内田ブログ -ももくり3年書き始め-

中野新橋・内田工務店がお届けする楽しい日常顛末記

アテネ3日目 最後の日

2013-07-09 | ギリシャ旅行記

僕らが泊まっているホテルの玄関です。

非常に良いところにあって便利でした。ベランダもあります。

朝食はいつもの通りアメリカン。普通はセルフでコーヒーメーカーにコーヒーを注ぎに行くのだが、ここは給仕がテーブルにポットを持ってくる。それは良いが、コーヒーカップが細長くて飲みづらかった。

今日は帰国の日です。11時半にチェックアウト空港に行かなければなりません。

時間があるので、昨日見ることがなかったゼウス神殿と市場を見学して、昨日交渉したイコンの仏具屋と土産屋によることにした。ゼウス神殿に行く道すがらにも遺跡がある。

また、両替屋のお姉さん。とてもかわいらしい。珍しいですにこやかな感じは。

僕のトレードマーク、おさるのイラスト。

ゼウス神殿はシンタグマ広場から歩いてすぐ。柱しか建っていないけど迫力がある。壮大な大きさを想像するとより楽しくなる。

たいしたことなさそうなのだが、現地で観ると歴史がよみがえる。

アクロポリスを背景に。

肉と魚の市場は活気に溢れている。魚も肉も新鮮だ。初めて庶民の活気ある生活感を感じた。どこの国でも市場は楽しいね。その国の人が日頃何を食べているのか分かるし、値段も庶民的だ。

肉の匂いが凄い。僕は気持ち悪くなりそうだった。

羊の頭だと思う。

おじさんたち、血の付いたユニホームのまま。

レバー。

鶏もあります。

お魚は意外と新鮮。結構、値段が高い。

並べ方がきれい。

何でもあります。

イカも新鮮だ。

お土産用のイコンは印刷がほとんどだ。手書きは少ない。僕らが買おうとしているのは、本当に信仰を持つ人が買う手書きのイコンです。だから日本でいうと仏具屋さん。昨日交渉で30ユーロを25ユーロにまけてくれないかと交渉したけどダメだった。今日はどうしても買いたいので言い値でも買うつもりで行ったら、まけてくれた。ありがとう。こうゆうの嬉しいね。おじさんが言うには、売った価格のいくらかを教会に寄付するのだそうだ。多分、修道院の人が書いてるのかな。とにかく良いものを手に入れた。

お土産用のイコン屋はたくさんありますが、ほとんどが印刷です。

買ったイコンです。

裏に描いた人のサインと証明書があります。

僕は下着が好きなので、お店があると気になる。

落書き。困ったことなのか、芸術なのか。世界どこにでもある。

蛇口打ってます。

さあ、荷物をまとめて空港へ行かなくちゃ。今日はバスが動いている。でも、疲れているし、もう帰るのだからタクシーにしようということになった。タクシーはシンタグマ広場にたむろしている。どの車もきたない。この国では洗車した車やバイクは少ない。雨が降らないから水が貴重なのだろう。エアコンもかけない。みんな窓を開けて走っている。空港まで35ユーロだと言うので乗ったけど、結局チップ込みで38ユーロになった。

やっと日本に帰れる。緑と水の国、美しい国、日本!いつも思うのだが、日本はどこの国よりも素晴らしい国だ。どこの国にもそれなりの良さはある。でも、日本人として生まれた自分が日本国が良い国だと思えることが嬉しい。だからそのことを踏まえて、日本が世界に誇るもっと良い国にならなければならないと思う。

これでギリシャ旅行記は終わりです。

 

 


アテネ2日目(3)夕食

2013-07-08 | ギリシャ旅行記

考古学博物館の帰り道は、アテネの街をブラブラ歩くことにした。

トロリーバスは珍しい。

警察官。物々しいよね。完全武装。

街角ではストリートライブが多いです。

クラプトンやサンタナを弾いてた。上手いですよ。

民族音楽の学生さんぽいな。

ギリシャは、野良犬野良猫が多いが、四足の市民として大切にされている。僕には良くわからない。

夕食はどうしようかと言うことになったが、最後ぐらいギリシャ的なものを食べることにした。でもレストランはやめてお持ち帰りのお店になった。

泊まったホテルの目の前にあるテイクアウトのお兄ちゃん。最初はあまり相手にしてくれなかったが、迷っていたら説明してくれた。商品写真付きだけれども現物を見せてくれた。いい人だ。

