたい。

他者への配慮ができない超利己主義の安倍首相

2016-05-14 16:58:13 | 自然と人為

 「美しい国、日本」と言いながら他者への心配りもできないで、利己的な言動で外遊し、世界に「醜い国、日本」を宣伝している恥ずかしい政治屋がいる。そして、そんな政治屋を非難しないマスメディアも多い。
 国民を支配したがる安倍首相と国民と一体であったホセ・ムヒカ前大統領は、政治への姿勢が対極にある。今、日本に求められているのはホセ・ムヒカ氏の政治であるが、その訪日をNHKは報道の価値がないと判断したのか、させられたのか? 国民にとって貴重なホセ・ムヒカ氏の情報を何故か一切報道しなかった。首相が日本に生まれた国民に国を愛せよと言う前に、首相にはまず第一に国民を愛して欲しいものだ。


エリザベス女王との撮影時に安倍首相がど真ん中

 オバマ夫妻と安倍夫妻とエリザベス女王との記念撮影に、エリザベス女王への配慮の違いが明瞭に表れている。言葉は嘘をつけても写真は一瞬の心まで写してしまう。


英ウィリアム王子、福島県産の食材で夕食会

 英ウィリアム王子を福島県産の食材で接待して、日本向けの安全宣伝に使ったのも日本人の「おもてなしの心」を逆なでするものだ。福島県産の食材を守ることと英ウィリアム王子の接待を混同するとは失礼千万で、これにエリザベス女王との記念撮影で失礼なダブルパンチをしたことさえ超利己的な本人には意識にないのだろう。

 「多数決は強者のため? 政治は誰のため? 危ない政治家は?」で指摘したが、日本で失敗している「アベノミクス」の財政出動を各国首脳に呼びかけて、G7伊勢志摩サミットで賛同を得ようと外遊した安倍首相のイギリス訪問に対して、地元新聞が痛烈批判! 演説を聞く必要なしと一刀両断!「アベノミクスは失敗」と断言している。
 参考: 安倍首相外遊とアベノミクス(サンデーモーニング 2016.5.8)(動画)









 安倍首相の操り人形師のように、世耕弘成官房副長官が外遊等でいつも傍にぴったりとくっ付いている。彼は電通に繋がり、電通によるメディア支配へと繋がっている。東京五輪誘致の賄賂疑惑で電通が重要な役割を果たしているが、メディアの報道からは「電通」のことは完全に抹殺されている。「スポーツは秋」の日本で猛暑の夏にオリンピックを開催するのも、選手や観客の健康よりは放映権の利益を考えた「電通」の力であろう。

 舛添東京都知事の豪華外遊(動画)が顰蹙を買っているが、これは石原都知事時代以来受け継がれてきた知事の公私混同の問題であり、権力は腐敗するという歴史を繰り返している。しかしなぜ今、メディアによる舛添おろしがスタートなのか? 豪華外遊は首相とて同じこと。メディアを支配する者は何をしてもメディアは批判をせず、支持率も低下しないということだろう。

 2013年9月7日に開催されたIOC(国際オリンピック委員会)総会で、2020年の東京オリンピック開催が決定されたが、総会に出席した安倍首相は、「福島第一原発の汚染水は制御している」と大嘘を平気で言った。「2年へて収束せぬ福島原発事故、汚染水も核燃料も制御不能、開き直り再稼働する異様さ」(2013年8月23日)が問題されているというのに。大嘘の挨拶も五輪招致コンサルに含まれるのであろうか。日本オリンピック会長「2億円を振り込んだ先は実績のある会社」と言うが、実は「アパートの一室のペーパーカンパニー」だったことが判明。日本のスポーツ界も腐敗してしまったものだ。

 東北大震災は復興の最中にあり、莫大な税金を投入して除染をしても放射性廃棄物の完全処理の見通しはない。熊本地震は現在も続いていて復興の見通しは立っていない。そのような時に、汚いお金で汚れたオリンピックのために建設に回す資材や労力や税金を使う余裕はないはずだ。今、首相に求められることは地震国日本の将来を考えることであり、将来首都圏を襲うかもしれない大地震に備えて、首都機能の分散を図ることであり、まずは原発稼働を止めることである。そのことこそが、日本を思い、国民を思う政治ではないか。

初稿 2016.5.14

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