ウマさんの気ままな行動日記(その2)

趣味の釣り・日帰り温泉・街道歩き・ウォーキング情報等を発信していきたいと思っています。コメント歓迎します。

日本100名城巡り No.36 丸岡城

2011年04月17日 | ウマさんの「日本100名城」巡り
2011年4月17日(日)


金沢城を後にし、次に向かったのは丸岡城である。
丸岡城は北の庄城の支城として築城され、別名「霞ヶ城」と呼ばれている。
天正四年(1576)越前守護職・柴田勝家の甥、柴田勝豊が豊原城から丸岡に移り、丸岡城の築城に着手。
勝豊以後、安井家清、青山修理亮、今村盛次、本多成重以下四代、有馬清純以下八代の居城を経て明治維新を迎えている。

この日は日曜日で花見の客が大勢いて、駐車場は満杯だったため、
10分ほど離れたスーパーの駐車場に停めて、歩いて城に向かった。

城の入り口にある一筆啓上茶屋
徳川家康普代第一の功臣で鬼作左の勇名をとどろかせた本多作左衛門重次が陣中から妻にあて、
一筆啓上、火の用心、お仙泣かすな、馬肥せ」と書き送った話は有名だ。
お仙とは本多作左衛門重次の嫡男仙千代で、後の丸岡城六代目の城主となった、本多成重のことである。


内側から見た一筆啓上茶屋
茶屋の回りには、たくさんの一筆啓上の作品が展示されていた。
日曜日でちょうどお昼時のため、店内や霞ヶ城公園は大勢の客で溢れていた。


石段を上ると本丸である。


石段の中ほどから満開の桜を狙っての一枚。


石段を登りきると、ひと際濃いピンク色の枝垂れ桜が目に入る。
まだ若い木だが、大きくなったら、もっと素晴らしい花を咲かせることだろう。


桜の木越しに丸岡城の天守閣が見える。
屋根瓦は全て石瓦で葺かれているのが全国でも希で、丸岡城の大きな特徴とのこと。


天守閣への入場料(300円)を払って本丸内に入った。

天守閣の前にお静慰霊碑が建てられている。
案内板には次のように説明されている。
柴田勝豊が丸岡に築城の際、天守閣の石垣が何度積んでも崩れるので、人柱を入れるように進言するものがあった。
その人柱に選ばれたのが、二人の子供をかかえて苦しい暮らしをしていた、片目が不自由なお静であった。
お静は、一人の子供を侍に取り立ててもらう約束に、人柱になる決意をし、天守閣の中柱の下に埋められた。
それからほどなくして天守閣は立派に完成した。
しかるに、勝豊は他に移封し、お静の子供は侍にしてもらえなかった。
お静の霊はこれを恨んで、毎年、年に一度の藻刈りをやる卯月の頃になると、春雨で堀には水が溢れ、
人々は”お静の涙雨”と呼び、小さな墓を建て、霊をなぐさめた。
堀の藻刈りに降るこの雨は、いとしお静の血の涙」という俗謡が伝えられている。


丸岡城の雄姿を撮ったが、ちょうど逆光で、やや暗くなってしまった。


丸岡城は、現存する天守閣の中でも最も古い建築である。
昭和九年(1934)国宝に指定されたが、昭和23年の福井大地震で倒壊してしまった。
昭和25年重要文化財の指定を受け、昭和30年に80%近くを元の古材を使用して修復、再建された。


野面積み工法の石垣が美しい。


この方角からは逆光は避けられたが、今度は肝心の天守閣の屋根が見えない。
残念ながら丸岡城を綺麗に撮るには、午前中に訪問するしかないようだ。


天守閣への上り口の脇に石製の鯱がある。
鯱は元々は木彫銅版張りであったが、昭和15~17年の修理の際、戦時下のため銅版が入手困難で、石製に改められた。
しかし、昭和23年の福井大地震で屋根より落下し、この場所に残されているのである。
現在は元の木彫銅版張りに復元されたものが乗っている。


天守閣へ上ってみることにした。
天守閣への階段は、ほぼ垂直に近く角度は急である。


備え付けのロープに掴まらないと簡単には上れない。


天守閣からの眺め





動画で見るとこのような感じである。



下りる時は並んで暫く待たなければならない。
そろりそろりと下りないと危険なのだ。中には、怖くて泣き出す子供もいた。


城をぐるりと一回りし、桜を愛でながらお城を跡にした。



日本最古の天守閣をみることが出来、満足のひと時であった。
しかしながら、一筆啓上の書簡碑を見過ごしてしまったのが悔やまれる。
この後、この日最後の100名城巡りとして、一乗谷城に向かった。


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