路上で焼きトウモロコシを売っていたので食べた。ついでにのどが渇いたのでビールも。

キヨスクみたいのがいっぱいある。

今日の夕飯。ケバブ、ギュロス、インスタントラーメン。

イワシの缶詰。ビール。

美味しかった。でも、ギリシャでの夕食はあまり良い思い出にはならなかったな。多分、お店や食べ物をもっとよく知っていれば、楽しめたのかもしれない。

 

 

 


アテネ2日目(2) 考古学博物館

2013-07-06 | ギリシャ旅行記

考古学博物館まで1,5キロぐらいはあると思う。街を見ながらのんびり歩こう。カメラのチップがいっぱいになってしまったので、カメラ屋さんで買うことにした。探すと以外にないものだ。たまたまコダックの看板を発見、ビルの地下だった。4ギガのチップはなかったが、30分後なら持ってくると言うので、時間つぶしに街を探索。

車もバイクも通らないのが良い。

安いのはほとんど中国製品だね。

30分して行くとあった。お客を逃さないとこは感心する。これて写真機も万全、いざ考古学博物館へ。

 

玄関です。

ここで観たかったのは、ギリシャ彫刻です。なかでもポセイドン、マラソンの少年、馬に乗る少年は本物を見るのが初めてなのでわくわくしていた。ギリシャ彫刻は大理石が多いけれども数少ないブロンズの作品がすばらしい。

ポセイドンが目の前に現れた時、期待以上に心を打たれた。バランスの美しさ、今にも動き出しそうな動き、全体に漂う品格を強く感じた。美術本で観ていたけど本物はずっといい。足のつま先から手の指先まで寸分の隙もない完璧な彫像であります。紀元前にこのような彫像を作った彫刻師がいたなんて感服です。

写真では伝えきれないね。

マラソンの少年の彫像。これもポセイドンと同じように完璧なバランスと緊張を持って、表現としての存在感を示してます。

ちょっと、ホモっ気が湧くぐらい魅力的な像だ。

こんな大きなブロンズ作品が残っていたなんて奇跡だろう。意外とブロンズが薄いのに驚いた。相当の技術がないとできない仕事だ。敬服します。疾走する馬に乗る少年の姿は、今にもどこかへ行ってしまいそうだ。

政治家と言う作品だけれどもこれも素晴らしい。

一言で表せない、人間の持っている感情や知性、生の人間像が表現されてる。

ライオンの像もいいね。

このライオン様式的だけど、写実的でもある。狛犬とはちょっと違う。

良いギリシャ彫刻には、始動する動きがある。何かを感じさせ、何かを予感させる、それが観る者を惹きつける魅力になっているンじゃないかな。

この博物館での体験は、アテネまで来たかいがあったと思った。若い頃に見ることができたら、僕の彫刻人生もまた変わってたかもしれない。イタリアでミケランジェロの作品も観た、パリでロダンも、人間が人体に込めて表現しょうとしていることは何かを考えさせられる。人体彫刻をする人は、作る前に、とにかく一流の本物を見るべきだ。生半可な気持ちじゃ良いものはできない。芸術は単なる自己表現だと思っていたら大間違いなことになる。

スポーツマンの肉体だね。男の彫像がいいね。

このおちんちんは素晴らしい出来だ。玉のぶら下がりがいい。玉袋があまりにもリアリティがあるので感激した。

黄金のコップ。これでワインを飲んでたんだと思うと最高だね。

単なる打ち出しに見えますが、内側はツルッとしているので二重構造になっちるのじゃないかな?

