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保守記事.133-1-11 くまの恋

2008-05-13 13:33:09 | 記事保守

彼女ほしい? 狭さストレス? シロクマ豪太なぜ激ヤセ

2008年05月13日06時05分

 秋田県・男鹿水族館の人気者、シロクマ「豪太」の元気がない。食事もろくに取らず体重は約70キロ減った。終日うつむきながら小さな円を描くように歩き回る姿に、来客も心配顔。水族館の関係者は「恋患いなのかストレスか、理由がはっきりしない」とやきもきしている。

写真

馬肉をつめたパイナップルを見つめる豪太=男鹿市

 「なんでずっとグルグル回っているの?」。青森県から来たという小学生の男児は心配そうに豪太を見つめた。

 11日も展示場内の隅で、豪太は時計回りに歩いていた。時折、ため息とも、あくびともつかない口の開け方をする。仙北市の会社員桜田真彦さん(21)は、「以前はあんな動き方はしなかった」と話した。

 飼育主任の飯田新二さん(31)によると、豪太の様子がおかしくなったのは今年2月末ごろから。エサをあげてもそっぽを向いて食べなくなり、最大350キロあった体重は280キロに。連休前には、豪太の食事を来客に見せるショーは休止になったことも。

 水族館の関係者たちは、お嫁さんがいないことが大きな原因とみている。シロクマの結婚適齢期は5~7歳ごろで、3~5月にかけて夫婦になる。豪太は4歳と5カ月だ。

 堀幸夫館長(45)は「お嫁さんを見つけてあげたい」と、昨年9月にシロクマのいる北海道の二つの動物園を訪ねた。しかし、他の動物園や水族館などからも申し込みが届いており、競争率は高そうだ。

 飼育担当の飯田さんは豪太と2年を超す付き合い。以前の豪太に戻ってほしいと、長靴の中に魚を入れたり、餌を凍らせて渡したり、毎日、飽きさせない工夫を凝らす。「豪太には、狭い展示場暮らしは窮屈で、ストレスになっているのかも」とロシア生まれの豪太を気遣った。

 豪太が秋田に来てから、来月8日で3年になる。

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