uparupapapa 日記

ようやく年金をいただける歳に。
でも完全年金生活に移行できるのはもう少し先。

カラスの子

2018-02-22 09:50:17 | 日記
宅配が届く。

玄関に出てみると荷物を持ったお姉さん。

ハンコを押す時、遠くからカラスの鳴き声がした。



私は今日、梅が咲くのを見ました。

でもカラスにとってはまだまだ寒い一日。

朝ごはんは何を食べましたか?


みぞれに限りなく近い微かな雨が降る中、

皆必死で生きているのでしょう。



私はふとふるさとのカラスを思い出しました。




人の背丈以上に降り積もる雪

そこは北海道札幌市。

今頃はあなたにも見せてあげたい、それはそれは見事な雪景色。

私には軽い望郷の中、

雪の白と電線に留まる無数のカラスの黒が織りなす

現代の水墨画のような鮮やかで薄らボケたコントラストが目に浮かんだ。



カラスたちは決してきれいな生き物ではありません。

決して可愛くもありません。

むしろ小さな子供たちが泣きだすほど不気味です。


あなたも想像のレンズで見てみるといい。


電線に留まる百を超えるカラスたちを。


電線の上からあなたを見下ろす彼ら。

「あなたたちは一体何を考えているの?」



でも彼らだって必死なのです。

厳しい冬の中

今日の糧をさまよいながら探して探して探して・・・・。



そして力尽きた時死ぬ。

必ず死ぬ。


だから必死。



あなたはきれいでもなく、可愛くもないけれど

死期を悟った時

誰にも見られないよう、山の向こうで人知れず死んでゆく様は

とても厳粛な尊い生き様のように思えてならない。


だからそのしわ涸れた鳴き声さえも愛しい。



♪ カラス何故鳴くの~


そんな思いやりに満ちた優しい歌をあなたに贈ります。


ふるさとと東京のカラスさんたち。








辛い現実に生きるすべてのカラスさん。

一緒に精一杯生きていきましょうね。