黄金のマスク。アガメムノン。とても薄くできてます。

帰りはアテネの街をぶらぶら歩いて帰ることにした。庶民の生活を感じることはとても興味がある。なぜなら日本の常識とは明らかに違う生活があることに、新しい見識や思考が湧いてくるからです。

 


アテネ2日目

2013-07-05 | ギリシャ旅行記

僕らが今メインディシュとしているホテルの朝食。情けない。アメリカンブレックファーストは大体同じだが、サントリーニより種類があったように思う。食生活も、だいぶ体が慣れて来たので、これが普通だと思えるようになってきた。人間は何とかなるものだ。

キャッシュが少ないので、街のエクスチェンジへ。妻の1万5千円をユーロに。ちょっと安心。

可愛いエクスチェンジのお姉さん。元気も出て来たので、まずはアクロポリスへ行こう。

ホテルからアクロポリスの入り口まで歩いていきます。地図を持っていても意外と迷ってしまう。建物が建て込んでいてアップダウンが激しい。平面と立体では感覚が狂ってしまうのだ。

アクロポリスを中心にアテネの街はある。僕らの泊まっているエレクトラホテルは、東京でいうと銀座みたいなところにあって、アクロポリスは皇居って感じかな。だからアクロポリスまでそれほど遠くない。アクロポリスの入り口。

一段と高い丘にアクロポリスはある。お城のようにも見えるが、岩山に作られた神殿である。サントリーニでのぼった岩山のもっと大きな感じです。

案内板。

古代人のように座ってみた。ギリシャ悲劇オイデェプスをこうして観たのか。

観客席は大変急斜面です。吸い込まれて落ちそうで怖い。

 パルテノン神殿の正門。

周りは岩のまんま。

パルテノン神殿はやはり感激した。エジプトのルクソールで観た列柱と同じような大きさと迫力がある。どちらがまねしたかわからないが、関係があるような気がする。それとも、違う場所で同じ時期に同じ考えを持つ人間がいたと言うことだろうか。確かに人種や地域が違って離れていても、共通するものを持っている事はある。紀元前にこのような文化があったことに驚く。それも今成し遂げることができないような事ばかりです。人間の進歩と変様は凄い。これからどのようになっていくのか恐ろしくもある。そして、なぜギリシャであったのか?なぜエジプトであったのか?どこの国にも人間の歴史にとって繁栄した時期がある。ぐるぐる回っているような気がするが、一度廃れると復活は難しい気がする。アメリカの次はどこだろう。今度はブータンかもしれない。人間の進歩と発達が人間の幸福感につながらなければ国はいずれ廃れるのである。今のギリシャは過去の偉大な文化とはかけ離れ、見る影もない。日本もそうならないようにしてもらいたい。

丘より一望する。リカベストの丘が見える。

こんな修復工事じゃ、何年たってもできやしないと思う。

外壁は平らに磨いてあるが、内側は原石のまま。多分、内装があったんじゃないかな?

女神を柱にしちゃうって面白いね。

ソクラテスのように、わしもアゴラで考えた。

アクロポリスとアゴラをゆっくり見れて良かった。ソクラテスやプラトン、アリストテレス、アイスキュロスやソポクレスが歩いた道、劇場を訪れることができて嬉しかった。

次の目的地、考古学博物館には歩いて行くことにした。お腹が減ったのでアゴラの出口から並ぶタベルナ街で食事をした。トラウマになっていたけど、考古博物館まではかなりの距離があるのでここは体力をつけなければいけない。メニユーと値段が書いてあって多くのお客が入ってそうなタベルナにした。

無難なビールとスパゲティーを注文、日本のコンビニのスパゲティーってとこかな。麺は軟らかくソースは缶詰かな。でも、量が多いので腹の足しになった。

ちゃんとグラスが冷えてる。最高です。

見た通り、量は多い。二人で両方味見しながら、分け合って一気に食べた。

これからアテネの街を探索しながら考古学博物館まで歩きます。

お店の中より、路上で食べてる人が多い。雨が降らないからだろうけど、日本だったら公道占拠でたちまち撤去だろう、苦情続出だ。


アテネ (サントリーニより到着)

2013-07-04 | ギリシャ旅行記

オリンピック航空はさらに30分遅れて出発したので到着は遅れた。

前回、アテネ空港に着いたとき、バスのチケット売り場と停留所は確認していたので、さっそく向かった。チケット売り場に行くとシャッターが閉まっている。

「はぁー?」 「どうゆうこと?」

貼り紙がしてある。

「ストライキのため運行中止。」

「まいったな・・・」

仕方ないメトロで行こう。メトロの駅まで行ったら、シャッターが閉まっている。公共交通機関は全部ストライキ。

残るはタクシーしかない。お金がないところにまたこの仕打ち。バスなら二人で10ユーロ。タクシーは40ユーロ。タクシーでホテルに乗りつけた。アテネに来れば大丈夫だと思っていたのに、また出鼻くじかれた。

