BITCHES BREW / AT FILLMORE: Miles Davis
"Bitches Brew CBS(USA)J2C-40577 Pharaoh's Dance Bitches Brew Spanish Key / John McLaughlin Miles Runs The Voodoo Down / Sanctuary Miles Davis (tp) Wayne Shorter (ss) Lenny White (ds) Bennie Maupin (b.cl) Chick Corea (p) Jim Riley (perc) Jack DeJohnette (ds) Harvey Brooks (b) Charles Alias (ds) Dave Holland (b) John McLaughlin (g) Joe Zawinul (el.p) Larry Young (el.p) 1969/08/19-21「ビッチェス・ブリュー」を聴きなおして、わたしが１９７５年の来日公演で、生で聴いたのにエンジョイできなかったのは、そのときこのアルバムを持っていなくて聴きこんでいなかったのに原因がありそうだと気がついた。以降のアルバムは「アット・フィルモア」「ジャック・ジョンソン」を持っていたのだが、どちらも、ロックが強すぎて、マイルスの当時の路線とは軌を一としていないのである。なるほど評論家が絶賛したことだけはある「ビッチェス・ブリュー」である。このアルバムで、その後のマイルスのスタイルは決定づけられた。
いつか入手しようと思っていたのですが、入手はデジタル・リマスタリングされてからとなってしまいました。ジャケットにブルーの外枠がついています。このときＣＤも出ていたのですが、ＣＤプレイヤーがなくて、このとき割安な時代遅れのＬＰです。
"Miles At Fillmore" CBS(JPN)SONP-50356/50357 Wednesday Miles Thursday Miles Friday Miles Saturday Miles Miles Davis (tp) Steve Grossman (ss,ts) Chick Corea (el.p) Keith Jarrett (organ) Dave Holland (b) Jack DeJohnette (ds) Airto Moreira (perc) 1970/06/17 18 19 20フィルモアというとこは、ロックの殿堂らしいのですが、そこへジャズの帝王マイルスが乗り込んで、ジャズをやらずに、「俺のロックはこうだ！」と、ロック・ファンに挑戦したのが、このアルバムです。フィルモアにはイーストとウエストの2つのお店があるらしく、両方に出演しそれぞれ、２枚組みでアルバムにした。このアルバムのフィルモアはどっちのか、わたしは未詳。
このアルバムを入手した頃は、エレキ・ギターが入っていないと、ロックじゃないと先入観があり、ジャズのマイルスがやっているんだからと、ロックではないと言い張っていたのですが．．．。これは、明らかに、ロックですよ。今は名声を勝ち得て大御所となりつつある二人のジャズ・ピアニストが、帝王の配下でロックやってます。このメンバーで最後までロックをやったのは、帝王のマイルスだけだったような。
投稿済み・準備中を含め アルバム・ジャケット一覧 を用意しました。
2005/10/17 ものずき烏 記
（参考）
2005-06-05 マイルス・デイヴィス：ジャック・ジョンソン
2005-06-13 マイルス・デイヴィス：（’６４、東京～ベルリン）
2005-08-21 マイルス・デイヴィス：サークル・イン・ザ・ラウンド／ディレクションズ
2005-08-22 マイルス・デイヴィス：ゲット・アップ・ウイズ・イット
2005-08-23 マイルス・デイヴィス：アガルタの凱歌／パンゲアの刻印
2005-09-06 マイルス・デイヴィス＆ギル・エバンス：（’５７～’５８）
2005-09-07 マイルス・デイヴィス＆ギル・エバンス：（’５９～’６１）
2005-10-09 マイルス・デイヴィス：「バース・オブ・クール」 のライブ（海賊盤）
2005-10-10 マイルス・デイヴィス：『死刑台のエレベーター』／アムステルダム・コンサート
2005-10-11 キャノンボール：サムシング・エルス／マイルス：ジャズ・アット・ザ・プラザ
2005-10-12 マイルス・デイヴィス：オール・スターズ／カインド・オブ・ブルー
2005-10-13 マイルス・デイヴィス：ストックフォルム１９６０／CBSソニー・オムニバス
2005-10-14 マイルス・デイヴィス：プラグド・ニッケル
2005-10-16 マイルス・デイヴィス：プレスティッジ・レコーディングス
