ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

日本100名城巡り No.37 一乗谷城

2011年04月17日 | ウマさんの「日本100名城」巡り
2011年4月17日(日)


この日最後の100名城巡りは、朝倉義景の館跡がある一乗谷朝倉氏遺跡である。
朝倉氏遺跡は、戦国時代の城下町の跡で、400年以上もそっくり埋れて残されてきたことで有名、とのこと。
発掘整備が進められ、平成三年には遺跡内の四庭園が国の特別名勝に指定されている、そうだ。

一乗谷朝倉氏遺跡は、戦国大名朝倉氏が越前を治めた際の政治・文化の中心地で
孝景、氏景、貞景、孝景、義景と5代103年間にわたって越前の中心として繁栄した。

朝倉氏遺跡管理棟の駐車場に車を停めて、一乗谷川に架かる、諏訪館橋を渡る。


諏訪館橋から一乗谷川の下流を望む。
川の右側に諏訪館跡庭園をはじめ、朝倉館、湯殿跡庭園、中の御殿などがある。


諏訪館橋を渡った正面に米津の広い敷地が広がる。
発掘調査の結果、建物跡や井戸跡の他、炉跡が確認されている。
また、遺物には刀装具を型押しした土製の型や金属を加工する材料や道具が出土している。
この地は、朝倉氏から特別な権限を与えられ、刀装具という特殊な製品を制作したお抱えの
金工師がいたことが想定されている、とのこと。


諏訪館跡へ向かうため、昔の道路であった山道を上る。


諏訪館跡
諏訪館は、朝倉義景の側室「小少将」の館である。
館跡の奥まったところに「諏訪館跡庭園」がある。


その庭園は遺跡の中で最も規模が大きい廻遊式林泉庭園になっている。


諏訪館跡庭園の上にひときわ広い館跡らしき広場があった。
こちらも諏訪館跡なのか?


真ん中辺りに奇妙な石があったが、何かのお呪いなのだろうか?
特に案内板はなかったので、詳細は分からない。
こういうところでは、ボランティア案内人を頼むのが賢明である。


諏訪館跡庭園の先は、沢のような空堀がある。


空堀を渡ると、直ぐ脇に山へ通じる道路の遺跡がある。


山道を数分登ると・・・


英林塚があった。


英林塚は、初代朝倉孝景(英林)の墓である。
孝景は初めて一乗谷に築城し、5代103年間の朝倉氏繁栄の基礎を作った人物だ。


英林塚を下ると、右手に中の御殿跡がある。
中の御殿は、義景の母高徳院の居館があったと云われ、屋敷の礎石や池跡が残っている。
砂利が敷き詰められているところが池跡だ。


中の御殿の隣には湯殿跡がある。
建物跡や、池跡(砂の部分)などが発掘されている。


湯殿跡庭園
義景館跡を見降ろす高台にある。
湯殿跡庭園は、4代孝景の頃の廻遊式林泉庭園で、一乗谷で最も古い庭園とのこと。


迫力のある石組で構成されている。国の特別名勝に指定されている。


湯殿跡庭園を下ると、左手に義景公墓所があった。
義景館跡の東奥になる。


義景公がひっそりと眠っているのだろう。
普通当主の墓は、菩提寺などにあるものだが、館跡直ぐ奥にあるのは珍しい。


義景館跡
三方を土塁と濠で囲まれ、約6,500㎡の敷地に常御殿、主殿、会所、茶室など17棟の建物が建っていた。
この他、花壇や台所、厩、蔵なども配置されていた。


井戸跡や倉庫跡


義景館跡庭園
第5代当主朝倉義景が住んだ館の東側山際にある。
義景館跡庭園は、力強い滝石組、護岸石組を持ち、その洗練された石組に京都との交流が偲ばれる、とある。
平成三年に国の特別名勝に指定されている。


土塁の上から義景館跡の全景を見たところ。


館跡にポツンと一本だけ桜の木が立っていた。
何か物悲しい感じがしたのは天気のせいだろうか。


松雲院唐門
朝倉義景の菩提を弔うため、館跡に建てられた松雲院の山門


義景館跡は、北・西・南の三方を濠と土塁に囲まれている。


松雲院唐門の脇に立つ薄墨桜



駆け足で朝倉氏館跡を見て回ったが、一乗谷朝倉氏遺跡のほんの一部にすぎない。
南陽寺跡庭園や町並立体復元地区、寺院と町屋群などなど見過ごしたところがたくさんあることが後から分かった。
何よりも、通行不可で一乗山城(千畳敷、一の丸、二の丸、三の丸)へ行けなかったのが悔やまれる。
機会があればまた訪れて、海抜473mの一条城山の頂上を目指したい、と思っている。


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