ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ネット上のボールを押しあうプレーで絶対に負けない裏ワザ

2014年09月25日 17時17分01秒 | アタック練習

はじめに
ネットの上にあるボールを、相手チームと互いに押しあう時、絶対に負けない方法というのがあります。今日は、そのお話をします。


片手で押す
これは、ある実業団の選手に教えてもらって、実践しているわけですが、やはり実に強いプレーですので、是非お試しいただきたいと思うのです。
下図のようにネット上のボールを相手チームの選手と押しあうような状況が生じたら、両手で押さず片手で押すのです。

ピンクシャツの選手のとおり、
でとらえたボールを●に押しこみます。
この時、片手で押し込むのです。
ピンクシャツの選手が左手を絞っているのに対し、黒シャツの選手は両手を上げて言わば脇が開いた状態でボールを押しています。さらにボールを見ているということはアゴも上がっているのですね。
結果、押し込む力は、ピンクシャツの選手のほうが強くなります。
また、両手を上げるより、片手を上げたほうが、ボールの処理位置を高くできた上、滞空時間も稼げるという利点もあります。


押したら横に弾くプレー
下図を見て下さい。←1のとおり押しこんだら、すぐに←2のとおり横に弾きます。
これを一連の動作で、「押し込んで横に弾く」という流れで行いますが、この動きも両手でブロックする選手より、より器用にできるのは、片手でプレーする選手のほうです。

このプレーはほぼ完璧にピンクシャツの選手のほうがブロックアウトを取ることができます。

判定でも有利
また、都合のいいことに、弾いたボールが相手コートの外に出ようが、味方のコートの外に出ようが、審判が判断する時には、最後に触ったのは黒シャツのブロッカーというように判断されるのですね。


例えば黒シャツのブロッカーもまた、ピンクシャツの選手の手に当てて、外に出そうとしたとしますでしょ。
その場合、片腕でプレーしたピンクシャツの選手と両手でブロックの形でプレーした選手とで、どちらがより能動的にプレーし、最後にボールに触れたのはどちらであるように見えるかという話になると、能動的にブロックアウトを取りに行ったのは片腕でプレーしたピンクシャツの選手で、受け身(ブロック)が両腕を上げてプレーした黒シャツの選手、その結果最後にボールに触ったのは黒シャツの選手というように見られるのですね。


おわりに
ネット上のボールを押しあうプレーになったら、片腕でプレーするというのを、是非お試しください。


このプレーを物にするために、最初はジャンプせず、床上に立った状態で互いにボールを押しあってブロックアウトを取る練習をし、感覚を掴んだら良いと思います。
頑張ってください。



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2 コメント

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お久しぶりです (madao)
2014-10-08 04:44:46
磯野様。お久しぶりです。
madaoです。

スパイクの打ち方などを解説して頂いているのに、コメントをすることが出来ずに申し訳ありませんでした。

しかし、首都圏近郊で行われるマグナムカップや、新体連の全国予選、サークルでの練習試合等で磯野様にご教示して頂いたスパイクなどをいろいろ試すことが出来ましたのでその結果を書かせて頂きます。

まず、マグナムや全国予選位の上位の方に行くとブロックが高く、手の形、手の出し方がとてもうまかったです。そのため高いと思っていた自分の打点でもトスによっては覆いかぶされることも多々…
またレシーバーのレベルが高く、ブロックを超えて角に収めるようなスパイクは基本的には拾われてしまいました。
しかし、離れたトスをブロックにあてず、スピードが落とさずに角に収めることが出来たときは、決まることも…
といった具合です。
しかし二枚綺麗に付かれ場合の自分のスパイクは、ブロックとは勝負せずにコース打ちorリバウンド狙いと強引に行くプレーがほぼ無かったため、レシーバーにそういったコース打ちに絞られて動かれた影響が大きかったのではと思っています。

次にサークルの練習試合等ではクラブチームと比べると高さや技術などといったレベルが落ちるため、ボールをうまく角に運べれば高い決定率を誇ることが出来ました。

これらのことから、磯野様にご教示頂いたスパイクはある程度のレベルであれば、メインウェポンにできるようなスパイクであると思われます。
また、高いレベルであっても決定打になりうるスパイクだと思われます。しかし、こればかりに頼るとレシーバーに読まれ拾われる可能性がかなり高いスパイクだと感じました。そのため、他にも多彩なスパイクを打て、かつ様々なスパイクに織り交ぜながら打つことで初めて通用するものだと思います。

とても読みづらい長文になってしまいましたが、自分なりの考察兼感想を書かせて頂きました。
madaoさんへ (磯野)
2014-10-13 14:51:31
これらのことから、磯野様にご教示頂いたスパイクはある程度のレベルであれば、メインウェポンにできるようなスパイクであると思われます。
また、高いレベルであっても決定打になりうるスパイクだと思われます。しかし、こればかりに頼るとレシーバーに読まれ拾われる可能性がかなり高いスパイクだと感じました。そのため、他にも多彩なスパイクを打て、かつ様々なスパイクに織り交ぜながら打つことで初めて通用するものだと思います。


madaoさんの言われるとおりなんです。
バレーボールでは、絶対に決まる攻撃というのはなく、同時に絶対にレシーブされるという守備もないのですね。
結局、最後は、駆け引きをして行くということになります。
レフトオープンからのスパイクということになれば、どのチームも一番その対応を考えて来るところです。そこを打ち抜こうというのですから、力勝負で行くならある程度守備側との力で勝らないといけません。

レフトオープンのスパイクよりも同等以上のレベルにある守備陣と対抗するとなれば、様々な駆け引きをしなければなりません。
自分自身だけでなく、セッターや他のアタッカーと連携しつつブロッカーをはじめとする守備陣にマークされにくくし、つまり相手守備陣より有利な立場に立って、勝負して行くようなことも考えねばならないのですね。

身長があり、打点もあるスパイカーであっても、より上位のクラスに挑戦するということになれば、そうした考えの下に、打ちにくい低く速いトスを打ったり、移動して打つなどの工夫をしていく必要があると思います。

madaoさんの丁寧なコメントに感謝します。
応援しておりますので、是非頑張られてください。
ほんとにありがとうございました。
このコメントは、実践してみた上での貴重な情報で、とても説得力があると思いますので、そのまま記事にアップして、皆さんにお読みいただきたいと思います。

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