しょんぼりしながらも、ホテルは良かった。奥さん、バスタブがあるので気に入ったみたい。

寝室とリビングが分かれている。

サントリーニ島から比べるとホテルらしい。

シャワーカーテンじゃなくてガラスなのが良い。

ちょっと休んで、街を歩こうと言うことになった。夜の9時を過ぎるとお店もあまりやっていない。それでも都会の感じはある。お腹が減ったので夕食にしたいのだが、タクシー代がかさんだのでマクドナルドにした。東京でも、マクドナルドのハンバーガーは食べた事はない。ギリシャのアテネで初めて食べるとは思わなかった。

奥さんフィシュバーガー、わたくしチーズバーガー、コーラ二人で一つ。今宵も夕食は夕食にならない。元気なく、とにかく寝ることした。明日は良いことあるだろう。

 


サントリーニ島4日目 最後の日

2013-07-03 | ギリシャ旅行記

さて、今日はサントリーニ島を離れる日。午後1時15分のオリンピック航空機でアテネに行きます。空港には2時間前にはいかないと、11時15分にホテルをチェックアウトだ。ポーターには荷物を運んでくれるように頼んであるので、時間までフィラでお土産を買いに行こう。

ホテル・ダラヴィラス このホテル部屋が入り組んでいて階段でつながっている。いろいろなタイプの部屋があるみたい。僕らの部屋は眺めも良く、プールにもレストランにも近くて便利だった。

チェックアウトまで、フィラに行ってお土産を買うことにした。どうしても欲しいドンキーの絵ハガキとマグネットを買いに。男と女の恋愛の島に来て、僕らが楽しかったのはドンキーでした。

有名なベストショット場所を見つけた。

最後のフィラの街だ。

らせん階段。

唯一食べたスパゲティ屋。

お土産を買ってホテルのレセプションにチェックアウトを告げに行ったら、大変なことが待っていた。

オリンピック航空機の出発が5時間遅れの6時半になると、連絡があったと言うのである。

「なんでそんなに遅れるの?」

でも、空港で聞かされなくてよかった。また、空港で5時間待たなければならないところだった。リコンファームをしていたから、ホテルに連絡が入ったのだ。やはり大切な事だった。

ホテルは昼の12時までなら部屋に居てもいいと言ってくれたが、後の4時間半どうすればいい?お土産を買ってから、後で食べようと思って冷蔵庫に入れていた昨日の残りと、朝の果物は全部捨てられた。またもや途方に暮れたが、ボヤッとしていても仕方ない。

そこで、フィラとは反対側のイメロヴィグリ方面へ行ってみようということになった。時間はたっぷりあるので断崖の道を歩くことにした。

遠くから見たダナヴィラス。

散歩道。

教会。

まだオープンしていないホテルもある。イメロヴィグリは、イアと同じように高級リゾートホテルがいっぱいある。この辺に来る人は、ホテルライフを楽しむ人たちだから、ベランダで寝そべっていたり、本を読んだり、エステをしたりしている。欧米人は、意外にそんなことが好きだ。日本人はのんびりじっとしているのは苦手で、どこかへすぐ行きたくなる。

このホテル、各部屋ジャグジー付き、新婚、恋人向き最高。日本でもこんなホテル作れば流行ると思う。

断崖景色も場所が変わると見え方も変わってきて、初めて島に来たような気分になる。こちらはお土産屋もなくタベルナも少ないので、雰囲気は良い。今度来ることがあればこちら方面のホテルにしたい。それにしても、欧米人の次に中国人が多いな。意外と日本人がいない。ギリシャ人は僕らを中国人だと思って、「シェシェ」と言ってくる。ひと昔前は、外国へ行くと「アリガト」と日本語が飛び交っていたけれど、すっかり様変わりだ。現在の国際情勢が分かる。

