ものずき烏の無味乾燥?文

ブログ発想 LP/LD/CD コレクション作業 進行中。ジャズばっかしじゃないかと言われたら身も蓋もない。

マリオン・ブラウン:ジョージア・フォーンの午後

2005-06-18 | 音楽 の 紹介

AFTERNOON OF A GEORGIA FAUN: Marion Brown

"Afternoon Of A Georgia Faun" ECM(GRM)1004
Afternoon Of A Georgia Faun
Marion Brown (as) Anthony Braxton (reed)
Chick Corea (p) Andrew Cyrill (perc)
Jack Gregg (b) Bennie Maupin (ts,fl,b.cl)
Jeanne Lee (vo) Gayle Palmore (vo)
Djinji's Corner
add Larry Curtis (perc) Williams Green (Tap O'Lin)
Billy Malone (african drum)
1970/08/10
 ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」はマラルメの詩に触発されて作曲したそうである。マラルメの詩の内容としたら、久米の仙人が天界から乙女の水浴びを覗き見して、落っこちた...のと似ていると、わたしは観ている。マリオン・ブラウンのこのアルバムは「ジョージアの牧神の午後」と題されているが、単にドビュッシーの二番煎じではないのである。しかし、もやっとした音楽であることはドビュッシーのものと共通している。ジャズの演奏家がやっているからといって、そのつもりで聴くのは間違いだろう。どちらかといえばクラシックの聴き方を奨める。できれば、マラルメの詩を読んでいた方が素直かもしれないが、覗き見する久米の仙人でも代用できる。
 チャポン、チャポンと水琴窟のような音が、いかにも泉のほとりをイメージさせる、管楽器は牧神の奏でるホルンといった具合で、ドビュッシーがやろうとしたことをマリオン・ブラウンは演奏家としてやっていると聴いた。 オーディオ好きは喜ぶのだろうが、録音技師が懲りすぎたのか、楽器が左右に動くような録音になっているのが、気にいらない。

 ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、マリオン・ブラウンの「ジョージア・フォーンの午後」の10年ほど後、ジャン・マルティノンのフランス国立放送管弦楽団でBOX物を入手した。
 ジョージアはコカ・コーラの缶コーヒーのブランドでもあるが、アメリカの地名であると云うことは知っているが、緑と水に恵まれたのどかな土地のようである。


投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/06/18 ものずき烏
(参考)
2005-06-09 マル・ウォルドロン/マリオン・ブラウン:Duo
2005-06-17 マリオン・ブラウン:(’68、’69、ドイツ)

最新の画像もっと見る