Boys Be Unbalance♪

Doblogからの避難民です。
バイクやらダンスやら興味の向くままに書き連ねていきたいと思います。

ばあちゃん、ありがとう。

2010-12-24 | うにゃ
12月20日月曜日、朝6時45分…いつも目覚ましが鳴る時間、その日は電話が鳴った。寝ぼけて切ること2回、ようやく電話だということを理解した。弟からの電話…かけ直してみると弟は涙声で『ばあちゃんが死んだ。』と告げた。理解できずに『誰の?』と聞く、『おりたちの』と弟は言った…
自分達のばあちゃんは、父方はもう亡くなっているので一人しかいない。でも、具合が悪かったとも聞いていなかったので、本当にびっくりした。
…と言うか、現実味がなかった。それでも、支度をして弟と共に長野へ向かった。
長野県下伊那郡天龍村平岡折立…現存9戸、並みの田舎では無い、超超ど田舎に母方の祖父母は住んでいる。
コンビニはおろか、店など辺りには無い。買い物は車で20分程のところにようやく小さな個人商店が数軒といった具合…そんな集落で専業農家を営む祖父母が、母のそして僕のルーツである。
母は4人兄弟、全員高校だけでなく大学も出ている。そのお金を平地など一切無い山奥で専業農家だけで賄っていた。どれ程の苦労だったかは想像もつかない。現金で収入を得るために、祖父母は養蚕をしていた。それこそ僕が小学校を卒業する頃までだろうか。『お蚕さま』の独特な匂いを今も懐かしく思い出す。
夏休み等で遊びに行くと、湧水で冷したスイカを出してくれた。帰るときには、お小遣いと山ほどの野菜を持たせてくれた。山道で車酔いする僕にばあちゃんの梅漬けは効果覿面だった。
そんな祖父母から今では4人の子供に9人の孫と広がった。ひ孫も6人いる。なかなか一堂に会するときは無いけれど…
そんな一堂が会する時が、まさかばあちゃんのお別れになるとは思いも寄らなかった。
ばあちゃんは誰にも迷惑をかけず逝きたいと言っていた。そして、本当に誰にも迷惑をかけず、お別れも言わず静かに逝ってしまった。
ばあちゃんはいつものように夕食を食べ、風呂に入り、テレビを観て20時には床についた。そして、23時頃にトイレに行った。トイレから帰り床に入りまた眠った。じいちゃんがその20分ほど後にトイレに行き、床に戻ったときには息がなかった…
じいちゃんは救急車を呼び、心臓マッサージをしたらしい…
でも、ばあちゃんは本当に眠るように、安らかに逝ってしまった。ばあちゃんの死に顔には苦しんだ様子もなく、本当に眠っているとしか思えない位だった。
でも、ばあちゃんに触れたときの冷たさが現実を物語っていた。
ただただ悲しくて、泣いた。ばあちゃんは余り語らなかったけど、いつもニコニコしていて、優しかった。ばあちゃんの作る炊き込みご飯、芋じんは最高に旨かった。
ばあちゃんが10人兄弟の一番上だったなんて話、亡くなって初めて聞いたし…
享年83才…長生きだったと思うけれど、まだまだ居て欲しかった。
今まで本当にお疲れ様でした。そして、本当にありがとうございました。今までいっぱい苦労した分、天国でゆっくり休んで下さい。

目からウロコ。

2010-12-17 | うにゃ
会社でキラル分子についてネット検索をしていた。
キラル(キラリティ)とは、『3次元の図形や物体や現象が、その鏡像と重ね合わすことができない性質。掌性。』(byウィキペディア)のことである。
検索結果でウィキペディアを開くと、ついつい別の気になる単語を開いてしまい、最後には何やってたっけ?となる事もしばしば・・・(仕事しろw)
そこから今回の『目から鱗』なことが起こった。
起こったというか、巧く言えないけれどパズルを解いた後の爽快感というか、自分の中で何かの扉開いちゃった的な感動がそこにはあった。
(自己満足なので期待はしないで下さい。)

『鏡は左右を逆に映します。では、上下が逆にならないのは何故でしょう?』

答えは・・・『鏡は左右も上下も逆にしない』である。
上記の質問は前文自体が間違っているため成り立たない。
鏡に映る自分は、鏡の前の自分が右手を動かしたら“鏡の中で左側にある”右手を動かしているのである。
『鏡の中で左右が逆になる』のは自分の視点を鏡の中の自分に置き換えているからであって、現実には鏡は左右を逆にしていない。
鏡の前に立っている自分から見て正面を前、背後を後ろと定義して右と左を決める。この現在の自分から見た時、鏡は右手を動かせば右手、左手ならば左手を動かしているのである。
鏡は、左右も逆にしていないし、上下も逆にしていない・・・
では文字は?
鏡文字との言葉にもある通り、鏡に映る文字は左右が逆転している・・・
でもこれにはトリックがある。
自分の側から見ている文字を鏡に映す時、鏡に向けて文字の書いてある紙面を“向けている”のである。これは物理的に左右を逆転させて鏡に映したことと同じであり、左右は逆転していないのである。
でも、一つだけ逆にしているものがある。それは前後である。
確かめる方法は簡単で、自分と鏡の間に何か物を置いてみればいい。
鏡の中には自分と、自分より“後ろ”に物が映っているはずである。
自分より“前”に物が映っていると思うかもしれないが、視点を現在の自分にして考えれば、物は“後ろ”に映っているのである。
現在の自分と物を書いて前後左右を書き、次に鏡を書いて映っている自分と物を絵を書いてみると意味が分かり易いかも。
厳密には前後というより、三次元のうちのある一次元を逆転させている。

あと、面白いなぁと感じたのは、鏡に対して面対称にある3次元の二つの物体は重ね合わせる事が出来ないということ。
鏡の前の自分と鏡の中の自分を3Dにすると、その二人は重なり合わないのである。
同じ“自分”なのに“鏡の中の人”は“自分”ではないのである。
正にミラーワールドと思ったのは僕だけだろうか・・・。

今までそんな事も知らなかったの?と言われそうだけれど、理解するってこういうことだなぁと思った次第。
イメージが確信に変わった時の高揚感にしばらく酔いしれて、仕事があんまり進まなかったのは内緒である(;´Д`)

ちなみに更新が滞っていたのはパソコンの再セットアップしたらログインIDとパスワード忘れたからというのも内緒である(;´Д`)