1時間ぐらい歩いただろうか、ちょっと疲れたので一休み。そういえば昼食もとっていない、おじさん一人でやっているコヒーカフェに入ることにした。

そこでは、ビールとサンドイッチを注文した。リーズナブルで美味しかった。ギリシャではあまり加工しない食べ物の方がいい。

ふと窓の外を見ると、アメリカの西部劇に出てくるような岩山があった。切り立った断崖の岩山、その上に人がいるではないか。おじさんに「あそこ登れるの?」と聞くと「登れるよ。30分ぐらいかかるけどね」と言うのである。時間もあるし行ってみようということになった。

三日月の半島からいぼのように突き出た岩山、イアとフィラの中間にある。断崖を下りまた登る。トレッキングロードだ。

結構、急坂です。

下り終わったところにチョット開けた花畑があった。そこから望むサントリーニ島の断崖と海の景色は最高に美しかった。引き込まれるような海の碧さが恐ろしく美しい。

岩山へ続く道は細く人の踏み跡に過ぎない。踏み外せば海の底だ。こんな危険はところは、立ち入り禁止か、まして観光客は来ないだろう。ある欧米人に「君たちカップルは凄い」と言われてしまいました。

道も危険だが岩山の頂上に上る最後の2スッテップが最も危険だ。ほぼ垂直に3メートル登る。クライミングに近い。うちの奥さんよく上がったと思う。

頂上に立ちました。頂上からの眺め。

この体験は想像もしていなかったので、特別嬉しかった。やり遂げた達成感と頂上で観る景色は、多分、山登りをしている人の気持ちと同じなだろうなと思う。これは気持ちがいい。

帰り道も慎重に下りて着て、無事生還。もうそろそろ時間だ。歩いて帰るには、体力を相当消耗した。帰りはバスで帰ろう。もうバスのことは心配ない。バスストップで待っていればいつかバスは来る。

そんなことで、またホテルのレセプションに帰ってきた。あの口に合わなかった夕食の清算をして、迎えのタクシーで空港へ。

今日はアンラッキーがラッキーになった。神のお導きと言うやつかな。悪い事が有れば良い事がある。何事も腐らずに前向きに行動すれば、きっと良い事が有るということだ。また、学んだな。

男と女のサントリーニ島で、岩登りをしました。今日は最高に楽しかった。二人の絆も深まりました。めでたし。

 

 

 


夕陽

2013-07-02 | ギリシャ旅行記

夕陽を見るためにここに来た。どこでも、世界一と言うのが常だが、どんなものか見ないことには話にならない。たとえ世界一でなくても美しければそれでいい。

こんな風に始まる。

もの凄い光。

確かにこんな強い光は日本では見ない。

隣の部屋の欧米人も観ている。

サングラスをかけていないと見れない。

水平線ではなくてちょっと上の霧の中に落ちていく。

最高に美しい。夕陽は噂通りだ。

3度目の夕陽。3泊したので3回見ることができた。

もしサントリーニで夕陽をホテルから観たいとしたら、季節によって夕陽の沈む位置が違う。ホテルの位置によっても沈む場所が違うので、何月頃はどのホテルではどの位置に沈むか聞いておいた方がいい。

僕はベストタイムポジションだった。やはり海に沈むのが見たいはず。

 


サントリーニ島3日目

2013-07-01 | ギリシャ旅行記

朝早く目が覚めた。空腹のせいかもしれない。今日は天気が悪く、霧か出ている。

朝食は朝7時30分からなので、ちょうどに行った。ところがここはギリシャの孤島、準備中。

「テンミニッツマッテクレ!」

15分して行ったら「OK」 それでも準備中ぽい。

ホテルの朝食はアメリカンブレックファースト、今の僕たちにとって違和感なく、たらふく食べられるメインディッシュなのだ。美味い。

ジュースにする果物を家内がゲット。

今日はどこにも行く気が起きない。二人とも歩き疲れているので、午前中はホテルでごろごろすることにした。はっきり言ってもうこの島から出たい気持ちでいっぱいだった。3泊は多かったと後悔もしていた。でも明日は午前中にホテルを出なければならない。今日一日しかないのだから何処かへ行ってみよう。

キッチンを使い始めた。

午前中休んだおかげで元気が出てきた。火山島にボートで行ってトレッキングをして帰ってくるボルケーノツアーというのもあったけどつまらなそうだし、ワイナリーも商業的だと聞いてるし、遺跡もたいしたことなさそうだし、島内観光もするほどじゃない。

そこで、せっかく来たのだから、断崖を降りて、エーゲ海に浸かり、ロバに乗って帰ってくるかということになった。いざ出陣。

上は結婚式場。女の子は嬉しいだろうな。

断崖を登り降りするには、ロープウェイと階段の二つのルートがある。ロープウェイも急な崖を下るのでそれなりに楽しそうだったけれども、予算もあって二人は階段を下りることにした。

この階段は、オールド・ポートと言うクルーズ船から来る小型ボートやボルケーノツアーのボートの船着き場につながっている。ロバの道でもある。

ドンキーいっぱい。

結構急な階段で降り切れるか不安もあった。妻は平気平気といって降りていく。石畳の階段は、ロバの糞でいっぱい、それに臭い。石畳なので滑る。僕はゆっくり景色を見ながら降りることにした。

妻は滑って転んでロバのうんちに手を付いた。笑ったが、その後、臭い手を握って妻と歩くことになった。

僕たちだけではなく、歩いて降りる観光客もたくさんいた。けれども、途中で足を骨折した婦人と意識を失って倒れた紳士を見かけた。いかに過酷かが分かる。帰り登ってくる自信はなかった。

やっとの思いで船着き場に付いた。ちょっとした達成感が湧いてきて気持ち良かった。さすがにまじかに見るエーゲ海は透き通ってきれいだ。

ここはせめてエーゲ海に浸かって帰らなければ話にならない。

意外と冷たい。でもなぜかうれしい。ギリシャの神々が生まれた海に僕も浸かったのだ。そんな歴史ロマンを肌で実体験できたのだからこんな感激はない。サントリーニ島に来て初めて感激した。

そういえば昼食もとっていない。フィラで食べるはずだったのにアイスクリームだけで済ませていた。カフェもあるけど、二人トラウマになっていて店に入る気が起きない。妻が朝食の時に出たリンゴを持っていたので二人でそれをかじって食べた。たいしたもんじゃないけど美味しかった。

木陰でだいぶ休んだので、疲労は回復。

いい感じのご夫婦!僕らと同じぐらいの年齢です。

帰りはロバに乗ることにした。5ユーロ。二人ともロバには乗りたかったので満足。

「ドンキー、プリーズ、おじさんお願いね!」

妻が連呼。

ようやくロバが来て僕が最初に乗せてもらった。乗った途端、おじさんがロバのお尻をたたくと、ロバは階段を登りはじめた。妻も同じ。

「え、誰も付かないの?」

手綱もない。ロバ君と二人きり、大丈夫なのかな、不安でいっぱいだった。でもロバ君、かなり調教さていてお利口さんです。すたすた登って行きます。崖側を歩くのでちょっと怖い。

10メートルぐらい登ると止まってしまう。お腹を蹴ろうが声をかけようがびくとも動かない。もう、ロバ君まかせ。日が暮れるまでに、とにかく終点まで行ってくれと思った。ロバだって疲れる、休み休みだ。

思ったよりとても楽しかった。

夕食は、マーケットで食材を買って、ホテルで作ることにした。ホテルにキッチンと料理道具がなぜ付いているのか、ようやく分かった!

インスタントラーメン、ワイン、ビール、ハム、オイルサーディン、まめ。

美味いとは言えないが、まずくはない。

日本から調味料と食材を持って来れば、食事に苦労する事はなかった。

キッチン付きの意味は大きかった。勉強。

 

 

 

 


サントリーニ島2日目(2)

2013-06-29 | ギリシャ旅行記

イアの街で夕陽を見る予定だったのですが、急きょホテルに帰ることにしました。ここで時間を待って夕陽を見るより、ホテルのテラスからのんびりと見る方が楽しいということになりました。

バスの乗り方もわかったので、帰りは時刻表無視、そうしたらすぐバスが来た。車内で途中下車を車掌に告げたら、大声で「フィロスティファニ、フィロスティファニ」と叫んで教えてくれた。完璧です。

ホテルに着いてのんびり、2度目の夕陽鑑賞。

「これでいい。これでいいんだ。」

やっと普段の自分に戻れた気がした。

夕食はどうしよう?妻は疲れたのでタベルナに行きたくないと言う。昨日のことも頭に残っているし、そうだな、ホテルのレストランで食事をしよう。ホテルならカードも使えるし、ぼられることもない。

ふたりして、プールサイドのレストランで食事をした。

グラスワイン2とエビのリゾットとイカのリング上げを注文したまでは良かったが、ここでまた問題発生。

ワインは良かった、でも注文したリゾットとイカのリングは最悪だった。僕には食べられない。イカだけは無理やり押し込んだが、リゾットは香辛料が腐ったような味で口に合わなかった。妻も無理してなんとか食べたが、赤カブの酢漬けの山盛り(皿半分)は食べられなかった。またもや夕食が、悲惨な結果となった。

口直しに、僕はギリシャコーヒー、妻は紅茶を注文。しかし、油に火を注いだ!とどめを刺すようなコーヒーと紅茶。僕のギリシャコーヒーはほとんど粉でみるみるうちに固まっていく。妻のティーバッグ紅茶はお湯がぬるま湯。妻が「これじゃお茶出ない」悲惨な顔をして僕を見ている。

給仕を呼んで、もっと熱いお湯にしてくれと頼んだら持って来たのだけれども、ちょっと熱いだけだった。

ホテルなら間違いないと思った僕らが馬鹿だった。

ちなみに40ユーロ。まずくて金5200円も払うと悲しくなる。

その夜も、ふたりに会話は少なかった。あきれてただ寝る、そんな気分。(なんで夕食ばかりダメなんだ!)

 

 


イアの街

2013-06-28 | ギリシャ旅行記

いよいよイアの街に行く時間が来た。フィラからバスに乗っていくことにした。1.6ユーロ。

フィロスティファニから乗ると混んでいて座れないと聞いていたので。バス停留所に行ってみた。すると何台ものバスが止まっていてどれがイア行のバスかわからない。観光客もわからずただうろうろするばかりだ。時刻表によれば、出発時間だが一向にその気配がない。チケット売り場に聞いても「ペイオンザバス」としか教えてくれない。どうなってるんだこの国!

待つこと30分、どこからともなく中年のおじさんが現れて、「イア、イア」と叫ぶのであります。もしかして、これはイア行のバスのことを言っているんじゃないか、観光客がおじさんについて行く。わしらもそれにならってついて行くことにした。

そしたらなんと、イアからのバスがやって来た。イア行かとみんなが尋ねると、おじさん「イア、イア」と答えるだけ。とにかくイア行のバスに乗れたのでホットした。お金のある観光客やツアーガイド付きの人は、エアコン付のタクシーかワゴン車でさっさと時間通りにイアへ行きます。何の苦労もない。まあ、これが旅のそれぞれと言うことです。

このバスのおかしなところは、本当に車内で車掌さんみたいな私服の人が運賃を集めることです。車内は立つ人がいるほど混んでいるのに、かき分けて集めに来るのです。乗るときに集めればいいと思うのだけれど。チケット売り場があるのに売らない。訳わかんないです!

そして、途中のバスストップで降りるときはその車掌さんにあrかじめ言っておくと、その車掌さんがバスストップに近づくと大声で叫ぶのであります。イアが終点でよかった。

ついに憧れのイアに着きました。東京で散々ブログをみて研究していたので、その通りでした。期待に胸膨らみます。

上はバスターミナル、下はイアの中心広場。

おなじみの鐘。

碧い屋根の教会。

風車。

しかし、どうだろう?確かにブログの写真で見た風景なんだけど、無味乾燥としていて、ブログの人たちのような感動がない。

飛んでます。

完璧な構図です。

やはりあるのは、ホテルとタベルナとお土産屋、それに教会と鐘と風車、階段道。誰が写真を撮っても、良い写真が撮れると思う。巨大なテーマパークホテルのなかを歩いているようなものかな。

期待が大きいとそれほどでもないことがよくある。期待を裏切らないということは本当に素晴らしいということだろう。あまり期待しない方が、かえって良いことがある。そんな気持ちです。

それでも、イアで一つだけ良いものを見させてもらいました。

それがこの写真です。まさにこれがサントリーニ島の意味なのです。

恋人たちのリゾートなんだ。幸せな気分になれる。ちょっと羨ましい。最高に幸せそう。